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その晩は忙しい晩だった。 ヒイラギやヤドリギが大量に持ち込まれ、 食堂の片端にクリスマス・ツリーが立てられた。 誰もが、その飾り付けや、ヒイラギの枝を 絵の額縁の後ろに挿したり、 ヤドリギをホールの 適当な所に下げる手伝いをした。 「まだこんな古めかしい事が 行なわれているとは、夢にも知らなかったよ」 【A・クリスティー 「クリスマス・プティングの冒険」】 |
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昨日の雨は上がりました。
そして今日は、一時のあの寒さからも一息付いています。
今日くらいの気温でしたら、庭でごそごそ出来ますものね。
それにしても人間とは現金なものです。
身を切る寒さだった一昨日などは、
ほうほうの体(てい)で引き揚げましたもの。
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昨日の続きを。
年の終わりの
最大イベント、
クリスマスグッズを
お部屋のあちこちに
飾る事は、いくつに
なっても心弾みますね。
それはお雛様を
飾る時の心境にも
近いかもしれません。
そう言えば、仲の良い
従姉の所などは毎年、
家全体を電球で飾る事を
家族総出でやっています。
私にはそこまでの
熱意はありません。
そこそこ手作りして
そこそこ飾るだけ。
負担にならない程度の
小さな楽しみ・・と言った所でしょうか。
ところで上記の例文、A・クリスティーの
「クリスマス・プディングの冒険」 は、1960年作。
森からクリスマスツリーにする樅の木などを
取って来るのは 『アンの世界』 でもお馴染みです。
それから時代が数十年進めば、
英国でも既に古めかしい事に。時代背景を感じます。