午後から映画を観てきました。
今日は映画の日なので1000円ぽっきり(^_^)v
この映画は、文革の時、強制労働で6年間家族離れて暮らし、戻ってきてからは息子に自由を与えず、自分が出来なかった「絵を描くこと」を息子に強制した父親の話である。息子の名前は、ひまわりが咲いていた頃産まれたので「向陽」という。
子供だって人格はある。父の思うとおりの生き方を強制されたらどうだろう。いくら話しても聞く耳を持たない父親だったらどうだろう。
もし、私の父がそういう人だったら、家出したと思う。
父と子の確執が消えないまま時は過ぎ、息子は有名な画家になる。
父は息子に握手を求める。「父を越えたな・・・」
その後、父は一本のテープに言葉を録音し、失跡する。
「不器用で、おまえを(息子)一番愛しているのは私だとうまく表現できなかった。嫌な父であっただろう」・・・・。
父はもう二度と姿を現さなかった。
息子に子供が産まれた。病院から帰った時、家の前にひまわりの鉢植えが置いてあった。
どんな理由であれ、押しつける教育は人格さえ変える。
映画の中の父は、許すことの出来ない人だ。
だけど、偏ってはいたけれど「一番愛していた事を解って貰いたかった」という一言で、すべて許せるような気がした。
近代化により、胡同も消えつつある北京。
下町の長屋が無くなるように、情も消えていくようで切なかった。