ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

きみまろズーム

2007年10月12日 | 雑記
今朝は首都圏のJR,私鉄の自動改札が不調ということで、山の手はフリーパスだった。都内は正常らしいが、どこかが不調でフリーパスにしていると他もフリーにしないと、後処理が大変なんだろう。

JRも私鉄もだめになっちゃうってのが面白い。
これがHAL9000のように中央コンピューターの反乱の始まりだとしたらもっと面白いけど。SUICAの電子マネーを操って国家を支配するとかね。

話変わって。ITSとは関係ありませんが。

パナソニックのデジカメLUMIXはFX33を若者向け、TZ3を中高年向けに明確にターゲット別のマーケティングを行っている。タレントはそれぞれ浜崎あゆみと綾小路きみまろ+長山藍子。

で、TZ3だけど。

いまや団塊世代は購買力をもつ非常に大きなマーケットとして無視できない存在となっており、そこにフォーカスして企画する商品も増えてきた。
一昔前の常識では、年寄りを狙ってこの手のハイテク商品を作っても誰にも売れない、といわれていたが、どうやら時代は変わってきている。

さて、問題はこの商品のCM
長山藍子が「バッグにすっぽりすっぽり」
きみまろが「伸びて縮んできみまろズーム」

あきらかに、「オヤジ下ネタ」を意識している。

行楽の電車のなかで「すっぽりすっぽり」ととかいって大笑いするおじさんおばさんが目に浮かんでとってもほほえましいのだが、松下電器という日本を代表する電機メーカーでこのCMのプレゼンテーションがどのように行われたのかを想像するのも楽しい。

実はこのTZ3、商品企画段階では特別に団塊だけを狙った訳でもなかったようだ。
発売の直前、このままではパッとしないぞ、という牛丸副社長の命で急きょ団塊世代に絞ったマーケティングに変更となり、きみまろの採用が決まったらしい。

松下のような巨人企業がここまで柔軟なマーケティングをしてくるというのは同業者にとっては大きな脅威だろう。