二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

五月雲 曇天の下 春はゆく(なんちゃって)

2022-05-15 15:26:36 | Weblog
おひさです。ご無沙汰してます。生きてます(久々の五七五(苦笑))。

崖っぷちでしばらく意識を失っていた模様。
「あ、生きてた」と気づいて、戻ってきました。

空は低い。曇天の肌寒さ。

さて、noteという「クリエイターが文章や画像、音声、動画を投稿して、ユーザーがそのコンテンツを楽しんで応援できるメディアプラットフォーム」(以上、公式による説明)がありますが、ここ数年、そこの「しいたけ占いのしいたけ.」さんの記事(注:有料)を読んでいます。

そこに最近「誰にも理解されない至福の時間」という題の素敵な記事が投稿されました。
興味持った方は、ぜひnoteに登録して購読してみてください(繰り返しますが、有料記事です)。うん。すっごくよかった。しいたけ.さん、最高。

そこで取り上げられていたのは、ざっくり言うと「休日の過ごし方にも色々ある」ということではあったのですが、しいたけ.さんの説明の仕方にとても納得できたのです。

すなわち、「休日に生産性の高いことをできん人間は結構おるねんで。おまんだけじゃにゃーが。」(しいたけ.さんはこんな方言使いませんが)ということを、優しく認めてもらったというか。おいら、まさに先だっての連休も含め、今年度入ってからの休日を「雑事」と「無為」に費やし、「無駄」に過ごしてる感覚が非常に後ろめたかったのですが、かといって、老体に鞭打ってクリエイティブな実務の遂行をしてたら今頃身体も心もやばかったんではないか、と思うわけで、そんな人間にも少し人権をいただいたような、優しい声をかけられたような気持ちになりました。

このブログ更新したら、気を取り直して、生産性のあることしなきゃいけないんですけどね。

目下の懸案(to-do)を以下にメモ。
・新規プロジェクトのための緊急かつスペシャルハードなレベルアップの必要性(通勤時間往復3時間なのにいつレベルアップすんだよ~ながら勉強できるような道じゃね~よ~車壊れそうだよ~時間ね~よ~(泣))
・業務態勢の歪みへの対応(進捗管理、危機管理がはんぱねー部署に来ちまった。)
・その他諸々時間がねぇ!状態の改善(スマホも心なしか壊れそうな気配。。。)

以上、恨み辛み感がすごいですな。最近、とみに記憶力、思考力にパワーがない。老化と言えば話は早いが、免罪符にはならんのよ。

というわけで、青息吐息故、春の新番組も映画もことごとくスルーしていますが、今後少しずつ、世の中の動きにも順応していきたいと思います。

最後に、「「ハコヅメ」(週刊モーニング)最高!源、同感。」と書き記して本日は終えたいと思います。

皆さん、新型感染症に気をつけて。よい春を。
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雪しんしんと降る夜に~恐山ル・ヴォワール視聴した~

2021-12-31 22:39:31 | Weblog
崖っぷちで、ざあざあと降る雪にまみれて。(擬音が変だと思う人。あられはこんな風に降るんだよ。)

最近、SHAMAN KING(シャーマンキング)のアニメ「恐山ル・ヴォワール」を見た。
遅すぎる視聴報告をここに。

元々は、「恐山ル・ヴォワール」がアニメ化される!と聞いて、胸躍ったのは結構前だった気がする。
おいらは元来、人生の5分の4くらいの間ずっと、声優の田中秀幸氏を尊敬していて、田中さんが声あてると聞けば、かなう限り聞いてきた。
SHAMAN KINGは、昔、週刊少年ジャンプで連載していた頃に読んでいて、本誌で「恐山ル・ヴォワール」を読んだ気さえしてる。
SHAMAN KINGはテーマもストーリーも複雑で、おいらは、当時すでに中年にさしかかっていたので、現役若い子たちの熱にはついていけなかったけど、時々、ものすごいピンポイントで琴線に触れる描写や場面があって、特に「恐山~」はそんな場面が多かった。
時は移り、「恐山~」はCDドラマ化された。当然、買って、すり切れるほど(笑)聞いた。←この表現の古さ、わかる子いる?(本来「レコード」に使う表現なんだよね。でも、すり切れるはずのないCDがすり切れるほど、という愛を込めた誇張表現なんよ)

CDドラマは、とてもよかった。田中秀幸氏演じる猫又のマタムネは、想像したとおりの、深く静かで軽妙で、切なくなるほどの愛と智慧を身に湛えたオーバーソウルだった。

舞台は青森。恐山。大晦日の夜、葉とアンナが紅白を見た後、二年参りに出かけるところがクライマックスだ。
もろ昭和の情景の、あの空気感、何とも懐かしく、CDにはその雰囲気まで再現されていたのが嬉しかった。
そして令和3年。「おお、アニメ化か!」とネットニュースで見かけた後、気づいたら放映は終わっていた(爆)。

そんなわけで、おいらは自分のズボラさに泣きながら検索をかけ、アマゾン・プライムの恩恵により、マタムネと20年ぶりに再開したというわけだ。舞台は雪。大晦日。本日振り返らずしていつ振り返る、てわけで、レビューなのです。

