【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

野趣に富んだ花

2014-04-19 17:43:08 | 香る庭の花綴り



【「射干(シャガ)」】







「どうしてこんな優しい、羽根のようなものに、
象の耳なんていかめしい名前が
付いているんでしょうね?」
とプリシラが聞いた。
アンは、「最初、名前を付けた人が、
全然、想像力がなかったか、
又は、あり過ぎたのか、どちらよ・・」                     
                   【「アンの青春」 第13章】





   こちらは快晴の空となりました。
  ただ、このお天気も今日まで。
  明日からは残念ながら崩れるようです。

   午後も遅くなりますと・・その気配、濃厚。
  既に白い空になっています。











                               【春の紅葉~「野村紅葉(ノムラモミジ)」】
   さて、蔓日々草が庭の
  あちこちに顔を出せば、
  真っ赤な春の紅葉と・・。

   今、開花ラッシュです。
  そして 「射干(シャガ)」
  が、やっと開花しました。
  思えば・・。

   先週の 「大山崎山荘」 には、
  この射干が地面一帯を覆い尽くす
  ように咲いていましたっけ。

   群生した射干は実に見事で、
  同時に見応えもあります。

   ただ、この射干、
  あまり美しい名前とは
  どうしても思えません。

   語感もそうですし、
  中国では(外見は狐に似た)
  悪獣を言うのだそうですね。

   しかしながら別名は、
  「胡蝶花(コチョウカ)」。

   こんな風雅な名前が付けられているのですね。
  実際に、淡い紫色の野趣に富んだ美しい花です。
  ここで思い出す事。

   「オオイヌノフグリ」 が 「星の瞳」 や 「瑠璃唐草(ルリカラクサ)」、
  「屁糞葛(ヘクソカズラ)」 が、「早乙女花(サオトメバナ)」等など・・。
  ~最初の名前とは全く逆の、美しい別名が付けられている事です。

   それにしても今日の アン の言葉。
  “想像力があり過ぎた” 云々は、アンならではの言葉ですね。
  “想像力がなかった” は、誰でも考え付く事ですが。

   そうそう、「野趣に富んだ花」 とは私なりの射干の花のイメージです。
  この 「野趣」、好きな言葉の一つです。

旧家と春

2014-04-18 18:51:11 | レトロ(素敵)な空間~散策

【「花桃(ハナモモ)」】






【春色に染まる 「旧笹井家住宅」】






エリックは・・・これまで行った事のない
南西の方角に向かい、
周囲の大地、空気、空にみなぎるこの季節の
魔力を楽しみながら足早に歩いて行った。
清潔な生活を送り正常な脈拍を持つ者の
常としてエリックはこの魔力を感じ、
愛し、それに浸った。                  
                【「果樹園のセレナーデ」 5.】





   未明から降り出した雨は、まだ起床時にも残っていました。
  ただ、その雨も暫くしてやんだようです。

   その後は薄日も射して。
  お天気の回復は思った以上に早くて助かりました。

   雨降りならば在宅のつもりでしたが、
  上がったとなれば急遽(きゅうきょ)、出掛ける事に。
  となれば・・。定番の道草です。






  




【裏庭に回って】


【公衆トイレ】




   今は道草も最適な
  季節ですものね。

   尤も、PM2.5が
  なければの話ですが。

   昨日ほどでは
  ありませんが、
  今日も白い空です。

   訪れたのは又々、
  旧笹井家住宅。

   前回は、梅の季節
  でしたから、まだ春浅い頃。

   今回は、春もたけなわ。
  辺りは、すっかり様変わりしていました。

   ソメイヨシノは、さすがに、
  もう少しだけになっていましたが、八重桜は健在。
  旧家(旧笹井家住宅)は、春の花木に囲まれ華やかです。

   ここは公園になっていて、散策している人もちらほら。
  ベンチに座って、一人、お弁当を広げている人も。
  山の上は少々、怖いけれど、ここならいいですね。 

栄華の記憶

2014-04-17 17:15:17 | レトロ(素敵)な空間~散策











家は一つも見当たらなかったが、
果樹園 があった。
(中略)
かつては大層楽しい場所であったに
相違ないこの果樹園は、
そこはかとなく憂愁を含んだ雰囲気が
立ち込めているにも関わらず、
なおも楽しい場所であった。
かつては歓喜、楽しさ、若者の生活の場、
胸がときめき、動悸が高まり、眼は輝き、
陽気な声がこだました場所、
そのような所全てに漂う憂愁であった。
                【「果樹園のセレナーデ」 5.】





