きのう上京しました。神保町のSASAKIというCDショップに立ち寄りちあきなおみさんのコーナーを見ていたところ、問わず語りにお店の方が「おとなのお客さんに(邦楽)今いちばん売れているのが(うちでは)ちあきなおみさんです」と教えてくれました。なるほど....わたしたちばかりじゃないとうれしかったです。
日本の古代.....ことばとことがらはひとつのものだったそうです。ことば=実態であり真実....だったということでしょうか。荒俣氏が著作で書いているように、400年前は「はな」とことばを発したそれだけで 種類 色 香り .....すべてが相手に伝わったのです。完璧なコミュニケーション......誤解が生じることもなくウソ偽りも無い世界.......そのような世界に住む....のはどんな感じかな.....魂のいろあい 澄みぐあいも見えてしまう.....はだかで歩いているようなものかな。
.......噂をすれば影とやら....とか不幸なことを口にすると不幸が起きるとか......また忌みことばなど聴いたことはありませんか.....それは日本人の深奥に ことたまの本義 を信じる気持ちがまだ残っているからなんでしょうね。わたしたちは幸か不幸か”こ・と・た・ま.....の幸はふ国”に住みながら その力をあらかたうしなってしまったのですが、取り戻すチャンスはある....と思える時があります。
それは魂の底に届くふつうのひとのことばや、心に沁み 魂に響く歌い手の歌や語りべの語りを聴いたときです.....そんなとき わたしは自分のなかのなにかが生まれ変わったような 湧き上がるような揺れ動くような歓びを感じます。......どうすればそのようなことばを発することができるのか。
......透きとおった 熱い おおきな魂から 身体の真っ芯から いのちとつながっていることばを吐息に載せて 伝える.....
昨秋 身体のデトックスについて書きましたが 覚えておいでですか? 体内の余分なモノを棄てる、余分なモノを入れない.....でしたね。心や魂のデトックスについて日本の神道ではこんなふうにいっています。
古代には罪という概念はありませんでした。気 枯れ キガレ.....身体を流れている気が滞る 弱くなる.....そこから元気 元の気になる......ということばになったのでしょうか? 気が枯れる 穢れ ケガレが生じます。それを洗いながせば.....水そぎ......禊ぎ ......罪は消えます。
余分なヨゴレ 余分なモノ 不浄のモノ を棄てること ......わたしはこのごろ 日本に生まれたことはおおきな祝福だった.....と感謝するようになりました。古神道とは弥栄....のおしえ ひとが生きてしあわせに暮らすにはどうしたらいいか.....という生活にねざした教えなのです。万物に神やどるという教えなのです。他者を排撃したり征服しようというものでは本来ありませんでした。
日本ほど神さまの社がそこここにある国はそうないのじゃないかな.....そこでです。棄てましょう.....棄てられるかな.....余計なプライド モノ 思い出 .....執着.......自由になりましょう......年末のおおそうじ 神社でする大祓いはあたらしい年を迎えるまえに心身と家庭のヨゴレを落とすものでした。
ご存知でしょう? ほんとうの新年はこれからくるのです。立春の日がほんとうの初春.....まことのお正月。2月4日です、これからはじめるのにぴったりのタイミング! いらないものすてましょう。......そうすると新しい息吹が生まれ 風が吹きます.......あなたを月までつれていってくれる風........望みの場所に連れて行ってくれる風......
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