主要キャスト陣のインタビューは以下のリンクから。
<SHAMAN KING>日笠陽子×林原めぐみ×田中秀幸 恐山ル・ヴォワール編 熱演の裏側 20年ぶりマタムネ 涙のアフレコ


シャーマンキング:田中秀幸がマタムネに 麻倉葉王は七海ひろき 「恐山ル・ヴォワール編」突入

『SHAMAN KING』日笠陽子×林原めぐみ×田中秀幸が想いを語る

そーなんだよな。田中さんの言うとおり、マタムネすげーよくしゃべる。もう、おいら、ずっと田中さんの声聞いてたいくらいだから、嬉しくて嬉しくて「もっとしゃべってくれ!」と思っていた。

それにしても20年かよ、、、、林原さんも日笠さんもとってもシャーマン・キングな感じ(語彙が、、、すまん)でよかった。日笠さん、佐藤さんの後継者だそうだが、全然違和感なかったな。ホント、変わらん、、、しかも、田中さん仰るとおり、20年前と比べても演技がグレードアップしてる印象。

映像もきれいだし、トロワのエンディングでは(これ、1話ごとにエンディング違うの、すげぇ贅沢)、マタムネ好きにはたまらん描写満載でした。

ああ、なんか、いいのかなぁ、こんなに幸せで。と思ってしまう、現実逃避の夜の底。

いや、田中さんの声、という点では、今は「サザエさん」見れば毎週聞ける、という超素晴らしい生活を送ってるんですけどね。
おいらは半ば本気で、田中さんの声は魔を払うと信じてるので、田中さんの声が津々浦々に毎週響いてる、と思うだけで、少し心安らかに週末を過ごせるんです。
田中さん、マタムネ素晴らしかったです。おいらも、マタムネみたいになりたい。(三歳児が「救急車になりたい」というレベルか、、、)

というわけで、ここまで読んでくださった方、おつきあい感謝します。

すぎやまこういちさんが逝去されて以来、ずっと寂しい。
今夜はこれからドラクエ三昧で就寝しようかと思うところです。
明日から新しい年。どうか、穏やかでよい年になりますように。

みんな、暖かくして、よい夢を。
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崖の上の年越し~雪降る夜に除夜の鐘~

2021-12-31 20:01:03 | Weblog
どうも。お久しぶりです。(例によって)生きていました。

崖っぷちは雪。今日の午後までざんざん降ってたけど、今は止んでる。
慣れない雪掘り+雪かきで、体中がギシギシいってる。年やなぁ。。。

色々なことがあって、わりかし行き当たりばったりな毎日で、
知らんうちに駄目だし食らってたり、知らんうちに愛想つかされてたり、
おら知らんがな、って感じの毎日でした。
(それを他人様は「人でなし」「無責任」と言うらしい。)

皆様、一年間お疲れ様でした。
とりあえず、今日を迎えられたことに乾杯。明日を迎える幸いにエールを。

辛いこともままならないこともありますが、「命あっての物種」と申します。
明日からもあなたの毎日に、やさしい声と笑顔が注がれますように。

NHK紅白歌合戦では「有楽町で逢いましょう」を山内惠介が歌ってる。
おお、、、「フランク永井」が甦る。すげぇ。。。(若い人にはわからん
盛り上がり方で、すまんです)

「行って,あなたのするべきことをしなさい」
この言葉に応え切れないまま、2021年が暮れていきます。

父の魂は、どこに還ったんだろう。仏壇に話しかけるのは邪道なんだろうか。
紅白の賑やかな歌が流れる、それだけが去年と変わらぬ今夜の姿。

皆様、よいお年を。

崖っぷち。これからも見上げるよ。星は見えない雪空を。
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ぼんやりと、崖の上

2021-10-04 00:30:44 | Weblog
どうも。ご無沙汰っす。生きてます。
崖っぷちでぼんやりしてる。草の上に座り込んで、虫の声を聞いている(気分)。
ああ、風はもう冷たいや。もう10月なんだね。

知らんうちに拙ブログ(と言うんやろか、拙宅みたく)を読んでくれて、ポジティブな感想をくださった方(いいね!応援!をつけてくださった方)ホンマありがとうございます。
最近愚痴ばっかなんすが、少しでも、読んでよかったと思えるような内容になっていれば、嬉しいです。(いや、あまりに暗いんで心配されたんやろ、と一応自分で突っ込んでおく。)

めまぐるしく変わりゆく世界。未曾有のコロナ禍は続く。
菅総理、お疲れ様でした。
いろんなこと言う人がいるけど、確かに国が間違っては困るのだけど、誰もやりたくない緊急の仕事をいくつも手がけて、何とかやりきったり、進めたりしてくれた菅総理は、本当に頑張ってくれたと思う。
いいこと言う奴がおらへん中で、反対や批判の声ばかりに囲まれて、それでも、よいと思ったことをやり続けることがどこまでできるか。

