だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

“預言者”とは?

2012-01-18 21:32:13 | 映画
フランス南部コート・ダジュール沿いの都市、カンヌで毎年5月に開催されている“カンヌ国際映画祭”。世界3大映画祭とは、カンヌ、ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭の3つ。

そのカンヌ国際映画祭には、以下の部門があります。1)パルム・ドール 2)審査員特別グランプリ 3)審査員賞 4)監督賞 5)男優賞 6)女優賞 7)脚本賞 8)カメラ・ドール(新人監督賞)

9)ある視点…です。ちなみに近年のパルムドールは、タイの「ブンミおじさんの森」(10)、「ツリー・オブ・ライフ」(11)。そして審査員特別グランプリには、フランスの「神々と男たち」(10)

2011年はトルコとベルギーの作品。未公開。で、少し前なんですが2009年の受賞作が、「預言者」(09)です。この作品は、同年のアカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされました。

監督・脚本は、ジャック・オーディアール。「天使が隣で眠る夜」(94)「リード・マイ・リップス」(01)「真夜中のピアニスト」(05)の監督ですね。ファンの方には、うれしい新作公開。

19歳のアラブ系青年マリク(タハール・ラヒム)は、傷害罪で禁固6年の判決を受けます。無学で身寄りもないマリクは、中央刑務所に送られます。そこは様々な民族や宗教が入り交ざる所。

当然様々な勢力があり、互いに牽制し合いながら冷酷な弱肉強食の世界を築いていたのです。仲間さえいない孤独なマリクは、最大勢力のコルシカ・マフィアに目を付けられてしまいます。

ボスのセザール(ニエル・アレストリュプ)から殺しを強要され、やむなく初めての殺人に手を染めるマリク。自分が生き残るために…。こうして、マリクはセザールの保護下に入るのでした。

やがて、読み書きとともに生き残るためのすべてをこの刑務所で学んでいくことに…。果たして、マリクは?ボスのセザールを演じるニエル・アレストリュプは、「真夜中のピアニスト」のロベール役。

また、「サラの鍵」(10)でサラを助ける老人ジュール・デュフォールを演じました。マリク役のタハール・ラヒムは、本作の演技で高い評価を受けたフランス期待の新星。気になります。
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