   お日様は照っているのに、青空は見えません。
  白く霞んだ空。本当は澱(よど)んだ空?
  それにしても、漢字一つでイメージ違いますね。

   時は春、うららかな陽気ですのに、
  思い切り窓を開けて、風を入れられないなんて。

   締め切った室内で空気清浄機。
  何だか変・・? と思うのは私だけではないでしょう。
  少なくとも 『アンの世界』 ではありませんね。









   さて、今日の写真。
  実は、6日前のものです。

   そう、金色の菜の花や
  蒲公英(たんぽぽ)に
  年甲斐もなく戯れた同じ日。

   あの日、やはり、
  (3月一杯で終了した)
  例の農場が気になり、
  自然に足はあの場所へと。

   勿論、建物は健在。
  (保存されるのですから
  当然ですね)

   「アスパラガスあります」
  という玄関先に張り出された
  チラシもいつも通り。

   建物周辺は、これまでの
  日常の景色と何ら、
  変わった事はありません。

   ひょっとして・・? 私の間違い・・?
  ~なんて錯覚を覚える始末。

   でも、そんな筈はありませんね。
  メインの場所を離れれば、終わった・・
  ~という哀愁が、そこかしこに滲(にじ)んでいます。

   写真は、『アンの世界』 ではお馴染みの果樹園。
  従って私にとっても憧れの場所となっています。

   梨の木は切られましたが、こちらは相変わらず元のまま。
  公園となれば、このままの状態で残るという事はないでしょう。
  もう、こんな景色も見納めかも知れませんね。

揺れる窓辺の幸せな時間

2014-04-16 19:11:17 | 私の手作り夢時間








 








・・・ナンとダイが物をしまって置くのに
新しいヒマラヤ杉のひつ
買ってあげると言った。
ただ、それはヒマラヤ杉の櫃ではないであろう。
魔法をかけられた宝物の櫃で、
ある不思議な文句を
唱えなければ開かないのだ。
風が通りすがりに又別の言葉を
教えてくれるかも知れない・・・・・          
                   【「炉辺荘のアン」 第38章】






   晴れてはいますが、昨日までの快晴の空ではありません。
  朝の天気予報では、「霞んでいればPM2.5の影響でしょう」

   ~なんて、サラッと言っていましたっけ。
  18日頃まで影響大。気分が重くなります。














   さて、こんな今日。
  いつまでも重い気分で
  いても仕方ありませんね。

   外に出られないならば、
  家の中で楽しみましょう。

   そう言えば、
  昨日の薔薇のBOX。

   私にとって、ある種の
  魔法の箱? かも知れません。

   今日の 『アンの世界』
  ではありませんが、小箱って
  夢が一杯詰まっていますものね。

   それも少女の日の夢。
  その箱を窓辺に並べましょう。

   折角ですから、
  同色遣いのハート型の小箱も。
  こちらは初めての登場です。

   何を入れようかと色々、思案。
  やはり、ワクワク気分。

   あれやこれや・・
  入れたい物は沢山ありますが、先ずはポプリを。

   尤も、この小箱、すっかり忘却の彼方にあった物ですけれど。
  小さなレースのドイリーを入れてみました。
  レースの揺れる窓辺での幸せな時間(とき)となりました。

薔薇の花咲くインテリア Ⅴ

2014-04-15 17:05:08 | 私の手作り夢時間
















月夜に眠るなんて、時間が勿体ないと
いつも考えているのですけれどね・・・
でも早く目を覚ましてお化けの森から
射し染める明方の微かな光を
見る事にしましょう。
空は珊瑚色さんごいろになり、駒鳥が気取って
歩き回る事でしょうよ・・・
多分小さな灰色のすずめが窓敷居に
止まるかも知れないし、
金色や紫色の三色菫も見られるでしょうよ・・・                   
                  【「炉辺荘のアン」 第1章】