喧噪の日々の中、菅さんと尾身さんが、日本中の医療従事者の皆さんが、多くの関係者の皆さんが、正解の見えない世界の真ん中で、迷いながらも国民のために全力で献身的に働いてくださった姿は、ぱんぴーのおいらにも大きな勇気を与えてくれました。100%全方位によい答えなんてないんだ。時間も資源も限られているのだから。そんな中で、できる最善を探し、(時に言葉は足りなかったけど、きっと疲れすぎだったんだよな、、、)ひたすら遂行してくれることへの信頼感は大きかった。
感謝を。心からの感謝を送ります。そして、心からの御見舞を送ります。本当にお疲れ様でした。

おいら、あんな批判の中で毎日過ごしたら、それだけでドクターストップかかるメンタルになると思う。
一市民としては、おかげさまで中高年としてワクチン接種も済み、日々、低空飛行ながら仕事もできている。感謝。

コロナ禍で苦しんでいる全ての人に御見舞を申し上げます。
ホンマに、いつまで続くんや、と思うけど、命あっての物種言うもんな。
皆が辛抱強くこの世の中を生き延びて、落ち着いた日々が遠くない未来にやってきますように。

今日もまた相変わらず記事として全然なっとらんおいらですが、最後に、秋の和歌を少し引用させてもらいます。


あはれまたけふもくれぬと眺めする雲のはたてに秋風ぞ吹く(藤原定家)

あはれしる空も心のありければ 涙に雨をそふるなりけり(西行法師)

心なき身にもあはれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ(西行法師)


昨日さ。明け方と夕方に、すごい雷雨だったんだよね。ここの空も「あはれ知る空」だったのかな。

色々あるけど、そこそこ大丈夫。皆さん、どうぞお大事に。
手洗い、うがい、マスク、消毒で、乗り切っていきましょう。

追伸:今日の「青天を衝け」舞台チック、マンガチックだったけど、いつもの大河と違う視点が新しくて、最後まで楽しく観てしまった。危険なくらいにカタルシスがあったなぁ。
でも、「この回観て短絡的に「ぶっ壊した後、作るの楽しそう!」とか思われたらやだなぁ」とか、いらんこと憂う中高年が一人、、、でした。(苦笑)

じゃね。お休みなさい。
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空を見上げて~崖の上の中高年~

2021-03-13 22:45:24 | Weblog
どうも。生きてます。

崖っぷちのロスタイム。やばいやばいと言いながら、今日も周回遅れです。

いつの間にか春、ですね。
全然実感がない。というか、間に合わんことばかりで、時が止まってほしいばかり。

この数年、自堕落に過ごしてきたせいで、一気に体力不足のつけが来ている。
筋トレやジョギングに使うべき時間を、仕事や睡眠やネット視聴に充ててしまった。
それは致し方なかったとは思うが、やはり、代償は大きかったのである。(大げさ)

昔、「ドラゴンランス戦記」って鬱ファンタジーがあってさ。(ここから、飲み屋でくだまいてるおっさんの発言としてスルーしてください)
主人公の一人のタニスってハーフエルフが、もうしんどいくらいコンプレックス・トラウマ持ちでしんどくってさ。
もう嫌になるくらいわかっちゃう感じの優柔不断な性格で、戦局が一番深刻なときに、昔の恋人(というか、手玉にとられてただけの敵方のレディなんだけど)に会って、つい、彼女が「いいよ、他のこと考えなくても。私と仲良くしよう」って言うのにすがっちゃってさ。何もかも忘れて(忘れたくて)彼女との同衾三日間。

その間に、仲間は囚われたり、傷ついたり。色々取り返しのつかないことになっちゃってさ。
もう、本当に鬱な展開でさ。

今思うと。ああ、ホント、あれ、真実だよな、って(爆)。
でも、タニスの「もう、オレになんか求めないでよ。全部、放り出したいよ」って気持ちが痛いほどわかっちゃってさ。
オレも、あんな風に人生誤っちゃうんかな、って、その頃20代だったんだけど、恐れおののいたわけさ。

そんでもって以来30年。おいら、タニス嫌いだったんだけど、やっぱ、タニスみたいなことしてんなぁ、と。

それにしても(あ、逃げた)、タニスみたいなキャラ造形は、当時の日本じゃ考えられなかった。(自分の感情の限界に折れて、責任をほっぽり出すタイプのヒーロー(苦笑))

アメリカだよな。すごい、アメリカのロールプレイイングゲームのキャラクター造形。

うう、よくまとまらんけど、今、ほっぽり出しちゃいかん、と、思う、中高年の倫理観低めな懺悔でした。

あったかい風が吹いている。関東は大雨、どうぞお大事に。
では、皆さん。良い夜を。
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崖の上の空~冬ながら、、、どころか春なんだけど、空より雪の降り来る日~

2021-02-27 21:42:55 | Weblog
どうも。生きてます。

最近、生きてるのがやっと(大げさ)で、クリエイティブなことは何もできんです。
(そういや、30年くらい前の番組で「栗鱏ティビティ」とかいうのがあったなー。あっNHKの「トップランナー」だ(笑)。

