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【冬の歌】 今宵見慣れた世界を霜がすっかり覆い尽くす 我々の愛する大地は 冷たく痩せ衰え 雪の織物の下に眠る 我々の森は蒼ざめて 友というより敵のよう しかし 黄昏を迎える時 我々は赤く燃え盛る暖炉の前に集い 過ぎ去りし春の日を懐かしみ 金色に輝く夏に思いを馳せる 森の中の集いのように 炉辺で永遠の友情を温め合う 谷間の菫はもはや枯れ 薔薇や水仙ももはやなく そぞろ歩いた丘は冷たく寂しく もはや歌も聞こえない (中略) しかし傍らに手ずれた本があり 我々の夢は果てしなく 冬空の柔らかな光に包まれて重い扉を閉ざし 暖炉には愛の灯火が灯り 永遠に我々を誘う 【「アンの想い出の日々(上)」】 |
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起床時こそ雨は降っていませんでしたが、
それは、今にも降りそうな重く垂れ込めた灰色の空。
予想に違(たが)わず、まもなくしとしとと降り出しました。
昨日の朝より気温は高いものの、体感的には冷たい雨です。
丁度、視線の先にある水仙も大分、花芽を付けました。
雨に濡れた俯く水仙。それはそれで風情がありますね。
雨が降らないうちに摘んで置けば良かったと、
ちょっぴり後悔。何と言っても香りが素晴らしいですから。
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満ちつつある
今日この頃。
12月(師走)を
臘月(ろうづき)、
そんな美しい言葉が
あるのを知ったのは、
去年の丁度今頃。
静かな臘月の
雨の日の午後、
お茶タイムと
致しましょう。
幸い、頂いた
お菓子もありますし。
「叶匠寿庵」
(かのうしょうじゅあん)
のもの。
(滋賀県大津市)
そんなこんなで。
『カフェ「薔薇の詩
(ポエム)」』、開店です。
三段の菓子箱から取り出したのは、「葉守」。
小豆こし餡をパイ生地の木の葉で焼き上げたもの。
博多の有名なお菓子、「祇園太鼓」 に似た味です。
尤も、どちらが先なのかは知りませんが。
美味なのは言うまでもありません。
それにしても、世の中には似たようなお菓子が多いですね。
そうそう、今日も土物のカップで。
このカップの色で 「瑠璃時間」
~なんてしましたが、生憎、何焼きか分かりません。
薫り高い珈琲が入りましたよ ~
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