青年団帯広公演を見に行きました。
「隣にいても一人」は2000年だったかな?劇作家の平田オリザさんが、帯広演研のために書き下ろししてくれた作品である。
5年間の独占上演権つき。
この間、役者の一人が急死、そして青年団の大塚さんが客演し、昨年は龍昇企画、龍昇さんが客演した。
独占上演権が切れ、全国で上演することになり、今年一月、こまばアゴラ劇場で同じ作品をいろんな地方の劇団が上演した。
今回は、関西出身の青年団の役者さんが、帯広演研「演研茶館工房」にて公演を行った。
帯広演研より若い役者さん達が、若い年齢の設定で大阪弁で繰り広げられる世界。
同じ作品でも、違った作品に見える。
目覚めたら突然夫婦になっていた戸惑いが感じられる作品だった。
平田さんも東京から駆けつけ、アフタートークを行う。
若手の演劇界の旗手である。
今は外国での演劇振興、日本の国内において、「国語教育と演劇」や「ロボットの演劇」などの研究など、いろんな方面で活躍している。
打ち上げは、大通茶館2Fで、ざっくばらんな交流会。
東京と帯広だけれど、何度も交流しているので、なんか楽しい。
貴重な時間でした。
日曜日,、友人と会う前に映画を観た。なぜこの映画かというと・・・・・
フルートを練習しにカラオケボックスに行くのだが、ずーっと流しっぱなしの画面で宣伝していたから。それに、フラガールの蒼井優が、今迄にない存在感のある女優だと感じたからだ。
短大を出ても就職できず、アルバイト先で知り合ったバイト仲間とルームシェアすることになる。
引っ越し直後、とあるトラブルで刑事告訴され、留置所に入ってしまう。
出所。百万円を貯めたら転々と違う場所に移り住む。そこで知り合う人たちと温かい関係になるが、面倒なことにも巻き込まれそして逃げてゆく。
小学生の弟への思いが全体に映画の骨になっていて、物語全体の温かい愛を感じることができる。
褒められることの喜び。かき氷を作るのが上手いといわれること、桃を収穫するのが上手いといわれること、ちょっとしたこと(お世辞でも)でも嬉しい気持ちは共感できる。
海の家「斎藤歩」桃農家「佐々木すみえ」「ピエール瀧」「笹野高史」ホームセンター「森山未来」等
共演者たちが素晴らしい。もちろん蒼井優はあの華奢な身体に似合わず意志の強さを感じ、困ったような表情がいとおしくなる。
タイトルを見ると、B級っぽいけれど、ほんわかと温かい気持ちで見終わることができた映画だった。
名前は知っているし、顔も知っているけれど、作品を知らなかった藤田嗣治、レオナール・フジタ展を北海道近代美術館に見に行った。
いろんな書籍で、藤田の人柄をなんとなくわかっていて、かなりのドンファンだったというイメージが先行していたのである。
初期のころは平面的な画風で、独特な雰囲気がある。
ああ、こういう絵を描く人なんだ。
結婚直後、フランスに渡ると、ゴッホの絵に衝撃を受ける。
今まで学んだものが、何も意味を持たないと感じ、ゼロからやり直す。
フランス人女性をモデルに「すばらしき乳白色」の裸婦像を描き、時代の寵児になる。
美術館内に掲示されている説明文には、藤田の「美術的」評価ばかり書かれているが、彼を取り巻く女性たちが彼に影響を与えた事実もたくさんあったのだと思う。
寺山修司著「さかさま文学史黒髪編」に作家や芸術家の妻や愛人などについて短く書かれている。これを読んでから絵を見たり、本を読んだりするととても面白い。
フランスに帰化して日本を捨てたレオナールフジタは、キリスト教徒になり、晩年には宗教画に心血を注ぐようになった。
ランスの「平和の聖母礼拝堂」は壁画やステンドグラスなど細部にわたって自ら手掛け、鉛筆画による資料が多数残されている。年齢を重ねても衰えない情熱に胸を打たれる。
今回の目玉は、「構図」の連作2点、「争闘」の連作2点が日本で初めて同時公開したことである。男女とも筋肉隆々の裸体の群像が不思議な世界を醸し出す。
人それぞれにいろんな感じ方ができる芸術の世界。
好奇心をあおられる画家であることは間違いない。
今日は釧路の劇団北芸の公演「棲家」のお手伝いに行ってきました。
劇団員が少ないので、受付はわたしと女優M田さんの姪K子さんがお手伝いです。
久しぶりに釧路のお友達と歓談する。
なんかいいね。
今日は2時と7時の二回公演だったので、受付の私たちは、交代で本番を見ることになった。
夜の部を見る。
心を打つ芝居だった。切なかった。伴侶がこの世を去る悲しみが深く心に沈む。
こういうお芝居は見たくても見られないなぁと思う。
何年も続けてきた役者だからこそできる芝居、長くコンビを組んできた役者同士だから感じられる「呼吸」。
成熟した大人の芝居だと思う。
芝居が終わって劇団の人とススキノの居酒屋に繰り出す。
美味しい日本酒を頂いた。美味い!
姪御さんは私より8cmも背の高いスタイル抜群の女性。
あの大泉洋の同級生で、チームナックスの芝居のチケットを買わされるそう。
わたしも背は高い方だが、目線はかなり上だった。
明日も2時から公演がある。
お時間ある方は中島公園「扇谷記念スタジオ シアターZOO」にお越しくださいませ。