いや、寒いっすね。崖っぷち、超辛。
空を見上げて、ため息。
マスクの中のため息は、眼鏡が曇るだけで、どこへも消えていかない。

中年以降は、話題が病院と体調の話だけになる、と昔、友達とゲラゲラ笑いながら話していたけど。ホントだったな、と感じます。マジ、優先順位が「生き延びること」「健康でいること」だもんね。食欲と睡眠欲だけが突出して強い。

最近、全身あちこち辛いっす。
一番辛いのは、眼。眼鏡掛けても見えんのは辛い。
そんなわけでPCも使うのがつれぇっす。

加齢にあらがえない今日この頃ですが、春になるまで心も体もぶっ壊れねぇで保ってほしいな。
頑張ろう。頑張りすぎないように(苦笑)。

ノルマ全然終わんないんだけど、周回遅れの週末を、今週もまた過ごします。
皆様、寒いけど、あったかくして眠ってな。人間、眠らんかったらあかんのよ。ちゃんと寝ような。
では、また。
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考察?!:ピアーズ・ブロスナンと木村拓哉の相似点について

2021-01-30 21:53:14 | Weblog
ご無沙汰です。生きてます。令和3年。生存確認。

崖っぷちの上は雪。今日は凍っててマジやばかったっす。事故目撃。警察官の皆様、お疲れ様です。
昨日はおいらもやばかった。横殴りの吹雪とホワイトアウト。横風危険。

色々色々。仕事は遅れっぱなし。それでも生きていくしかない毎日。
何だか、毎日「まだ生きていたい」「もう少し生かしておいてください」と、目に見えぬ大いなる存在に祈る日が続いている。懺悔ばっかりだ。
でも、体力落ちて、残業の踏ん張りが効かんのよ。悲しいかな。上司すまんです。同僚、ごめん。部下よ、申し訳ない。
一日寝んかっただけで、翌日「ラリホー」な状態だったもんな。久々に、残業しながら、机に突っ伏しました。

疫病退散。五穀豊穣。祈るしかない。
空を見上げなくなって久しい。いかん、なぁ。

そんな、割とシリアスに駄目な感じの人生なんですが、もうね、開き直る力すらなく、ありのままに満身創痍で這いずっております。生きてるなぁ。そんな実感だけは、毎日バリバリある。これって、大丈夫なのかね。

今年も、Twitterできずに、無駄な長文で延々止めどない思いを書き連ねることになりそうです。

さて。録画しておいた、WOWWOWの「トーマス・クラウン・アフェア」を見始めている。この作品、若い頃に見たのだが、当時はどうも理解が追いつかなかった。見たけど「?」というか、良さがよくわからんかったのだ。

それが、少々驚いたことに、50歳を過ぎた今見ると、何か、胸に来るものがあるのだ。
何だろう、、、ピアーズ・ブロスナンの若い頃はシンプルにかっこいいし、田中秀幸の声がまた、ものすごくよいのだ。それは、当時もわかっていたのだが。
何というか、登場人物に、感情移入できる度合いが上がった、というか、、、
基本、登場人物としてはトーマス・クラウンは破格の金持ちで、「ああ、わかるなぁ」と言えるはずはないのだが(当然、共感できるのは、捜査担当の刑事さんの安月給の恨み節である)、彼ら・彼女らの仕草が、声が、そして目線・存在感・雰囲気が、画面越しに伝えてくる「もの」がすごく、「生きている」感じで、気持ちよいのだ。

ドキドキしている。(まだ全部視聴できていない、社畜の哀しさ。)

そして、この間本屋で見かけた女性誌の表紙の、木村拓哉のタキシード姿が、ふと、この作品を見ている内に思い出されたのだ。
女性誌の表紙の木村拓哉は、モノクロで、タキシード姿で、何か、007を狙っている感じの写真に見えた。
そして、その007は、おいらにとっては、ピアーズ・ブロスナン的なイメージではないか、という気がしたのだ。

おいらにとっては、歴代007の中でもピアーズ・ブロスナンは最高にかっこよくて、(見かけも中身も目指すこともおこがましいのだが)「かっこいい大人(になりきれていないがその未完成さが魅力の男)」の具現化、って感じがするのだ。

そして、007よりも奔放で人間くさいトーマス・クラウンは、「ああ、木村拓哉、この路線目指すのは、アリだなあ。すげえ。」と思ってしまう魅力なのだ。

何が言いたいのかよくわからんが。おいらにとって、割と真面目で堅実に見える木村拓哉が、007的な渋さを目指すのはすごく理解できるし、これからも頑張ってほしいな、と思ったのだ。(木村拓哉の出演作品は、バラエティとかインタビュー以外、あまり見かけたことないのだが。)

うん。わからんね。ごめん。

今週の「ハコヅメ」(週刊モーニング掲載のマンガ)が、えらく不穏な感じで、なりふり構わぬ吸引力で読者を釘付けにしている今。
おいらも、あれこれある日常を慈しみ、戻らぬ一瞬を後悔しないよう、出会う全てに愛情を持って関わっていきたいな。
(関連性の混乱がありますが、筆者極めて主観的に、関連性を感じております。)

