「まるで魔法の森を歩いているようだわ。 又、元の世界へ戻れると思って、ダイアナ? もうじき、魔法にかけられた お姫様のいるお城に出ることよ」 (中略) 「こんな美しい、可愛い所って、 あたし、見た事も想像した事もないわ」 アンは大喜びだった。 「まるで物語の本か夢の中から 抜け出したようじゃないの」 【「アンの青春」 第21章】 |
昨日の曇り空から一転して今日は雲一つない快晴となりました。
それは終日。空気は、カラッとしています。
ここに来て薔薇が、いよいよ蕾を付けています。
春しか咲かないピンクの薔薇も。
そう言えば、一喜一憂した昨年からの薔薇。
精一杯、耐えてくれましたが、時期的にやはり無理だったのでしょう。
もう少しの所で力尽きてしまいました。
【美術館エントランス】
【安藤忠雄設計 「地中の宝石箱」 から山荘を望む】
【安藤忠雄設計 「夢の箱」 を望む】
さて、昨日の続き。
昨日は、「アサヒビール
大山崎山荘美術館」、
門前までご案内しましたね。
この大山崎山荘は、
大正から昭和初期にかけて
実業家、加賀正太郎
(ニッカウィスキーの
創業に参画)が別荘として、
自ら設計した英国風の山荘です。
道理で至る所に、
A・クリスティーの小説に
描かれる邸宅の香り。
そこにモネやボナールの絵、
ペルシャやオランダの
古陶器が展示されています。
(アサヒビール初代社長、
山本為三郎によるコレクション)
時を忘れるような素敵な空間。
今は喫茶室から繋がる、ベランダに、
そのままミス・マープルを立たせても絵になります。
何の小説か忘れましたが、珈琲片手にベランダに佇む、
ミス・マープルのそんなシーンがありましたね。
そうそう、この喫茶室、元は寝室だったようです。
寝室から繋がる、広~いベランダ。
そこからは真下に木津川、宇治川、桂川が
淀川に合流する美しい景色が広がります。
ところで、この山荘も平成2年(1990年)には、
存亡の憂き目に合っていたそうですね。折しもバブル全盛期。
地元の方、心ある人々からの保存が切に望まれ、
アサヒビールと地元の方々の協力により、
平成8年(1996年)、美術館として蘇ったようです。
それにしても良くぞ、残してくれました。感謝!!
今度は秋に来てみたいです。