

【そろそろお目覚め? 午後5時半】

【就寝中 ~ 炎天下】

この古い小川がアンは大層好きだった。 この流れはかつて捉えたアンの子供時代の 笑い声を一つ残らず留めており、 それを今再び、耳を澄ましているアンに 聞かせているかのようだった。 自分の昔の夢 ・・・・・ それが澄んだ水泡に 映って見えた ・・・・・ 昔の誓い ・・・・・ 昔の囁き ・・・・・ それを全て 流れは留めており、呟いた。 しかし、それに耳を傾ける者は長い間 聞いて来たお化けの森の賢い えぞ松の他は誰もいなかった。 【「炉辺荘のアン」 第1章】 |


【「ユリオブスデージー」 ~ ハロー・エンジェル】
気温はそれほどでもありませんが、(雲っているせいか)
湿度があり大層、蒸し暑くなった今日という日。
と言っても午前中まで。
午後からは日射しも戻り、気温は上昇。
それにつれられ、湿度は下がって来ました。
それでも朝顔は言うに及ばず、暑さをものともせず、
寧(むし)ろ、活き々と咲く花々に今日も元気を貰っています。
ボッグセージ、ブルーサルビア、チェリーセージの花が今満開。
チェリーセージに至っては12月頃まで咲いてくれますから。
花期が長いと言えば・・。
一年中咲く、ユリオブスデージーが、
(暫くお休みしていたのですが) 再び咲き始めました。
そして白粉花(オシロイバナ)。(冒頭の写真)
ドクダミと同じで冬の間は、影も形もありませんのに、
いつの間にか姿を現したと思いましたら、今、盛りです。
別名、「夕化粧」 と言うように夕方から咲く花。
いつもながら、どこでスイッチが入るのか、
季節を忘れずに咲く、これらの花に脱帽です。
【午後1時の 「朝の美人」】

品種改良が進んで、
夏の午後1時でも、
ほら、この通り。

もう 「朝の美人」
ではありませんね。
「終日美人」 と言われるのも
そう遠くはないかも知れません。
しかしながら、遥か昔から
家の庭先や片隅に、
さり気なく咲く白粉花。
この花が南アメリカ原産
なんて俄かに信じられません。
夏目漱石の 「それから」
にも次のような記述が
ありますものね。
「白粉花 が
垣根のそばで花を付けた」
日常的にどこにだって咲く花。古い日本家屋に合いますものね。
私の中でもこの白粉花は、ドクダミと同じように・・
もう一つ井戸も付け加えて、いつしか心の中の風景になっています。