雪がすごいし、凍ってるかんね。気ぃつけて帰るんやで。夜は家でおとなしくしてるんやで。

「鬼滅の刃」で、わりと好きなのが「三郎爺さん」な、三月の風でした。
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僕らの人間性

2020-11-22 21:37:28 | Weblog
タイトルは、自分の昔書いたブログの一文から。

「僕らの人間性は、僕らがどう行動するかにかかっている。」
what we are depends on what we do.
もしくはWhat makes me is my action.ってことなのかな。月並みだが。

思っていてもできないことはたくさんある。また、言ったりやったりはできるけど、そんなにじっくり考えてるか、いうとそうでもないこともある。

そんな毎日の中で。空元気出して、自分を鼓舞したり、他人を励ましたり。そんなことの積み重ねで、刹那を突き進んでいる。

そんな人は多いのだろうか。

「鬼滅の刃」が映画、原作共に大人気というニュースを聞いて以来、そんな思いに駆られている。

オイラはジャンプ大好き中年だった(最近やっと熱が冷めてきた)当時、鬼滅の刃は連載第一回から激推しだったし、「ヤバいくらいにオイラの好きな世界観だが、今どきの坊ちゃんには受けないのではないか」と心配になり、柄にもなく毎週アンケートに「良かった作品」として褒めまくって投稿したものだった。

今、この作品がこんなに支持されていることに、少し信じられないくらいの不思議さと安心を感じてしまっている。

オイラが安心できるのは、鬼滅の刃が受け入れられて、コブクロが流れて、NHKニュースや新聞が信頼できるニュースを伝えて、サザエさんが放映されて、、、そんな世界だ。
いつも巷ではそんな世界は茶化され、顧みられず、、、だと思っていたのに。

最近ではSNSやGoogleが、気を利かせすぎて、視聴者が気に入りそうな話題しかおすすめ画面に映さないものだから、オイラはうっかり、こんな世の中になったのか、と、騙されそうになる。

それでも、混沌とした世界の匂いを少し嗅いだだけで、結構神経やられて、この週末は使い物にならんのだけど(苦笑)

明日は仕事に戻らへんと、社会的に止め刺されそうだから、元のオイラに戻ろう。
何も感じない厚顔無恥を貫かんと、なぁ。

見上げても、朧の月夜。雨がしとしと。オイラが外出りゃ降るのはなぜか。

情けなくて、涙が出るね。
ああ、そう。鬼滅の話しようと思ったのになぁ。

基本、あのお話は、虐げられ殺された子どもの話、健気に皆の幸せを求める、清らかな心の祈りのような物語だと思っとります。

ジュブナイル。少年少女の物語。

そんな祈りが今のこの世にあると知っただけでも、50年我慢して生きてきた甲斐があると思える。
ありがとう。吾峠呼世晴さん。ありがとう。少年ジャンプ。

鱗滝さんみたいにはなれないけど、あの世界の善良な大人のように、慎ましく善意を湛えて生きていきたい。


追伸 あ、念のため申し添えますが、オイラ、チェンソーマンも呪術迴戦も、初回から激オシで、毎回心抉られながら、「この作品で育つ坊ちゃんって、、、」と現代の子供達のメンタル試練のキツさに恐れおののく今日この頃です。
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コブクロライブ最高!

2020-10-05 01:48:00 | コブクロ
崖っぷちで遠吠え。

コブクロライブ最高だった!

詳細は後日改めて振り返りたいが、とにかく今叫びたいのは、コブクロ最高!なのだ。

有料当然!ライブ配信本当にありがたく感じた。
お客さんが目の前にいない彼らにとってはやりにくかっただろうが、観ている側は、まさにライブに参加している気分を満喫できた。
おかげで、数年来の夢だった、母親の3度目のコブクロライブ参加が可能になったのだ!前回から十年たったのかな。新潟公演初参加は2列目という僥倖に恵まれ、二度目の長居スタジアムはスタンド席だったけど数万人という観客を見渡せるスカイビューが気持ちよくて、、、以来、母は「もう無理」なんて言っていたのが、思いがけず配信のおかげで、とても楽しい時間を贈ることができたのだ。ものすごく喜んでくれて、オイラまで嬉しくなった。

コブクロありがとう!
黒田氏の歌声は圧倒的で、母親は何度も「黒田くん、歌、さらにうまくなったねぇ!」と感動していた。
オイラもゾクゾクするくらい、黒田氏の歌声に聞き惚れた。優しく深い響きが心に染み渡って、本当に幸せな気持ちで満たされた。素晴らしかった。
小渕氏も素晴らしいハーモニーと歌声を存分に響かせてくれて、MCも変わらぬ小渕氏らしい温かいメッセージと軽妙な黒田氏との掛け合いが、本当に楽しかった。
最後、アンコールの歌の中で、小渕氏の表情が、突然身に迫って感じられた。日本中の苦しい思いをしている人達、辛い思いをしている人達に届けようと彼が全霊を込めて歌っている、と何だかすごく実感したのだ。

不思議な至福の時間。日本中のコブクロファンと一緒に、ライブに参加したという体感が生々しくて、思わず画面に向かって拍手していた。



コブクロ、本当にありがとう!
明日、いや今日もしんどいけど、頑張るよ!
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吉岡秀隆が朝ドラ「エール」で医師役演じる!満を持しての朝ドラ初出演!

