【「射干(シャガ)」】
「どうしてこんな優しい、羽根のようなものに、 象の耳なんていかめしい名前が 付いているんでしょうね?」 とプリシラが聞いた。 アンは、「最初、名前を付けた人が、 全然、想像力がなかったか、 又は、あり過ぎたのか、どちらよ・・」 【「アンの青春」 第13章】 |
こちらは快晴の空となりました。
ただ、このお天気も今日まで。
明日からは残念ながら崩れるようです。
午後も遅くなりますと・・その気配、濃厚。
既に白い空になっています。
【春の紅葉~「野村紅葉(ノムラモミジ)」】
さて、蔓日々草が庭の
あちこちに顔を出せば、
真っ赤な春の紅葉と・・。
今、開花ラッシュです。
そして 「射干(シャガ)」
が、やっと開花しました。
思えば・・。
先週の 「大山崎山荘」 には、
この射干が地面一帯を覆い尽くす
ように咲いていましたっけ。
群生した射干は実に見事で、
同時に見応えもあります。
ただ、この射干、
あまり美しい名前とは
どうしても思えません。
語感もそうですし、
中国では(外見は狐に似た)
悪獣を言うのだそうですね。
しかしながら別名は、
「胡蝶花(コチョウカ)」。
こんな風雅な名前が付けられているのですね。
実際に、淡い紫色の野趣に富んだ美しい花です。
ここで思い出す事。
「オオイヌノフグリ」 が 「星の瞳」 や 「瑠璃唐草(ルリカラクサ)」、
「屁糞葛(ヘクソカズラ)」 が、「早乙女花(サオトメバナ)」等など・・。
~最初の名前とは全く逆の、美しい別名が付けられている事です。
それにしても今日の アン の言葉。
“想像力があり過ぎた” 云々は、アンならではの言葉ですね。
“想像力がなかった” は、誰でも考え付く事ですが。
そうそう、「野趣に富んだ花」 とは私なりの射干の花のイメージです。
この 「野趣」、好きな言葉の一つです。