どうも。生きてます。生きてますっ!(苦笑)
自分でも、「ホントに生きとるんかな」と思うような日々でしたが、とりあえず生きてます。
崖っぷちはまだ少し寒い。でも、油断してると煮えるような暑さもある。
天候不順が年々辛い、「とうに夜半(50)も過ぎて」と、ブラッドベリを気取って呟く今日この頃です。
さて。
この春は桜も見逃し、気づいたらチューリップも水仙も散っちゃって、、、思わず天を仰ぐ。
最近は、部署替えの疲れが雪だるま式に溜まっているらしく、パフォーマンスが落ちてる一方で疲労感がしゃれにならんのです。
そんなわけで、仕事は溜まってるんだが、今日は強制休養日(苦笑)。(で、明日は出社(爆))
気分をあげようと、スターダストレビューの25周年DVD(旧メンバーの三谷泰弘とか小田和正さんが出てる、すげー豪華で長い(笑)ライブ)のアンコールをチョイス。(スタレビのライブで気分をあげることは、おいらの友人間では「スタレビる」と言われている。おいらの場合、疲れすぎてて「スタビレる」になってるけど。。。)
そして、もう一つ。
録画するばかりで見る機会がずっとなかった映画の中から「追憶」(岡田准一主演:2017年)を選択。
今日の話題はこっちがメイン。
結論。
よかった。最初は「どんなかな」と少々不安だったけど、映像の美しさと、行間を読ませる演出のうまさに、最後はすっかり泣いておりました(苦笑)。
中年を泣かす映画です。まじよかった。映画館で見たかったなぁ。。。
おいらは元々吉岡秀隆のファンだけど、今回の彼の枯れた(と言ってよいだろうか)存在感は、新境地を見たようで、とても新鮮だった。何というかな、今までにない雰囲気だったんだよな。
過去の、人好きのする純真な若者のあったかい雰囲気。
現在の、全てを諦めているような、でも、空っぽの心に残った哀しい充実感を狂いそうなほど大事に抱えている、矛盾してる男。
そして、この「追憶」の主役3人(この映画は岡田准一主演だし、彼が演じる「篤」の心の救済がテーマなんだと感じたけど、あえて3人とも主役と表現させていただく)の姿が、それぞれけなげで、哀しくて、この哀しさがとても「日本的」だと思った。
一生懸命、家族を大事にして、愛したくて、骨折って努力して毎日を大切に生きている男たち。
その愛しさ。滑稽さ。
おいら原作も読んだけど、映画では、悟の人の良い優しさと、彼に降りかかる運命の過酷さが、より際だって心に響いた。柄本佑ってもっとアクがあると思ってたけど、こんなに素直な役も演じられるなんて、結構いい役者だったんだな、と思った。
そして、小栗旬演じる啓太の骨太の男らしさ。自分の人生を背負っている男の決然とした瞳に、思わずうなった。(今回の小栗旬はとにかくかっこよかった。)
彼が、妻を抱きしめる場面、廃屋にショベルを決然と振り下ろす場面。その時に重なる、過去の場面のイメージ。
運命に翻弄されながら、変えられない過去を全部自分に引き寄せて、消化→昇華しようとしている男の闘う姿。
このとき、彼の演技に、高倉健さんがダブって見えた。
もちろん、監督がインスピレーションを感じたように、岡田准一演じる篤の懊悩と、最後の場面での告解と許しの場面のカタルシスは大きかったし、そこにも高倉健を感じた。ただ、篤は、他の2人と違って、ずっと過去から逃げてきた分だけ過去に囚われていて、もがき苦しむ姿は、どちらかというと、健さんというより、もっと身近に感じたんだ。
そして、女優陣は地味で日本海的で実に美しかった。
長澤まさみって、やっぱりいいなぁ。日本的で、真面目でその分余裕がなくて、笑えばすごいきれいなのに全然笑わない、ちょっともったいない感じの地味な嫁さん。。。最高によかったっす。
対する木村文乃の屈託のない明るさがかわいくて、超なごんだっす。
安藤サクラの、聖母のような存在感も、切なかったが、よかった。
ああ、、、やっぱ、おいら、日本映画好きだ~と思った次第です。
ラストの映像が特別美しくて、その美しさが、この国の中にたくさん存在する様々な悲しみや苦しみや、それにじっと耐えて精一杯生きている人たちのことなんかを思い出させて、憤りとやりきれなさと愛しさとで心揺さぶられてならなかった。(風景を見ただけでどうしてそんな風に感じるかって?それが「すごい映画」なんだよ。)
いつにも増して放言すんません。とりあえず「追憶」はよいです。おいらのだらだらした感想なんか目じゃないくらい、よかった。
というわけで、「今日、三月の風はさんざん遊びやがったな」と思っていただけたら本望です(笑)。
天候不順で心にも嵐が吹いていそうな週末ですが、どうぞ皆さんよい夢を。