2020-09-14 23:18:09 | 吉岡秀隆
どうも。生きてます。
崖っぷちではやっと熱風が鎮まり、息つきながら、へたる夜。

星が、出ている。

先日、吉岡秀隆氏が療養を終えて復帰したとのニュースがありました。
よかったなぁ。陽性のニュース聞いてたまげたもん。
ホント、症状もなく無事に陰性になったと聴いて、喜ぶと同時に感心した。
さすが吉岡秀隆氏、体力半端ない。
もしおいらが万一罹患したら、無事に済むか分からん気がする。
(53にもなると弱気になるんや。許してや。)

さて、そんなことぼんやり考えてたら、青天の霹靂とも言えるニュースが!

「エール」芸歴40年超 吉岡秀隆が朝ドラ初出演!「長崎の鐘」著者モデルの医師役「無心で演じるしか」

吉岡秀隆の朝ドラ初出演に驚きの声「縁がなかったのは意外」

す、すごい!
まじっすか?!長年、「朝ドラ出てくれないかなぁ」と願い続けた吉岡ファンとしては、感無量です。
全力投球の吉岡秀隆がまた見られることを歓び、そんな世界に生きていることに感謝します。

ありがとう、NHK。ありがとう、吉岡。
おいらも気合い入れて頑張るで!

追伸 次はいよいよ大河で頼むで!  と、どさくさに紛れて言っておきます(^_^;)
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崖の上の酔っ払い in 熱帯夜

2020-08-16 20:25:16 | Weblog
どうも。ご無沙汰してます。

崖の上は暑い。夜になっても。
終戦の日を過ぎて、あの夏を、無力に振り返る。

ああ、75年を過ぎて、30年前よりも切実に振り返る、今。
あの夏を生きた人達の、叡智の声が、響く。

願わくば、その声がずっと聞こえていてほしい。
5年後も10年後も、お願いだから。

半ば泣きそうになりながら、毎日をぼんやりと生きている。

お盆はどうでしたか。

おいらは、たまった仕事に追われて、結局追いかけきれずに残った仕事に鳥肌立ちつつ、時間切れのギブアップ。
明日からまた頑張ります、、、

泰三子著「ハコヅメ」に曰く。
「やまない雨はないし、明けない夜もソレです」「仕事は追わないと追いかけられます」

確かに聞いても全然元気は出ねぇが、もっともです。ごもっとも。(唇をかみしめつつ、うつむきがちの敗北宣言(笑))

とりあえず、明日からまた仕事の日。
休みをとりたいと思ってるんだけどね。(実際休みは取っているが、休めねーよ、、、)

以上、ポール・サイモンの「アメリカの歌」をBGMにやさぐれる日曜夜でした。
皆さん、よい夏を。
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梅雨

2020-06-28 15:23:05 | Weblog
ごぶさたしてます。生きてます。

霖雨、、、ってほどには降らない、梅雨っぽくないような、それでも少しは降っているような今日この頃。
皆さんお元気ですか。

崖っぷちは、曇りのち雨。見上げると、雨粒。
湿った風はまだ冷たくて気持ちいいけど、じきに来るだろう熱波が怖い。

何だか、何だか、です。
日々、生きてるんだなぁ、と思うこと多いですが、そんなあれこれに疲れ気味でもある。
「生きてるだけで、大仕事」って誰が言ったんだったか。
周囲のアクティブな皆様の動向に感嘆・嘆息・その他諸々です。

とりあえず、眠い。とりあえず、仕事が終わらん。
「愚図は仕事が遅いから忙しい」とはよく言われるし反省もするけど、あきらかに質量共に減らんもんなぁ。
そんでもって、無理して倒れても誰も同情せんもんなぁ。(むしろ「休みやがって」と白い目で見られそうだ。)
世の皆様も、くれぐれも御自愛ください。命あっての物種ですよ。

さて、最近胸に響いた(笑)一言。

「鳥羽伏見(の戦い)にくらべたら、私の仕事なんてかすり傷ですから」(泰三子著「ハコヅメ」13巻)

すごいなぁ。。。何だか、すごく納得(していいのかわからんが)。おいらも見習わなくては(汗)。

そろそろ現実に戻ります。

もうすぐ6月が終わるよ。一日一日、時は過ぎゆく。この時間も。この生活も。
決して戻らない時を漕ぐぼくら。後悔しても、しなくても。

今を生きよう。一歩ずつ。
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ついに「八つ墓村」を(最後まで)観た!

