人生日訓(123)
「桃季(ももなし)ものいわず」
(宣伝時代)
確かに今日は宣伝の時代である。しかし宣伝したからと言ってただそのことによっ
てのみ、商売が繁盛するとは限らぬ。一番いい宣伝はお客様が吹聴してくださるこ
とである。一度来たお客が二度も来て下さSる。一人の客が二人の客を引っ張って
来て下さる。それを中国の孔子は「桃季(ももやなし)ものいわず下(しも)おのずか
ら嗘(こみち)成す」と言っている。果実が熟してくると、いつの間にやら、その樹の下
に人畜の歩く小みちが出来るというのである。
(駟(し)も舌に及ばず)
また、世間程お喋りはない。大昔、中国で一番スピードの出たのは四頭だての馬車
(駟し)であったが、いくら駟が早くても、人の舌にはかなわぬというのである。世間
の評判程早く広がるものはない。いい品物を格安に且つ、親切に売る店があれば新
聞やテレビに広告せずともいち早く世間に広まり伝わって行く。要は、自分のお店
が本物か、どうか、お客に気に入っているか、どうかである。本当の桃か梨かよく熟し
てうまいか、どうかである。
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1月の咲いている花「蝋梅(ろうばい)」
開花時期は、12/25 ~ 翌 3/15頃 ・お正月頃から咲き出す。 花の少ない季節に咲く、 うれしい花です。 ・とてもよい香り。 ・中国原産。 日本には17世紀頃に渡来。 ・「”蠟細工”のような、 梅に似た花」から 「蠟梅」の名になったらしい。 寒さや霜から身を守るために 蠟細工状なのかな? また、臘月(ろうげつ: 陰暦の12月)に 梅に似た花を 咲かせるところから、とも。 (「臘梅」の字で 表わすこともある)。 ・よく見られるのは蠟梅のうちの 「素心蠟梅(そしんろうばい)」。 花の外側だけでなく 内側も黄色いのが特徴。 ふつうの「蠟梅」は 内側がちょっと赤っぽい。 私が撮った写真は ほとんどが「素心蠟梅」。 ・葉っぱは、 ふつう花が咲く前に落葉するが、 開花時にまだ残っていて 徐々に落葉する場合もあるようだ。 表面はザラザラした感触。 ・花のあとでできる実は、 なんともユニークな形。 花の姿からは想像できない。 ・1月27日の誕生花(蠟梅) ・花言葉は「先導、先見」(蠟梅)
(季節の花300より)