だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

レイフ・ファインズ監督デビュー作

2012-01-23 21:51:46 | 映画
シェイクスピアの原作を映画化した作品は、純粋に原作通り映画化したものや、現代や近代、近未来に置き換えたものもあります。例えばマイケル・アルメレイダ監督、イーサン・ホーク主演「ハムレット」(00)

2000年のNY、マルチメディア企業が舞台でした。ロバート・ワイズ監督、ナタリー・ウッド主演「ウエスト・サイド物語」(61)やバズ・ラーマン監督、レオナルド・ディカプリオ主演「ロミオ&ジュリエット」(96)

2作とも『ロミオとジュリエット』を現代に置き換えていました。ところでシェイクスピアの悲劇と言えば、(執筆年順に)『タイタス・アンドロニカス』(1593~94)『ロミオとジュリエット』(1595~96)

『ジュリアス・シーザー』(1599)『ハムレット』(1600~01)『トロイラスとクレシダ』(1601~02)『オセロ―』(1604)『リア王』(1605)『マクベス』(1606)『アントニーとクレオパトラ』(1606~07)

『アテネのタイモン』『コリオレイナス』(1607~08)があります。そのうち最後の悲劇『コリオレイナス』を、「ハリー・ポッター」シリーズのヴォルデモートこと、レイフ・ファインズが初監督しました。

それが、「英雄の証明」(11)です。時代は現代。国民を愛する小国のリーダー、タラス・オーフィディアス(ジェラルド・バトラー)はローマ侵略を狙い、幾度となく戦いを繰り返していました。

しかし、ローマの独裁者コリオレイナス(レイフ・ファインズ)を打ち負かすことができずにいました。数々の武勲により、着実に権力をつけていくコリオレイナス。しかし、政治家たちは案じていました。

それは彼の独裁性。危機を感じた政治家たちの策略により、暴徒化した国民に飲み込まれてしまうのでした。彼の味方は、わずか3人。政治的野心あふれる母のヴォルムニア(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)

彼の無事を祈る美しい妻ヴァージリア(ジェシカ・チャステイン)、そして政治家の師と仰ぐメニーニアス(ブライアン・コックス)。コリオレイナスは彼らの助けも虚しく、ついに国を追放されてしまうのでした。

ローマに絶望したコリオレイナスは、宿敵オーフィディアスの元を訪れます。果たして?バトラーさんファンなので、どうしてもヴォルデモート(敵)に見えてしまうファインズ。頭を切り替えてしっかり見なくては…。
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