ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

CEATEC 2007 ITS関連 その3

2007年10月07日 | ITS
パイオニアは実写ナビゲーションというコンセプト「リアルビューナビ」を披露していた。
オンボードカメラの映像にナビゲーション情報を被せて車載モニターに表示するというもの。

地図や簡易図形より、実際に見えている風景をベースに道案内してもらうほうが確かに分かりやすいだろう。

ここまできたら、フロントウインドシールドに見えている実際の景色にかぶさるように半透明の矢印表示がされたほうが、視線の移動もなく、さらに安全ではないかと思う。

今のわが国の道交法ではフロントウインドへの表示が禁止されているのでだめだけど、技術的には実現可能だろう。
モニターへの視線移動とどちらが危険か、というのは良く考えた方が良い問題だと思う。特に高齢になると、視線を移したモニター上の情報を理解するまでに時間が掛かるようになる。

ナビの経路誘導としては、海外には音声案内を強化して視線移動をなくした方がいいという議論もある。
しかし、複雑な交差点ではなかなか難しいかもしれない。

「その先のセブンイレブンの手前を鋭角に」といった、タクシーで運転手さんに指示をするようなレベルまで音声案内が充実するといいのだろうが。

会場で、骨伝道のヘッドフォンを展示しているメーカーがあり、体験されてもらったが、クリアに聞こえるのに驚いた。

ナビの経路案内音声なんてのは同乗者には関係ないんだから、運転席のシートやヘッドレストに骨伝道装置を埋めばいいんじゃないか、とも思ったが、どなたか実用化してみませんか?