鍵穴を求めて…

スウェーデンを代表する俳優マックス・フォン・シドー。１９２９年４月１０日ルント出身。現在８２歳。アルフ・シェーベルイ監督「令嬢ジュリー」（５１）でデビューし、１９５５年イングマール・ベルイマン監督と出会います。

以降、ベルイマン監督と多くの作品で仕事をしています。ところで「メランコリア」（１１）のデンマーク出身ラース・フォン・トリアー監督にも付いている“フォン ＶＯＮ”ですが、貴族であることを表します。

主にドイツ人やオーストリア人の人名に用いられています。調べてみると、トリアー監督の場合は初めジョークで、後にエリッヒ・フォン・シュトロハイム監督などへのオマージュからそのままに。

シドーの両親は２人とも教職者で、貴族ではなさそう。それはともかく、出演作の多いこと！しかもジャンルも多彩。「偉大な生涯の物語」（６５）ではキリスト役。「エクソシスト」（７３）ではメリン神父役。

「砂の惑星」（８４）では帝国惑星学者役。「ニードフル・シングス」（９３）では古物屋店主役。「ハイジ」（０５）ではおじいさん役。「シャッター アイランド」（０８）ではネーリング医師役。

「ロビン・フッド」（１０）ではサー・ウォルター・ロクスリー役。最新作は、ジョナサン・サフラン・フォアの同名小説を英国人スティーヴン・ダルドリーが監督した「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」（１１）。

「リトル・ダンサー」（００）「めぐりあう時間たち」（０２）「愛を読むひと」（０８）の監督で、すべてアカデミー賞監督賞にノミネート。「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」（０８）のエリック・ロスが脚色。

２００１年９月１１日、アメリカ同時多発テロでツインタワーにいた父親トーマス・シェル（トム・ハンクス）を亡くした９歳の少年オスカー（トーマス・ホーン）。彼は父の死を受け入れられずにいました。

そんなある日、父のクローゼットで封筒の中に入った１本の鍵を見つけます。父が残したメッセージかも知れない…。オスカーはその鍵の謎を探しにＮＹの街へ。果たして、秘密を解くことができるのでしょうか？

母リンダをサンドラ・ブロックが。祖母から部屋を借りている男をシドーが演じ、他にもヴィオラ・デイヴィス、ジョン・グッドマン、ジェフリー・ライト、ジェームズ・ガンドルフィーニが共演。見ましょ。