だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

廃墟のロベールを知る

2012-01-09 21:45:27 | 展覧会
上野国立西洋美術館では、現在「プラド美術館収蔵 ゴヤ 光と影」を開催中。出品作品123点、すべてゴヤの作品というのがすごい!油彩画、素描など72点、版画51点です。

『着衣のマハ』(1800~07年頃)『日傘』(1777)『洗濯女』(1779~80年頃)『魔女たちの飛翔』(1798)『ホベリャーノスの肖像』(1798)など油彩画は、本当に見応え十分。

版画は20cmとかの作品が多く、小さいのでグッと近づいて見なくてはなりません。1月29日までですから、どうぞお見逃しなく。そして国立西洋美術館の収蔵作品を展示した“常設展”も必見です。

セザンヌ、コロー、クールベ、クラナッハ、ドラクロワ、エル・グレコ、ゴーギャン、マネ、ミレー、モネ、ムリーリョ、ピサロ、ルノワール、ロセッティ、ルーベンス、セガンティーニ、シャニック、シスレー

ティントレット、ゴッホ、ブリューゲル、ラ・トゥール、ヤン・ステーン、ポロック、デューラー、藤田嗣治など有名画家の作品が並びます。ねっ、一軒の価値があるでしょ?ご来館の際はぜひぜひ。

そしてフランスのユベール・ロベール(1733~1808)の作品も、見逃せません。18世紀のフランスを代表する新古典主義の風景画家で、廃墟や古代建築物のある風景を得意しています。

“廃墟のロベール”として名声を築き、西洋美術館には3点収蔵。『マルクス・アウレリウス騎馬像、トラヤヌス記念柱、神殿の見える空想のローマ景観』(1733)。長い…。

『モンテ・カヴァッロの巨像と聖堂の見える空想のローマ景観』(1786)、『牢獄風景』/陶製皿…現在は未展示。そんなユベール・ロベールの展覧会が「ユベール・ロベール -時間の庭‐」です。

展覧会では6つの章に分け、紹介します。『サン・ピエトロ大聖堂の柱廊の開口部の人々』(1763~65)、ポスターになった『古代遺物の発見者たち』(1765)『アルカディアの牧人たち』(1789)

他に『赤ん坊に哺乳瓶をさしだす若い女』(1772)のような家族の肖像も。世界有数のロベール・コレクションを誇るヴァランス美術館の所蔵品から、油彩画・素描など約130点が来日します。素晴らしい!
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