二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

八重の桜 ~今までで一番見たかった大河~

2013-06-23 21:00:40 | Weblog
「八重の桜」を見た。見続けてきて、よかった。

おいらが今まで見た中で、一番見たかった大河かもしれない。
そして、今までで一番、ラディカルな大河かもしれない。

旧幕府軍の立場から見た、会津の人々の感情に焦点を当てた、戊辰戦争。
大河で見られたことに、深く感動している。


今まで、「新政府軍」という言葉に、いつも、少しきりきりとした棘と違和感を感じ続けてきた。
「戊辰公園」の石碑をバスの窓から見るたびに、無数の人々の無念を、感じ続けてきた。


もちろん。おいらの感傷は、いろんな個人的な気持ちの発現でしかないんだが。

「あのときの恨みはらさで」とかじゃないよ。
今生きているおいら達は、恨みを超えて、もっと先へ進まなきゃ行けない。

でも、全部なかったことにしないで、ちゃんと直視しろよ、ってことは、たくさんある。

NHK。ありがとう。
「八重の桜」ありがとう。

日本には、こんな歴史があった。たくさんの人の無念が。

そのことを踏まえた上で、最善の道を探したい。

今日、この放送があったことを、しみじみ考える。

沖縄の人々の、無念と悲しみ。
踏みにじられた人々の、無念と悲しみ。


そして、思いをはせる。

サイパンの人々の無念と悲しみ。
全ての過去と今の人々の中にある、無念と悲しみ。

全部の罪を引き受けられる人なんていない。
全部の恨みを受け止められる人もいない。

等身大の人間が、間違いながら生きてきた歴史の果てに、ぼくらは、生きてる。
そのことを、せめて、謙虚に受け止めたいと思う。

そんな今日を、感謝し、祈ります。
コメント
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