


【昔ながらの 「三軒長屋」】

「・・・村の名はラトールと言いました。 コーンウォールの小さな漁村で、 絵のように美しゅうございましたわ。 少し度が過ぎるくらいにね。 “懐かしの コーンウォールの茶屋” と言った雰囲気がちょっと鼻につくぐらい、 みなぎっていましたっけ。 スモックを一着におよんだショートカットの 娘が羊皮紙に金言なんぞ書いて 売っている店があちこちにあってね。 まあ、小綺麗で 古風 だけれど、 意識的にそうしているという きらいがあったんですわね」 【A・クリスティー作 「火曜クラブ」】 |

朝晩は、すっかり涼しくなりました。
しかしながら今日は何日振りかの30度越え。
それでも湿度がありませんので随分、助かっています。
尤も今年のあの暑さを体験した者にとって、
この位の暑さなんて暑さのうちに入らないかも知れませんね。



【「臨時休業」 の貼り紙が・・】
さて、昨日の続きです。
実は時空列車に乗って、ちょっと 「昭和」 まで寄り道して来ました。
~なんて。
でも、そんな事を言っても、ちっともおかしくないくらいに、
古都、京の町並みは、郷愁を誘う香りに満ち溢れています。
しかも建物だけ残って生活感は全くなし、というのではありません。
今も現役で活躍中なのですから尚更、素敵で魅かれるのです。
「きもの処」 は文字通り、和服を売っていたのでしょうね。
お隣りに「下駄屋さん」なんてあれば、もっとピッタリ来るのですが・・。
三軒長屋(さんげんながや)にも出会いました。(冒頭から3枚目の写真)
先日も気になっていた喫茶店は臨時休業中。残念です。
古い建物を生かしながら、
そこにしっかり日々の暮らしが根付いている生活。憧れます。
ところで冒頭の写真の医院。
奇しくも 【先日】 の歯医者さんは、古風な様式で、
比較的最近建築された家でしたが、こちらは当時のままですものね。
格子戸をガラガラ・・と開けて入る医院は、さすがに
私の記憶にもありませんが、ここにも京都らしい情緒がありますね。
中には、どんなお医者様がいらっしゃるのでしょう。
想像するだけで楽しくなりますね。