   気持ちの良い快晴の空が続きます。
  カラッとしたその空は、五月晴れの様相。

   そんな空に 「花舞小枝」 の木香薔薇の小さな
  金色の葉っぱが、折からの風に揺れています。

   今年は、沢山の蕾を付けて嬉しい限り。
  又、楽しみが増えました。

   ところで昨夜は、月が綺麗でしたね。
  今の季節に珍しく透明感があり、煌々(こうこう)と輝いている
  その月に、思わず見とれていたものです。今日が満月なのですね。











   さて、そんな我家に
  一足先に薔薇が開花。
  それも青い薔薇が。

   今回は、これまでの
  薔薇とは色合いを
  変えてみました。
  抑(おさ)えた色で。

   それにしても、
  リサイクルではない新品の
  白木の箱が、何と古めかしく
  なったのでしょう。

   元々、アンティーク好きの私。
  それを望み、わざと汚したの
  ですが少々、複雑な気分です。

   とは言え、紅薔薇やピンクの
  薔薇ではない、こんな色の
  薔薇は自分だけの色。
  意外にも気に入っています。

   自分だけと言えば・・。
  蓋(ふた)の裏にも薔薇を描きました。

   こんな遊び心をさり気なく取り入れる事が
  出来るのも、手描きの良さですね。
  市販の物には、そこまでの配慮はありませんから。

   取り敢えず今日は、ドライフラワーを入れてみましたが、
  この箱には何を入れましょう・・?
  ポプリのサシェス、レース、カードなどもいいですね。

そこは、A・クリスティーの世界

2014-04-14 18:06:38 | 旅気分・夢気分
















「まるで魔法の森を歩いているようだわ。
又、元の世界へ戻れると思って、ダイアナ?
もうじき、魔法にかけられた
お姫様のいるお城に出ることよ」
(中略)
「こんな美しい、可愛い所って、
あたし、見た事も想像した事もないわ」
アンは大喜びだった。
「まるで物語の本か夢の中から
抜け出したようじゃないの」   
                  【「アンの青春」 第21章】





   昨日の曇り空から一転して今日は雲一つない快晴となりました。
  それは終日。空気は、カラッとしています。

   ここに来て薔薇が、いよいよ蕾を付けています。
  春しか咲かないピンクの薔薇も。

   そう言えば、一喜一憂した昨年からの薔薇。
  精一杯、耐えてくれましたが、時期的にやはり無理だったのでしょう。
  もう少しの所で力尽きてしまいました。
   







【美術館エントランス】


【安藤忠雄設計 「地中の宝石箱」 から山荘を望む】



【安藤忠雄設計 「夢の箱」 を望む】





   さて、昨日の続き。
  昨日は、「アサヒビール
  大山崎山荘美術館」、
  門前までご案内しましたね。

   この大山崎山荘は、
  大正から昭和初期にかけて
  実業家、加賀正太郎
  (ニッカウィスキーの
  創業に参画)が別荘として、
  自ら設計した英国風の山荘です。

   道理で至る所に、
  A・クリスティーの小説に
  描かれる邸宅の香り。

   そこにモネやボナールの絵、
  ペルシャやオランダの
  古陶器が展示されています。

   (アサヒビール初代社長、
  山本為三郎によるコレクション)

   時を忘れるような素敵な空間。
  今は喫茶室から繋がる、ベランダに、
  そのままミス・マープルを立たせても絵になります。

   何の小説か忘れましたが、珈琲片手にベランダに佇む、
  ミス・マープルのそんなシーンがありましたね。

   そうそう、この喫茶室、元は寝室だったようです。
  寝室から繋がる、広~いベランダ。

   そこからは真下に木津川、宇治川、桂川が
  淀川に合流する美しい景色が広がります。

   ところで、この山荘も平成2年(1990年)には、
  存亡の憂き目に合っていたそうですね。折しもバブル全盛期。

   地元の方、心ある人々からの保存が切に望まれ、
  アサヒビールと地元の方々の協力により、
  平成8年(1996年)、美術館として蘇ったようです。

   それにしても良くぞ、残してくれました。感謝!!
  今度は秋に来てみたいです。
  
  
  