自分でも、「ホントに生きとるんかな」と思うような日々でしたが、とりあえず生きてます。
崖っぷちはまだ少し寒い。でも、油断してると煮えるような暑さもある。
天候不順が年々辛い、「とうに夜半(50)も過ぎて」と、ブラッドベリを気取って呟く今日この頃です。
さて。
この春は桜も見逃し、気づいたらチューリップも水仙も散っちゃって、、、思わず天を仰ぐ。
最近は、部署替えの疲れが雪だるま式に溜まっているらしく、パフォーマンスが落ちてる一方で疲労感がしゃれにならんのです。
そんなわけで、仕事は溜まってるんだが、今日は強制休養日(苦笑)。(で、明日は出社(爆))
気分をあげようと、スターダストレビューの25周年DVD(旧メンバーの三谷泰弘とか小田和正さんが出てる、すげー豪華で長い(笑)ライブ)のアンコールをチョイス。(スタレビのライブで気分をあげることは、おいらの友人間では「スタレビる」と言われている。おいらの場合、疲れすぎてて「スタビレる」になってるけど。。。)
そして、もう一つ。
録画するばかりで見る機会がずっとなかった映画の中から「追憶」(岡田准一主演:2017年)を選択。
今日の話題はこっちがメイン。
結論。
よかった。最初は「どんなかな」と少々不安だったけど、映像の美しさと、行間を読ませる演出のうまさに、最後はすっかり泣いておりました(苦笑)。
中年を泣かす映画です。まじよかった。映画館で見たかったなぁ。。。
おいらは元々吉岡秀隆のファンだけど、今回の彼の枯れた(と言ってよいだろうか)存在感は、新境地を見たようで、とても新鮮だった。何というかな、今までにない雰囲気だったんだよな。
過去の、人好きのする純真な若者のあったかい雰囲気。
現在の、全てを諦めているような、でも、空っぽの心に残った哀しい充実感を狂いそうなほど大事に抱えている、矛盾してる男。
そして、この「追憶」の主役3人(この映画は岡田准一主演だし、彼が演じる「篤」の心の救済がテーマなんだと感じたけど、あえて3人とも主役と表現させていただく)の姿が、それぞれけなげで、哀しくて、この哀しさがとても「日本的」だと思った。
一生懸命、家族を大事にして、愛したくて、骨折って努力して毎日を大切に生きている男たち。
その愛しさ。滑稽さ。
おいら原作も読んだけど、映画では、悟の人の良い優しさと、彼に降りかかる運命の過酷さが、より際だって心に響いた。柄本佑ってもっとアクがあると思ってたけど、こんなに素直な役も演じられるなんて、結構いい役者だったんだな、と思った。
そして、小栗旬演じる啓太の骨太の男らしさ。自分の人生を背負っている男の決然とした瞳に、思わずうなった。(今回の小栗旬はとにかくかっこよかった。)
彼が、妻を抱きしめる場面、廃屋にショベルを決然と振り下ろす場面。その時に重なる、過去の場面のイメージ。
運命に翻弄されながら、変えられない過去を全部自分に引き寄せて、消化→昇華しようとしている男の闘う姿。
このとき、彼の演技に、高倉健さんがダブって見えた。
もちろん、監督がインスピレーションを感じたように、岡田准一演じる篤の懊悩と、最後の場面での告解と許しの場面のカタルシスは大きかったし、そこにも高倉健を感じた。ただ、篤は、他の2人と違って、ずっと過去から逃げてきた分だけ過去に囚われていて、もがき苦しむ姿は、どちらかというと、健さんというより、もっと身近に感じたんだ。
そして、女優陣は地味で日本海的で実に美しかった。
長澤まさみって、やっぱりいいなぁ。日本的で、真面目でその分余裕がなくて、笑えばすごいきれいなのに全然笑わない、ちょっともったいない感じの地味な嫁さん。。。最高によかったっす。
対する木村文乃の屈託のない明るさがかわいくて、超なごんだっす。
安藤サクラの、聖母のような存在感も、切なかったが、よかった。
ああ、、、やっぱ、おいら、日本映画好きだ~と思った次第です。
ラストの映像が特別美しくて、その美しさが、この国の中にたくさん存在する様々な悲しみや苦しみや、それにじっと耐えて精一杯生きている人たちのことなんかを思い出させて、憤りとやりきれなさと愛しさとで心揺さぶられてならなかった。(風景を見ただけでどうしてそんな風に感じるかって?それが「すごい映画」なんだよ。)
いつにも増して放言すんません。とりあえず「追憶」はよいです。おいらのだらだらした感想なんか目じゃないくらい、よかった。
というわけで、「今日、三月の風はさんざん遊びやがったな」と思っていただけたら本望です(笑)。
天候不順で心にも嵐が吹いていそうな週末ですが、どうぞ皆さんよい夢を。