ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

東京モーターショー 続き

2007年10月25日 | 雑記
昨日の日経夕刊のモーターショー開幕を告げる記事に、「若者のクルマ離れを阻止するために各社スポーツカーを展示」と言うようなことが書いてあった。
相変わらずピントがずれている。国内のカーメーカーがスポーツカーをつくらなくなったのは若者が買わなくなったからで、原因と結果が逆転している。

いまの若者はクルマに全然興味がない。この話は一年半くらいまえにこのブログで紹介しているので、左の検索ウインドウでチェックしてみてください。
もしくはこれとか、これ

こういうと必ず「興味がないのではなく格差が広がったり、ニートが増えたりして買えないのでは?」という意見をもらう。

はっきりいってそれは違うと思う。

1970年代の有職少年を中心とした暴走族ブーム。若い男は誰だってクルマがほしかったし、だから働いて手に入れた。
このころの彼らの給与とクルマの価格を考えれば、現在よりもクルマははるかに高嶺の花だった。
今ちょっとバイトすれば、中古車ぐらい買える。

昔はクルマを持ってなければ仲間内で一人前と認められなかったし、まともに彼女を作ることもできなかった。今は違う。
携帯があればコミュニケーションに不自由はない。

働かないからクルマが買えないのではなく、クルマをほしいと思わないから働かないのだ。

若者のクルマ離れについてはどうも正確なマーケット分析ができていない。

結局のところ「女の子にもてるかどうか」ってのが若い男の行動の大部分を規定する。でも、市場調査ではみんなカッコつけてそれを認めないから、マーケットリサーチ結果がぶれるんだよね。