二つ星の空

(旧「風からの返信」-11.21.09/「モーニングコール」/「夢見る灯台」/「海岸線物語」)

月食に誘われて~マンガ「魔王」「グラスホッパー」「vanilla fiction」がすごい!

2014-10-09 23:57:35 | その他アニメ/マンガ
どうも。

最近自堕落(当社比30%増し)な毎日を送っている三月の風です。(爆)

いやー、先祖のせいにしたらいかんよね。DNAが・・・とか言っちゃいかんよね。
自分のやることは自分に還る。自業自得は必至。悔い改めよう、自分(の脳細胞)。

意味不明ですんません。昨夜は、月食観ながら反省しました。
月はいつでもきれいだ。今日も綺麗だったな。

さて。
自堕落な時は思いっきりパッシブなおいら。読書欲も変に高揚。
随分久しぶりに漫画を読みました。(ここで漫画が選択肢になるところが中年っしょ?(笑)おいらの親の世代は、選択肢に「マンガ」自体が出現せんぜよ。)

たまたま最近伊坂幸太郎を読んでいたので、そこつながりで勧められて、原作:伊坂幸太郎作品の漫画化を2つ読んだ。

大須賀めぐみ作「魔王」(全10巻)
井田ヒロト作「グラスホッパー」(全3巻)

どちらもすごくおもしろかった。

大須賀さんのグロさはちょっと、魚座的日常には刺激的すぎる感じもしたけどね(涙目)。
作品の語ろうとしているところには、底の底ですごく共感した。(昔読んだ「星闘士聖矢」を思い出した(笑))
そして、グラスホッパーからのキャラクターが友情出演?しているのが、面白かった。女性の作品だけあって、ファッショナブルでセンスやテンポがいいなぁと思った。

そして、井田さんの漫画も印象的だった。こちらは、硬質でハードボイルドな作風。
今度「グラスホッパー」実写映画化するけど、こんな感じになるのかなぁ、と思った。
鈴木が、原作でイメージしたのより攻撃的?でおもしろかった。
実は、槿の「告白」的場面には少々戸惑った。原作では彼は寡黙だから。でも、このマンガで語られているようなことが本当なら、困ったなぁ、とも思った。原作と相まって、昔のおいらの考えてたことに似てるから。おいら、殺し屋じゃないけどね。


どちらの作品もおすすめです。

そして、おいらが今読んでいるのは、大須賀めぐみさんのオリジナル作品「Vanilla Fiction」(現在5巻まで既刊)。
題名には「よくあるつまんない話」という隠喩があるが、全然そんなことない、ものすごく独特な世界だ。まぁ、「王道」という点では、確かに、昔から繰り返し語られてきた「物語」の神髄を含んでいるとも言える。

とにかくグロくて、時々「おい!やばいやろ!」と思う点もあるが、勢いとセンスとテンポで魅せてしまう力を持った作品だ。
大須賀さんは、最初「スポーツもの」を描きたかったそうだが、このVanilla Fiction、ある意味スポ根的熱さを十分持っている。
それぞれに事情があり、それぞれに勝たねばならない理由がある。読者は、どちらも勝ってくれ、と祈りながら、固唾をのんで勝負を見守るしかない、という、スポーツの最高峰に似た緊迫感。すごいよ。。

何でかなぁ、昔読んだ「岬一郎の抵抗」を思い出すんだが、あの岬より、おいらは、佐藤先生により共感しちゃうみたいだ。(それってまずいか・・・)佐藤先生の方が人間的だからなのかな。考えて見たら岬一郎とは全然違うな。ごめん。岬。
時々、佐藤先生が、「Always 三丁目の夕日」の茶川先生に見えるときがあるよ(笑)。

全ての登場人物に感情移入するのが得意(失笑)なおいらとしては、この作品、やばいくらい共感できてしまって、今後痛い展開(どう転んでも泣くしかない)が見えて仕方ないですが、それもまた楽しからずや。

久しぶりに楽しんでます。マンガ。Kindleのおかげで、本屋で買うというハードルを越えずに済むという、時代の利点もあり(爆笑:いやあ、さすがにこれ書店で一気に購入するのは、ハードルが高いぜ)

それにしても、最新刊で、佐藤先生が進藤ヒカルになったのはびっくりしたが、誰もそれに突っ込まないのも、またすげーな(笑)。
(これだけ言っても、きっとネタバレにはならないと信じてる(^-^;))


ああ。崖っぷち。落ちてる。絶対。

目をつむって。目を開けて。
明日は現実を乗り越えなくちゃ、ね。

それでは、また。
コメント
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