BPが毎年恒例の「BP Statistical Review of World Energy 2019」を発表した。以下は同レポートの中から天然ガスに関する埋蔵量、生産量、消費量、貿易量及び価格のデータを抜粋して解説したものである。
*BPホームページ:
http://www.bp.com/en/global/corporate/energy-economics/statistical-review-of-world-energy.html
(一国で世界の天然ガスの2割を消費する米国!)
(2)国別消費量
(表http://bpdatabase.maeda1.jp/2-3-T01.pdf 参照)
次に国別に見ると、最大の天然ガス消費国は米国であり、同国の2018年の消費量は8,171億㎥であった。これは全世界の21%に相当する。米国は石油についても世界全体の21%を消費しており(石油篇国別消費量参照)、世界一のエネルギー爆食国である。
第2位はロシア(4,545億㎥、12%)でこの米露両国が世界の二大天然ガス消費国である。これに続くのが中国(2,830億㎥)、イラン(2,256億㎥)である。5位及び6位はカナダと日本が共に1,157億㎥で並び、7位はサウジアラビア(1,121億㎥)と続き、これら7カ国が消費量1千億㎥以上の国である。
2018年の天然ガス消費量を前年の2017年と比較すると、世界全体では5.3%の増加であるが、中国は世界平均を大幅に上回る18%の増加率であり、トップの米国も10.5%増と世界平均の2倍の増加率である。世界10位以内では6位の日本と9位のドイツの2カ国だけが前年を下回っている。
(続く)
本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
前田 高行 〒183-0027東京都府中市本町2-31-13-601
Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
E-mail;maedat@r6.dion.ne.jp