2020-05-24 18:32:46 | 吉岡秀隆
どうも。
ついさっき、出来心?で、時間内のに、NHKーBSで録画していた「八つ墓村」を、初めて(飛ばし飛ばしながら)最後まで観た。
(何やってんだろ、、、)

そういや、本放送の時は停電で視聴も録画もできず、後日の再放送を録画したきりになっていたのだった。

改めて、見応えのある作品だった。
そして、ヴィヴァルディとS&Gとデスペラードと、最後、何だろう、フルオーケストラという何とも革新的な音楽効果に唸った。
すげーな。観るの遅くなって悪かった。いや、観て良かった。

そんなわけで、気分転換した分も、今後頑張りまっす、、、

吉岡秀隆の金田一、よかったよ。また、観たいなぁ。では、また。
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Paul Simonと宵の風

2020-05-24 00:11:53 | 馬場俊英
崖っぷちにも少しぬるい風。
ビール片手に、曇天の夜空を見上げる。
雲、きれいだな。


相変わらず、週末になると馬場俊英の「鴨川」をリピートしつつ(病的かよ、、、(汗))、ふと思いついて、馬場俊英ニュース(メルマガ)を読んだ。

おお、馬場さん、今晩ライブだったんか!?

残念ながら、ちょうど終わったところのようですが(爆)、これから26日まで有料配信するとのことなので、馬場俊英ファンは、ぜひチェックしてください。
(というか、その前にオイラがちゃんとチェックできていないという、へたれ具合である、、、)

馬場さん、頑張っとるな。

そんで、久々に見た馬場さんの公式ホームページに、いろんな曲が動画配信されていたのだが、その中に、ポール・サイモンの「American Tune」のカバーを見つけてしまって、、、
馬場さん、やはり、S&G好きだったんだな。嬉しい。オレも骨の髄までS&Gだ。
ああ、そうか。馬場さんの声の軽やかだけど哀愁ある陰影は、S&Gを思い出させるんだ。

そんなことをつらつらと考えている内に、、、気づいたら、ポールサイモンとS&Gをスマホにダウンロードしてしまった、、、

ほんと、携帯音楽って、恐ろしいぐらい手軽だよな。
S&Gとかポール・サイモンって、CDどころかLP!しか持ってないから、今まではレコード聴く環境がなくて、脳内再生で済ませてたんだ。
何十年ぶりだろう、、、耳から聞くポール・サイモンの声と音楽、、、

ちなみに、American Tune「アメリカの歌」は、知る人ぞ知る鬱歌で、でも、妙に耳にも脳にもなじむ神曲なため、おいらは、中学から高校にかけて、一人の時は随分と口ずさんだものでした。
ポールの声が、鬱々してなくて、むしろ爽やかで力が抜けているので、何か、歌っても聞いても爽快だったんだよな。
(これに匹敵する鬱歌は、ギルバート・オ・サリバンの「Alone Againアロンアゲイン」だと思う。曲調だけだと何か癒やし系みたいな擬態しとるが、歌詞は鳥肌が立つほど悲しい、、、)

鬱歌ばっかり紹介しちゃったので、明るい歌も御紹介。

The Only Living Boy in New York「ニューヨークの少年」
Hearts and Bones「ハーツ・アンド・ボーンズ」
Something So Right「何かがうまく」

全部、ポール・サイモン。たまには、こんな曲聴くのもいいんじゃない?と、崖っぷちから、提案します。

夜更けの風に。おやすみ。
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「鴨川」を渡ること ~ブラタモリ「清水寺」と馬場俊英~

2020-05-16 23:08:15 | 馬場俊英
ども。崖っぷちで伸びてます。

夜風の湿気と土の冷気をじわじわと感じながら、曇り空を見上げている。今日の酒は「萬寿鏡(ますかがみ)」。久々だ。

世の中のあれやこれや、おいらも庶民の一人として、それなりに翻弄されております。
(これについては、発言自粛。)

諸々あって、ブラタモリ見てた次第。
2017年4月の再放送。おお、近江アナ、かわいい、、、歴代ブラタモリアナの中でも、近江アナが一番好きなんだよなぁ。いつまでも初々しく清楚な彼女の持ち味を生かして、どうか頑張ってほしい。

閑話休題。

ブラタモリ「清水寺」回でした。ブラタモリは何回見てもいいなぁ。この回もみてたとは思うけど、録画してないから、新鮮に楽しめました。
それで、鴨川を渡りながら、案内人さんが説明した言葉に、ひっかかったことがあった。

「昔は、鴨川を渡ることは、この世からあの世に渡る意味もあったんです。」(正確な聞き取りではありません。大意ね。)
何でも、鴨川を渡った先にある六道珍皇寺(ご本尊は閻魔王)が、あの世の入り口だとか。(閻魔様も小野篁様もすごい迫力だった、、、あれが平安時代の作品かよ、、、)

おいらは、京都に行ったのは数えるほどなので、本当の京都人さんが知っている京都のことはわからない。(さすがに清水寺は行ったことあるけど、所詮、短時間の観光だ。)

でも、ブラタモリを見ていて、「橋を渡る」ことの象徴的意味に思いをはせている内に、馬場俊英の「鴨川」を思い出したり、鳥辺野が取り上げられていたところからは、さだまさしの「鳥辺野」が突然脳内で鳴り響いたりして、京都、鳥辺野、鴨川の雰囲気を、(勘違いも多いだろうが)妄想的に味わうことができた。

