草月ホールに行きました。満喜子先生、ダミアン原田神父、片岡通人さんのライブ・ワークショップ"声・魂の蘇生"があったのです。銀座線青山1丁目で降りて地上に出るとなつかしいお堀端の風景....草月ホールで真夏の夜の夢を上演したのはいつだったでしょう....月日の経つのは早いものです。
ひとは年をとっても進化できるようです。.....わたしもまだまだイケルかも。すべりこみどころか開場時間前についたので最前列中央に座りました。ヴォア・セレスト13名のうたではじまりました。響きわたるうつくしい声、ふりそそぐ高周波。ダミアン神父のティンシャとソロのうた....ティンシャの響きとうたごえの倍音がからまり共鳴しあい、どこから聴こえてくるのか...それはうつくしかった。
OBB Overtone Breath Band のダンスと歌....身体の動きと声がひとつになったとき、声は本来の力を取り戻します。聴くひとのからだやこころと共鳴する響き、あふれる喜び、生命のきらめきがダイレクトに伝わってきます。声はこんなに力に充ちてうつくしい。青森の旅でごいっしょした方々が7名ステージにいらっしゃって懐かしかった。Oさんをはじめ数名がセンターでソロで歌い踊りました。その方だけの声とダンスは命の炎そのものに見えました。うたっている方々より踊りうたう方々のほうがすきとおってみえました。
しかし今日のもっとも大きな発見はコト・モノコードでした。コト・モノコードは日本の琴をヒントにヨーロッパでつくられた弦楽器で最初は音楽療法につかわれたのだそうです。吃音の改善そして死にゆくひとの耳元で奏でる看取りの音楽ともなるそうです。(聴覚は息をひきとったあとも機能しています)コト・モノコードの響きのあと亡くなる方の顔に歓喜の表情が浮かぶとか...。
上部の17弦とはべつに胴の下部に31弦のブルドン?があって、これがうなり..を発するのです。わたしは鳥肌がたちました。わるい意味ではありません。CAVのサワリ....フィルターをかけたところでもそうなのですが、ざらざらっとした音に意識がひっぱられトランス状態に近くなる...これはイタコのつかう梓弓にも通じる音なのだと思います。アルペッジオがもういちど聴きたい...です。シターの光きらめく音とは別の次元にさそわれる音でした。コト・モノコードは本邦初演だそうですが今後もダミアン神父から目がはなせなくなりそうです。ティンシャの遣い方を目の前で見せていただいたのも収穫でした。
場内では幾人かの友人とあうことができました。あたらしい語り手の誕生もまじかでしょう。ロビーではケーキとともに酵素玄米のおむすびの販売もありました。ためしに買っていただいてみましたが我が家の酵素玄米のほうがずっと美味しいと感じました。おなじお釜、おなじ炊き方のはずですがしだいに炊くひとのなにか家庭のなにかがくわわってゆくのでしょう。このごろ人生がおもしろくてなりません。....いつ死んでもいい、三人分くらい生きたし...なんて思っていたのが夢のよう....世界は謎で充ちている、そしてその謎を解く鍵をあけるのは自分の好奇心とチャレンジなんですから、もっともっと冒険しましょう。
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