2012フィギュア選手権のあと 今までなにをしてきたのだろう とそうつぶやいたと聴いて わたしは胸が締め付けられるような気がしました。こんどの世界選手権はなぜか 見る気にならず ショートもフリーも見ませんでした。まったく見なかったのはファンになってはじめてのことです。
真央ちゃんは メダルなんか関係ない いてくれるだけでいい このごろはそう思っていました。国内外を問わない不可解な採点 どんなにがんばっても ジャンプを根底から変えるという血のにじむような一段一段 見上げるばかりの氷の階段をよじ登るような努力をしても 実力が評価されない ふつうのひとなら投げ出してしまうような目にあいながら 真央さんは技術を磨きに磨いた 身体をしぼりにしぼった。..... 裏切りとしかいいようのない過酷な評価 あんまり見ていてつらいから メダルや順位はどうでもいいと思おうとしていました。
でも それは間違っていました。ファンのわたしたちがそう思っても 選手にとってはそんなものじゃない 真央さんはいつしかたぶんあのオリンピック以降 メダルをとるとは言わなくなった。自分のスケートができたら 自分のスケートをしたいと.....そう言うしかなかった。だって約束などできるはずがない。実力ではないほかのモノサシが存在するのだもの。
2012年 世界選手権で あなたはくず折れてしまった。恥じることなどひとつもない。最愛のひととの 最大の守り手との別れがあったから そんな言い訳を潔しとしないあなただけれど ひとはくず折れていいときがあるのです。わたしは あなたがどんな選択をしても真央さんにイエスといいます。万が一 フィギュアをやめてしまっても トリプルアクセルをつづけても やめても あなたが考えに考えて決めてすることは正しい。
そして 真央さんが戦いつづけるのなら いるだけでいいなんて考えずに 正面から応援します。あなたの努力 あなたの演技にふさわしい順位 メダルを手にしてほしいから。晴れやかな笑顔が見たいから....。
多くのひとが真央さんの演技に感動し泣き そして世界の真実を知りました。浅田真央 という選手が不世出の選手であるからこそ そのようなことが起きたのです。
下記のアンケートや 今回のフジテレビ世界選手権の視聴率が低かったことはみんながどれだけ真央さんから勇気をもらったか、どれほど多くのひとがあなたの勝利を望んでいるか ものがたっています。あなたの存在 真摯な努力は多くの選手に刺激をあたえ 日本のフィギュアの隆盛の大きな部分を あなたが担ってきたといっても過言ではないと想います。それは荒川選手やほかの選手の足跡をみるとき あきらかです。絵画にしても音楽にしても天才に触発されて輝きを放つひとがつぎつぎとあらわれ ひとつの時代をつくってゆくのですから。
わたしは自分のすむ町で 語りをしています。語りとはひとの魂の扉を叩くこと。いままで多くの師 役者 語り手 とであいました。けれどももっとも心の拠りどころにしてきたのは 真央さんのフィギュアスケートでした。真央さんの演技を見るたびにあのような語りができたら.....音楽と(ものがたりと)とけあい ひとつになるような.....会場をひとつにつつむような.....天の使いが舞い降りるような語りがしたい.....と思いました。
いつかすこしずつちかづきたい さまざまな世界で そう想い 励まされているひとは大勢います。いつも励ましていただいているから 応援の気持ちとたくさんのありがとうを今日は届けます。花のような笑顔の真央さんを思い浮かべながら しあわせを祈ります。
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