【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

栄華の記憶

2014-04-17 17:15:17 | レトロ(素敵)な空間~散策











家は一つも見当たらなかったが、
果樹園 があった。
(中略)
かつては大層楽しい場所であったに
相違ないこの果樹園は、
そこはかとなく憂愁を含んだ雰囲気が
立ち込めているにも関わらず、
なおも楽しい場所であった。
かつては歓喜、楽しさ、若者の生活の場、
胸がときめき、動悸が高まり、眼は輝き、
陽気な声がこだました場所、
そのような所全てに漂う憂愁であった。
                【「果樹園のセレナーデ」 5.】





   お日様は照っているのに、青空は見えません。
  白く霞んだ空。本当は澱(よど)んだ空?
  それにしても、漢字一つでイメージ違いますね。

   時は春、うららかな陽気ですのに、
  思い切り窓を開けて、風を入れられないなんて。

   締め切った室内で空気清浄機。
  何だか変・・? と思うのは私だけではないでしょう。
  少なくとも 『アンの世界』 ではありませんね。









   さて、今日の写真。
  実は、6日前のものです。

   そう、金色の菜の花や
  蒲公英(たんぽぽ)に
  年甲斐もなく戯れた同じ日。

   あの日、やはり、
  (3月一杯で終了した)
  例の農場が気になり、
  自然に足はあの場所へと。

   勿論、建物は健在。
  (保存されるのですから
  当然ですね)

   「アスパラガスあります」
  という玄関先に張り出された
  チラシもいつも通り。

   建物周辺は、これまでの
  日常の景色と何ら、
  変わった事はありません。

   ひょっとして・・? 私の間違い・・?
  ~なんて錯覚を覚える始末。

   でも、そんな筈はありませんね。
  メインの場所を離れれば、終わった・・
  ~という哀愁が、そこかしこに滲(にじ)んでいます。

   写真は、『アンの世界』 ではお馴染みの果樹園。
  従って私にとっても憧れの場所となっています。

   梨の木は切られましたが、こちらは相変わらず元のまま。
  公園となれば、このままの状態で残るという事はないでしょう。
  もう、こんな景色も見納めかも知れませんね。