☆★今日のショット★☆

綺麗なお花や美味しいたべものなどあれこれあれこれ載せて行きたいと思います。

劇団演研 ご臨終

2019-12-12 07:17:44 | 映画・演劇・美術館

帯広演研vol78「ご臨終」を観てきました。
久しぶりに芝居を観て大号泣でした。

おばの危篤を知らされ、銀行を辞めて駆けつける男。
でも、おばはなかなか亡くならない。

仕掛けをしたり、毒を盛ったり?ブラックな事を試してみるものの失敗。

そして1年の時が流れようとしている。

或る日、外を見ていた男が、衝撃の事実を知る……

私は、前列の1番左側で舞台を観ていました。
おば役の野口の表情がよく見えます。
台詞無く、ずーっと聞き続ける役って、大変だろうって思ったけれど、野口の表情は素敵でした。
男が来てから、粉を叩き、口紅も塗って男に気持ち悪がれるけれど、コートを着て帽子を被り、お揃い色のバッグを持った時は、「腰は曲がっているけれど、このまま街に出掛けても良い感じのオシャレさん!」と思わず応援したくなりました。

現実では、高齢の親を持つ身。
物忘れや失敗、色んなことでヒヤヒヤしたり困ったりするけれど、愛しくて大切な存在なんだよね。

ブラックユーモア満載であり、(翻訳劇とということもあり)日本人の感性とはちょっと違う思考も感じられて、面白かったです。そして「死にゆく人」との対話なのに、重さや暗さが無い。

暗転が多く、BGMが流れ、ちょっとオシャレな雰囲気の舞台でした。

台詞が極端に少ない女、最初から最後まで喋り続ける男。
アンバランスなやり取りを成立させて、最後には驚きの展開が!

劇団員は同世代で、長く劇団を支えて来ました。
彼、彼女たちも高齢な両親と向き合い、悲しい思いや、大変な思いをしています。
演技しながら大切な人を思う事もあったでしょう。

コミカルで、ちょっと笑って泣きました。
素敵なお芝居をありがとう。
切なくて、愛しくて、心が温かくなる舞台でした。

 
 
コメント
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