ああ、そうなんだなぁ。(何がだよ・・・>自分)

京都ってすごいなぁ。今まで以上に、「このゴタゴタが終わったら、いつか京都に行きたいなぁ」と強く思った。
今まで、旅行に情熱を感じることはあまりなかったんだけど、「人という営みを、歴史も込みで感じる」ってことなら、何だか楽しそうだ。

そんでもって、馬場俊英の「鴨川」のことなんだけど。
おいら、以前も割としつこく、この歌のことを好きだと連呼していたと思うのだが、ちゃんと説明してなかったような気がするので、ここで、告白しようと思う。(暇なことしてすんません。)

なお、この記事を書く前に、とりあえず検索をかけてみたが、「鴨川」に対するインターネット上の感想としては「泣ける」「不倫の歌」「駆け落ち」「悲しい」「終わった恋の歌」というキーワードが見受けられた。

おいらは、いつも、この歌聞くと、「橋を越えた」って聴いたところから、「日常を超えた」イメージが膨らんでしまって、(無理)心中を含めた、ありとあらゆる愛の行く末、を連想しちゃうんだ。(不穏なので、気分悪くなりたくない人は、以下は読まんといてね。)



「鴨川」は、不思議な歌だ。

歌詞も曲想も優しい。どこまでも純粋に、愛しい人を思う気持ちが、情熱的に、しかし、穏やかなメロディと歌声で綴られていく。
ストーリーの表層は甘く官能的な情景を描出し、やがて、この恋の「終わり」へと向かっていく。

一方で、歌詞に含まれる数々のことばが、様々な文学的な暗喩を連想させるため、聞くうちに、表のストーリーとは異なる不穏な気配が増してくるように感じるのだ。

愛しさと同じ分量の絶望。
添い遂げたいはずの二人の、刹那的で切羽詰まった日常。
登場人物は、真面目すぎるほど真面目な二人にも見えるが、「夜の街」に暗喩されるようにも見える。
そして、二人の間の信頼が壊れていくことが控えめに描写されていく中で、後戻りできない崖っぷち感は募っていく。

「橋を渡ろう」と何度も歌われる。彼ら、いや、彼は、橋のどちら側に行こうとしているのか。
「真夏の水辺に行こう」と歌う彼の季節は、今、いつなのか。

冒頭で、楽器の奥に、水の音が聞こえる。
それは、二人で見た川のせせらぎの音なのかもしれないが、他の連想もさせる。

プリズムのように、万華鏡のように、恋人達の「あったかもしれない場面(様々な世界線)」がめくるめくイメージの奔流となって、聴く者の目の前を流れていく。

最後に、切なく「好きだよ」と、くりかえし語る、「僕」。
「頑張ったよね」と、穏やかに語りかけるように歌う馬場俊英の声はどこまでも切なく、むしろ、「取り返しはつかないが、それでも、頑張ったんだ」と力なく抗弁するような、狂気さえも、ほんのりと感じさせるのだ。(ごめん、馬場さんがそんなこと意図していないのは百も承知だ。これは、受け取る側の問題なのだ。)
頻出する「~しよう」「~したい」という表現が、「~できない」「~できなかった」ことの裏返しのように、聞こえるせいかもしれない。

矛盾が矛盾を呼ぶ、心象風景だけを描いたこの曲を聴くと、
「意識の流れ」を受信している、というよりは、(あれは、流れ自体は自由だが、綴られる内容は結構即物的、というか、明示的だと思う)、瞬間瞬間の記憶にともなう感情の揺れ動きだけを受信しているような、、、
そう、例えば、映画「ベルリン 天使の歌」の中、深夜誰もいない部屋で、心の中で悔恨を語る男の、その声を聴いてしまったかのような、何とも後ろめたい、というか、ざわついた気分になるのだ。


ああ、AIって、こういうことも分析するのかな。おいらのこの感覚も、きっと何らかの説明がつくことなんだろう。自分で言語化できないのがもどかしいが。

そして、書いていて、自分が音楽聴いたときの反応が、全くもって文系だぁ、ということを痛感している。

長文の割に、論旨が謎のままですが、とりあえず、馬場俊英の「ふんわりした曖昧な語り口」は、おいらのような、「魚座的ズボラセンサー」には、非常に相性が良い、というか、親和性がある、ということなんだろう。(もちろん、馬場氏も魚座(笑))

そして、最後に。色々な非道い妄想をしながら、それら全てが妄想に過ぎず、この歌は、ただ、思いがすれ違って、別れた恋人のことを思い出している、平凡で優しい男の歌なのだ、と思うことで、おいらはようやくほっとできるのだ。(自分の一部猟奇的な妄想を捨てられるからね。)

真っ暗な夜の懺悔。おいら、他の曲では、こんなこと連想しないのになぁ。馬場氏、名曲で変な妄想してすまんです。

「鴨川」・・・聴くと、何か、文学作品を読んだような気分になる、おいらでした。

みんな、こんなこと聴かんかったことにしてな。かんにんやで。おやすみ。
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