【ベランダから望む景色】








花吹雪のタイムトンネル抜けて・・

2014-04-13 19:55:55 | 旅気分・夢気分














「・・・あら、ここに門があって、
小径が森の中へ入って行ってるわよ。
この外れには家があるに違いないから、
行って、聞いてみましょうよ」
「何てロマンティックな古めかしい径でしょう」
曲がりくねった細道を伝いながら、
ダイアナが言った。
小径は、枝差し交わすもみ
古木の下を通っているので、
仄暗く、苔ばかり、生えていた。
両側には落葉が降り敷き、
ところどころ、日光が射していた。
辺りはしんと静まり返り、
浮世を遠く離れた感じだった。                
                  【「アンの青春」 第21章】







   花日和が続いていましたが、今日は真珠色の空になりました。
  いいえ、花曇り。素敵な言葉を、ついうっかりしていました。


   桜も丁度今は、花吹雪状態。
  お天気の方も花吹雪に合わせてくれたのかも知れません。
  粋な計らい・・とでもして置きましょう。

   






【山荘へと続くタイムトンネルを抜けると】


【なだらかな坂道が続きます】


【ここには漱石も訪れたとか】


【途中、加賀家別荘も】


【枝垂れ桜や花が咲き乱れます(今は 「射干(シャガ)」が満開】


【いよいよ山荘への入口に到着】


                                  【入口を入る和服美女二人】
   さて、昨日は花吹雪の中、
  「アサヒビール大山崎山荘美術館」
  まで出掛けて来ました。

   そこに辿り着くまでの径は、
  さながら 『アンの世界』

   尤も 『アンの世界』 の
  描写は秋ですが・・。

   でもその落葉の
  代わりは、桜の花びら。
  大層、ロマンティックです。

   まだ、こんな世界が
  あったのだと、いたく感動。

   そうそう天王山登り口
  (冒頭の写真)から少し
  行った所に、「屋根裏」
  という骨董店がありました。

   壺やランプなどが所狭しと置いてあって興味津々。
  中を覗かせて頂きました。 

   そこのオーナーの方は、私の中では ジム船長
  ~なんて。

   お値段の方は、すこぶる良心的。
  目移りして何も買わないで出ましたが、心残りは否めません。

   アララ・・。話が、とんでもない方向に。
  それに長くなりましたね。今日は山荘入口まで、という事に。

   ~明日に続きます。

   







幸せくれる黄金色の微笑

2014-04-11 18:58:28 | 路傍の花~道草







【黄金色の絨毯 ~ 「菜の花・蒲公英」】







アンは窓を開け放って
春へと身を乗り出した。
(中略)
夕日はかえで林の後ろに
柔らかく淡紅色に沈もうとしており、
窪地から微かに子供達の
美しい笑声が響いて来た。
「春があまりにも美しいので、
眠って少しでも逃すのがいやだわ」
と、アンは言った。   
               【「炉辺荘のアン」 第23章】






   今日も、気持ちの良い花日和となりました。
  ただ、開花に一喜一憂し、咲けば咲いたで今度はお天気に気を揉み・・。
  それでも結構長い間、私達の目を楽しませてくれた桜。

   それも、いよいよ終焉を迎えつつあります。
  日本各地で桜便りが聞かれるようになってから、
  およそ20日間位でしょうか・・。

   題して 「20日間の夢色ドラマ」。
  しっかりと堪能(たんのう)させて頂きました。

   それにしても桜は散り始めると早いですね。
  でも良くしたもので、今まさに世は春!

   赤、ピンク、黄色・・。
  彩り溢れる春の花が、それぞれ出番を競っています。

   そんな中、桜の淡いピンクから
  今日は黄金色に輝く旬の花にスポットを当ててみました。










   さて、一面に咲いた黄金色の
  菜の花と蒲公英(タンポポ)。
  やはり幸せ気分になりますね。

   「菜の花畑に入り日薄れ・・」
  ~なんて、つい口ずさんでみたり。

   日本人は何と言っても
  楓林より菜の花畑ですものね。

   背比べでもするように、
  それぞれ空に向かって立ち・・。

   折からの春風には、
  しなやかに揺れてもみせる・・。

   そんな姿にはただ眺めている
  だけで心地良くなります。

   一方、蒲公英。
  こちらは背が低く、
  何とも可愛らしいですね。

   これはどうしても
  幼子の姿を連想してなりません。

   ところで “黄金色は幸せ気分・・”
  と先に申しましたが、菜の花も蒲公英も
  花言葉には確かに 「幸せ」 が含まれています。

   菜の花は、「元気一杯」 「小さな幸せ」 「快活な愛」 「競争」。
  一方蒲公英も、「小さな幸せ」。

   この中で 「競争」 がそぐわない気がしますが、
  各々が高く咲こうとする姿を、どうやら競争に見立てたようです。

   そうそう、因みに今日のおまけの花、姫踊り子草は 「春の幸せ」。  
  ここでも春は幸せ尽くしなのですね。

   

