【羽黒蜻蛉(ハグロトンボ)】
ある気持ちの良い 8月 の午後のこと (中略) 斜面を成した畑は青い靄に包まれて 豊かな収穫を約束している。 そよ風が微かな音を立てて ポプラの木々に囁き、 桜の果樹園の片隅には、 薄暗い若樅の茂みを背に、 燃えるような赤い芥子の花が首を振っていた。 【「アンの青春」 第1章】 |
昨日もそうですが、今日も午前中は鬱陶しい天気になりました。
そのせいか気温のわりに蒸し暑くて。
こんな日でも蝉は、姦(かしま)しく。
限られた命、全身全霊をかけて鳴いているのでしょう。
でも限られた命は、人間も同じ。そんな蝉に文句など言えませんね。
さて、早いもので今日から8月ですね。
まだまだ若いと思っていましたのに、
一体、いつの間に・・? と言った気分。
おまけに雨上がりの今日は、余計にムシムシして、
ジト~ッと纏(まと)わりつくような暑さになっています。
一方、『アンの世界』 の8月。
爽やかな8月のようですね。しばし、そんな世界を。
ところで、ここ2、3日、裏庭に出ると、1匹の黒い蜻蛉(ハグロトンボ)が
ヒラヒラと決まって現れます。まるで私を待ち構えてでもいたかのように。
自分の居場所はここだとばかり、決して南側には出て来ません。
裏庭の一定の場所をヒラヒラ・・。
ちゃんと領分をわきまえているようです。
~なんて思っていましたら・・。
まだ幼い蜻蛉は、森林などの暗い場所を好むのだとか。
成虫になると明るい場所に出て来るそうです。
ということは、まだ幼い蜻蛉なのでしょう。
そうそう、この蜻蛉、「神様蜻蛉」 という別名も。
どうやら、黒い羽根をはためかせながら飛ぶ姿が、
幽玄だから・・という事らしいです。
そして、そして・・。今日はとんでもないお客様も。
胡瓜の支柱に棒のようなものが・・と近寄ってみますと何と蛇!!!
いつの間にかいなくなりましたが、(一体、どこへ・・?)
この庭では初めてです。蛇だけは苦手です。