「あの 水仙 に気がお付きになって? あんな見事に咲き揃った水仙は炉辺荘では 「今まで一度もありませんでしたわ」 「私はあまり水仙は好きではありませんね。 これ見よがしの花 ではありませんか」 【「炉辺荘のアン」 第14章】 |
夜半から降り出した雨は朝には上がっていました。
ただ、お天気の方は雨こそ降っていないものの、
太陽が出ている時と、そうでない時の明らかな違い。
風も出て来て、何だか荒れ模様の様相を呈して来ました。
この季節には珍しい雷注意報も出ていますものね。
おまけに起床時には、昨日の暖かさがまだまだ残っていましたが、
こちらも時間の経過と共に気温は低下して来ています。
それと同時に、気が付けば・・。
いつの間にかお天気は、すっかり回復しているではありませんか。
さて、今ラッパ水仙が
花盛りです。
一般的に 「水仙」 とは、
まだ春も浅い季節に咲く、
一回り小さい 「日本水仙」
を言うのだそうですね。
今日のラッパ水仙は、
明治に入って輸入された
所謂、「西洋水仙」。
確かに西洋水仙は、
日本水仙に比べれば豪華です。
『アンの世界』 の
マライヤおばさん などは
「これ見よがしの花」
~なんて言っていますものね。
尤も、それでも私には
全く逆の 「遠慮深い花」
にしか見えません。
雨が降ったせいもあるのですが、元々、俯(うつむ)く
習性のある水仙が、地面にひれ伏すように腰を屈めています。
日本水仙より豪華なだけに、
その姿に余計に哀愁を感じるのかも知れません。