Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

お屠蘇とおせちの準備

2012-12-11 23:57:21 | 日記
先日、いつもお世話になっている漢方薬局に薬を買いに行ったところ、年末の
ご挨拶ということで、屠蘇散を頂きました

周りに聞いてみてびっくりしたのですが、意外と屠蘇散を知らない方が多いの
ですね私もお茶を習っているから知っているようなものですけれど...


屠蘇散とはお正月に飲む「お屠蘇」の原料とも言って良いようなもので、様々な
漢方薬を組み合わせたものです。頂いたものはこれらの漢方薬がパック入りに
なっていて、そのパックを一晩お酒に漬け込むと、お屠蘇ができます


お屠蘇とは、お正月に酒盃で飲む日本酒のことだと思っている方がいらっしゃり
驚きましたが、屠蘇散なしではお屠蘇とは言えません。お屠蘇は一年の邪気を
祓い長寿を願って正月に飲む薬酒で、「邪気を屠り魂を蘇らせる」ところから
「屠蘇」と名づけられたのです。

頂いた屠蘇散の裏書によれば、中国三国時代に、華陀という名医が十数種の
薬草を調合して酒に浸して飲んだのが始まりと言われています。「年の初めに
これを服する時は年中の災厄を避け、福寿を招く」と伝えられています。

また、日本では嵯峨天皇の御代、弘仁年間に唐の博士・蘇民が和唐使として
訪れた際、「屠白散」と称する霊薬を天皇四方拝の儀式に献上したのが始まり
と言われています。以後、人々はこれに倣って一年間の健康を祈念する縁起
行事として、お正月に屠蘇酒で新年を祝うようになりました。

現代では、お正月三が日に「若い人の生気を年長者に分ける」意味で年少者
から年長者へ順に飲み回すようになっています。

効果としては健胃、吐き気止め、利尿、抗菌、咳止め、風邪予防、血液浄化、
発汗促進、下痢止め等。お正月の食べすぎ飲みすぎによる胃の不調改善や
冬の冷えによる風邪防止などといった、この時期にぴったりのお薬です

毎年お正月に行われる初釜でも、八寸(おつまみ)とともにお屠蘇が振舞われ
るため、いつも残ったお屠蘇を初釜後の宴席でも飲ませて頂いています


お屠蘇とともにお正月を迎えるのにかかせないものといえば「おせち」ですね。
去年は伊達巻しか作らなかったのですが、今年は数品作ろうと思っています。
先日本屋さんに寄った際におせちのレシピ本を見つけたので、買ってみました




一の重から三の重まで、どのようなものを入れるのかや、詰め方まで丁寧に
説明されていて、レシピ自体もそれほど難しくなさそうでした。が、一品一品の
味付けが違うので、それぞれ別に作らなければならず、手間がかかりそう…

今年は年末休暇が長いので、少しずつ用意してみようと思います


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