


【「松葉海蘭(マツバウンラン)」】

4月も末のある夕方、 教会の婦人会からの帰り道、 マリラは、老いた者にも悲しむ者にも、 若い者、幸福な者の差別なく 春がもたらす喜びで、 胸が時めくのを覚えた。 (中略) ・・・灰色の土の下で密やかに脈打つ、 春の響きに覚まされて行く世界を 感じていたのだった。 春は陸地に広がり、その深い、 大地から湧き上がる喜びに ものに動じない中年女のマリラの足取りも、 つい軽く早くなるのだった。 【「赤毛のアン」 第27章】 |

今日は、久し振りの真珠色の空となりました。
この所、お天気が続いていましたものね。
その良いお天気も、今日からは崩れるとの事でしたが、
案の定、午後2時頃からパラ、パラと・・。
その後、ほとんど同じ状態。霧雨です。
気温の方も昨日は暑いくらいでしたが、
今日は日射しがない分、それ程でもありません。



【「酢奨草(カタバミ)」】

風にそよぐ可憐な
淡紫色の小さな花は、
「松葉海蘭(マツバウンラン)」。
一見、弱々しそうな
花ですが、見かけによらず
強靭(きょうじん)で、
しなやかな花です。
「私は風の花」 第2弾。
(前回は、【こちら】 )
野の花ですが、
素敵な名前を付けて貰って。
おまけに花言葉も
“喜び・輝き”。~なんて。
こんな、ある意味、
完全無欠な?
野の花もあるのですね。
一方、遅ればせながら、
一面の蓮華(れんげ)畑。
ピンクの絨毯も華やかですね。
因みに蓮華草の花言葉は、“心が和らぐ”、
“私の苦しみを和らげる”。
漢字からも蓮の花を連想しますね。
でも、どうやら日本だけのようですけれど。
この蓮華草、ギリシャ神話にも登場しています。
(ドリュオペとイオレの姉妹)
ニンフ(妖精)が変身したレンゲソウを誤って摘んで、
自ら花になったドリュオペの気持ちを伝えたもののようです。
「もうこれからは花を摘まないで。
花は皆、女神が姿を変えたものだから」