遠い森 遠い聲 ........語り部・ストーリーテラー lucaのことのは
語り部は いにしえを語り継ぎ いまを読み解き あしたを予言する。騙りかも!?内容はご自身の手で検証してください。
 



   昨夜 新国立劇場へ「赤い鳥の居る風景」を観に行った。別役さんの芝居だった。そして主役はRADA金沢でいっしょだったアヤさんだった。

   アヤさんはほとんど透明だが薄くミルク色がかったゼリーのようでもあり 硬質のガラスでもあるような不確定な空気をまとっている。不思議な女優さんだ。レリーフのように地からすこし浮いてみえる。役柄は盲目の少女 時に寡黙で時にエキセントリックである。声を出そうとして出している感がさいしょあったのだが どんどんよくなっていった。間が最初ほんの少し早かったのが小気味よかった。それが終盤になって少女が成長してゆくにつれ 間 がほんのすこしだが物足りなくなった。たぶん アヤさんはおなじように演じているのだが 少女の変貌とともに間も変わってゆくのだろう。ものがたりはわたしには難解だったが締まったいい舞台だった。最初の傘の場面 最後の壁の場面が美しかった。

   終演後 大阪からかけつけたますみちゃん カンパニーを率いる蝶子さん 女優のサヤさんとアヤさん 5人で再会を祝した。そしてミクシィにRADA金沢でコミュニティを立ち上げよう レッスンの場 交流の場をつくろうと話した。たった一週間ともにしただけのなかまだが 他人とは思えない絆がある。

   一方 LTTA関連でも大きなうねりがおこりつつある。アート(ビジュアルアート ムーブメント ストーリーテリングを含むドラマ 音楽など)をとおしてひとの持つ本来の力をまず親から回復させようというプロジェクトがかたちをとろうとしている。こうした動きのなかで語り・ストーリーテリングをつきつめてゆくとは思いもしなかった。しかしわたしはこれはたしかに求めていたもの、模索してきたものであり かたちを換えて今このとき目の前にあるということに感慨を覚える。

   ドラマ(演劇)のつながり LTTAのつながりがミクシィで結ばれてゆく。語りでも5人の方が参加された。おいでになりませんか。発見があります。つながりがあります。もしかしたら自分でも知らない自分にであう きっかけになるかもしれません。




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