【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

冬の “凛”

2014-12-23 18:56:28 | 四季のスケッチ



【俯く 「山茶花(サザンカ)」】


【息の長い 「藜(アカザ)」 の紅葉】









1年又1年と、時は彼女の前を通った。
春の菫の匂う谷 ―― 夏の花 ――
秋に歌う樅の木 ――
冬の夜の銀河の淡い炎 ――
静かな新月の四月の空 ――
月光に向かうロンバーディー杉の
妖精のような美しさ ――
十月の黄昏時に淋しく落ち散る木の葉 ――
果樹園の月の光 ――
ああ人生にはまだ美があった ――
人間の情熱のあらゆる汚点しみの
向こうに不滅の美が。                  
               【「エミリーの求めるもの」 第26章】












【黄昏の空】







   意外にも雲の多い空で明けた今朝。
  昨日が何もない快晴の空でしたから、尚更です。

   でも、そこは「朝曇り、晴れの元」
  という諺(ことわざ)もあるほどですから気を取り直して。
  案の定、日溜りがとりわけ暖かい、冬日和となりました。

   ところで最近、小鳥が多いように感じてなりません。
  今、高速道路の建設中で、益々山が削られ、
  住む所を失ったせいかも知れません。

   今まで庭に小鳥が下り立つなんてありませんでしたから。
  ただ人の気配には大層敏感で、窓を開けると
  すぐさま飛び立って行きますけれど。








【柿の木】



                                【新芽を付けている 「紫陽花」】
   さて、今日のタイトル。
  「凛」 という言葉は、
  漢字も響きも、
  大好きな私です。

   普通、「凛として」
  などと形容詩的な
  使い方をしますが、
  この言葉には寒さが
  厳しい事、きりりと身の
  引き締まるさま・・

   ~などと言うように、
  名詞的な意味合いも
  あるのだそうですね。

   その言葉と既に
  葉っぱを落として
  しまった紅葉や柿などの
  広葉樹が重なりました。

   確かに多くの葉を
  バッサリ脱ぎ捨てた、
  潔いこれらの木を
  眺めていますと、
  きりりと身が引き締まる思いです。

   そして美は、至る所にある事を思い知らされてもいます。
  同時に感性も磨かねばなりませんね。