



【拡がる果樹園】

【本館東にある別館(昭和6年建築)】

【表門(開設当初からのもの)】

「・・・バンドル嬢ちゃま。 この チムニーズ館 にまさか他人が 住む日が来るとは思いませんでしたよ」 「あら! でもね、時勢 には敵わないわ、 あなただってこの家が、 素敵な遊園地付きの洒落たフラットに 変わるのを見ないですんだら、 幸せだと思わなくちゃ」 【A・クリスティー作 「七つの時計」】 |

朝は冷えましたが、日中は暖かくなりました。
午前中は快晴。ただ、お天気の方は下り坂との事。
そのせいか、午後には真珠色の空になりました。
とは言え、薄日は射していましたけれど。



【農場研究室】



【炊事室、加工室、倉庫、農機具舎、肥料庫等】
さて、今日の写真。
これまで “アン気分に浸れる場所” として
何度も登場した場所です。私のお気に入りの場所。
ところが、さきおととい、この建物が、
今月末までに取り壊される事を知りました。
古い建物とは言え(昭和3年建築)、
広大な敷地の中には、大層趣きのある建物が並んでいます。
昨日、「続き」 としましたが、今日再び出掛けて来ました。
さきおとといも写真を撮る事は撮ったのですが、
動揺してしまって、たいした写真は撮れませんでしたから。
それにしても日本って、
古い建物も、いとも簡単に壊してしまうのですね。
そうそう今日の例文は、『A・クリスティーの世界』 から。
さすがイギリス、取り壊しませんね。
でも、ここでも出て来る言葉は 「時勢」。
今回の取り壊しも時勢と思わなければならないのでしょうか・・。
これだけの建物、残念ですけれど。
正面玄関に続く公孫樹並木、六連のアーチ窓、黒光りする廊下と。
記憶にしっかりと焼き付けて置きましょう。