      
  
   






【「姫踊り子草(ヒメオドリコソウ)」】

庭に咲く瑠璃の癒し

2014-04-10 19:11:11 | 香る庭の花綴り



【野生の菫】


【「蔓日々草(ツルニチニチソウ)」】






・・・昔風の花が乱雑な中にも
一種の美しさを漂わせて
一面に咲いている、
野趣に富んだ 場所だった。
私が薄荷はっかの床を踏んで行くと、
その香りが何か不思議な、神聖な、
厳かな儀式ののように漂って来た。
私は言うに言われぬ幸福と祝福を感じた。                  
                 【「アンをめぐる人々」 7.】






   花日和(はなびより)が続きます。
  今朝は昨日までとは違って朝の寒さはありません。

   日中も昨日以上の暖かさとなりました。
  ただ、午後になってから風が・・。

   今はまだ暖かいのですが、
  日付が変わる頃には寒くなるとの予報。
  この風が、気温の変わり目となるのかも知れませんね。







【ムスカリ】



   さて、我家の庭。
  今日の 『アンの世界』
  “野趣に富んだ” 庭って
  いいですね。素敵な言葉。

   そして私にとっても
  便利な言葉です。
  (そんな庭を標榜しています)

   そんな野趣に富んだ? 
  裏庭に今年も野生の菫が
  ひっそりと咲きました。

   そう言えば、香りの良い
  匂い菫は、そろそろ終焉を
  迎えようとしています。

   丁度いい具合に、
  交代してくれて。

   ところでこの野生の菫は、
  自然からの贈物。

   花はそっくりですが、
  葉っぱは一回り小さいです。

   香りもありません。
  それこそ大きな違いでしょうが、
  小さくて可憐な菫で裏庭を一杯にしたいものです。

   匂い菫もそうですが、ヒヤシンスもそろそろ終わり。
  それに代わって蔓日々草やムスカリの花が。

   色とりどりの花が咲き乱れる春ですが、
  そんな中、とりわけ瑠璃色・・青い花に魅かれます。  

花舞小枝のノスタルジー

2014-04-09 17:00:07 | 香る庭の花綴り





【「木香薔薇(モッコウバラ)」】







   晴天が続きます。
  今日も、ほぼ昨日と同様の朝を迎えました。

   山の右上に、こんもり天蓋(てんがい)のように見える
  淡いピンクの桜も健在。後、ポツポツと点在している桜も。

   毎朝のほんの小さなセレモニー。
  変わらない姿に安心している私がいます。











   さて、今日のタイトルでもある
  「花舞小枝(はなまいこえだ)」。

   又々、美しい日本語です。
  その意味は・・?

   “春風に揺れる花を支える
  小枝のような黄色味がかった
  しなやかな茶色”
  ~の事だとか。

   写真は昨日も登場した、
  「木香薔薇(モッコウバラ)」。

   まさに前述した花舞小枝
  そのものではありませんか。

   思えば昨年の秋・・。
  すがれ行く藜(アカザ)の美に
  殊の外、魅了されましたっけ。

   一方、春の花舞小枝は何と
  生き生きしているのでしょう。  

   木香薔薇自体、
  小さな花と葉っぱですが、
  萌える春の躍動感に満ち溢れている気がします。

   それにしても春の花ではなく、
  葉っぱに小枝に、こんなにもしみじみ目を留めたのは初めてです。

   そうそう、「幼い頃の幸せな時間」
  思い描いただけで、心がほんわか感に包まれますね。

   何とも、ノスタルジーを感じるこの言葉。
  実は、木香薔薇の花言葉です。

   ジャスミンは1年目から、たわわに花芽を付け、
  咽(むせ)るような香りを堪能したものです。

   この木香薔薇は、3年目にしてやっと花芽を増やしました。
  今年は、花の開花前にもこんな風に楽しませてくれて。
  その上、芳香に包まれるのも、もうすぐです。