Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

ランチ@「維新號 甬江」

2014-07-31 23:00:52 | 日記
今日はランチを食べにでかけました。普段はデスクランチばかりなのですが、
このところ仕事が忙しいのもあって、気分転換をしたくて出かけてしまいます


今までも何度か訪れている日本橋にある中華料理店「維新號 甬江」。最近通勤
電車の中で中華風な小説を読んでいるので、なんとなく気分に浸りたくて(笑)


同じ中華でも「糖朝」ではもっぱらお粥ばかりを食べていますが、こちらでよく
食べるのは飲茶のセットや酢豚のセットなど

今日はガッツリと食べたい気分でしたので、酢豚のセットをオーダーしました。
このセットについているスープと花饅は(中に何も入っていない皮だけの饅頭)
おかわり自由。日本の定食でいうご飯とお味噌汁のようなものでしょうか

酢豚がけっこうしっかりした味付けなのと、この花饅がほんのりと甘みがあって
美味しかったので、花饅をおかわりしてしまいました

今までご飯か花饅を選ぶのにずっとご飯ばかりを選んでいましたが、これからは
花饅を定番にしようかな


イタリア料理教室【シチリア料理中級編:7月】

2014-07-30 23:55:24 | イタリア料理
今日は仕事のあと娘をお迎えに行ってから、娘を夫に預けてイタリア料理教室に
行かせてもらいました。今日も私がお教室へ行くのに間に合うようにと、急いで
帰って来てくれた夫。いつも協力してくれて、本当にありがたいです

最近娘は離乳食も後期食に入って毎日3回食べるようになったので、お風呂の前に
ご飯を食べさせるのですが、私がこうして出かける時はご飯・お風呂・ミルク・
寝かしつけと、全てやってくれるのでとても助かります


今日はシチリア料理のレッスンなのですが、この夏に新たに始まった「シチリア
料理中級」コースなので、初級を完了した人だけが受けられるレッスンです

といっても初級と比べて難しいというわけではなくて、よりマイナーなシチリア
料理を教えて頂けるもののようです

いつものようにメニューの内容や調理手順をお伺いしてから、調理スタート


まずは焼きあがるまでに一番時間のかかる前菜から準備をしていきます。今日の
前菜は「Sformatino di melanzane e ricotta」。去年9月の手打ちパスタコース
でもブロッコリーのスフォルマティーノを習いましたが、今回はナス

ナスは今が旬で色々な種類のものが出回っていますが、皮を剥くので、日本の
普通のナスでも米ナスでも良いそうです。ただ、水分の多い水ナスはNG。

スフォルマティーノは「形から出した」という意味の、フランのようなお料理。
前菜として出てくる場合にはたいていソースが添えられていて、付け合せとして
出てくる場合にはソースがないことが多いそうです


ナスに合わせるのはリコッタチーズで、私の場合は手作りをしてしまいますが、
市販品を使うのならば、お勧めはこちらの「Galbani」のリコッタチーズだそう。
このリコッタチーズは少し塩味が効いていますが、そのままでハチミツをかけて
食べても美味しいのだとか

日本のメーカーからも出ているそうですが、そちらはあまり美味しくないので、
先生はあまりお使いにならないそうです

ナスとリコッタチーズの組み合わせは南イタリアで良くある組み合わせだとか。
ちなみに、シチリアでは牛乳ではなく羊乳のリコッタチーズを使います。


まずはナスの皮をむいて、一口大に切っておきます。最終的にミキサーニかけて
しまうので、大きさは火が通りやすければ適当で大丈夫です


型にはオリーブオイルを内側全面に塗って、目の細かなパン粉をつけて、生地が
型にくっつかないようにしておきます。



フライパンにたっぷりとオリーブオイルをしいて、スライスした玉ねぎを入れて
弱火でじっくり炒めます。玉ねぎがしんなりしたらナスを入れて更にじっくりと
炒めます。そこに隠し味にトマト缶を一匙、粉チーズ、そしてリコッタチーズを
入れて水分が飛ぶまで焦げないように根気よく炒めます。



十分水分が飛んだらミキサーにかけてペースト状にし、そこに卵を加えて混ぜ、
塩コショウで味を調えます。

今回はスフォルマティーノなので固めるために卵を入れていますが、卵を入れず
ラビオリの中身として使うこともあるそうですよ


出来上がった生地を型に流し込み水を張ったバットに入れたら、180度に余熱した
オーブンで40分ほどかけてじっくりと焼き上げます。



次はパスタソースの準備を。今日のパスタは「Linguine con tonno e menta」。
ミントをお料理に使うというのは日本ではあまり馴染みのない食べ方ですが、
マグロとミントの組み合わせはシチリアでは伝統的なパスタです。

特産品の多いシチリアですが、実はマグロもまた特産品のひとつなのだとか

今日はトマトベースのソースにしますがオイルベースで作ることもあります。
パスタはリングイネ以外にも、スパゲッティーやショートパスタでも大丈夫

最後にパン粉をたっぷりかけて食べるのはシチリアならではの食べ方です。


まずマグロを1cm角に切り、塩コショウをしておきます。お魚の場合は基本的に
白コショウを使いますが、マグロは黒コショウでも合いますので、お好みで使い
分けてみてくださいね


パン粉をフライパンで乾煎りします。キツネ色になったら火を止めて、ちぎった
ミントを入れて予熱で火を通します。なるべく目の細かいパン粉を使ったほうが
イタリアで使われているものに近いので良いそうです。


フライパンにオリーブオイルをしき、みじん切りの玉ねぎ・ニンニク、鷹の爪を
入れて弱火でじっくり旨味を出していきます。




しんなりしてきたら火を強めてマグロも加えて炒めて、マグロの色が変わったら
ケッパーを加えます。白ワインを入れてアルコールを飛ばして、トマト缶、水、
ミントの葉を入れて軽く煮込みます。


煮込んでいる間にメインの準備を。今日のメインは「Scaloppine al marsala」。

スカロッピーネとは「薄切りのお肉」という意味で、イタリア全土で食べられる
お料理ですが、色々なバリエーションがあります。

夏にレモンを加えれば「al lemone」に、秋にはポルチーニ茸を加えて食べれば
「al porcini」になりますし、以前に習った「サルティンボッカ」というお料理も
ローマ風スカロッピーネなのだそうです。

本来は仔牛肉を使いますが、牛肉・豚肉・羊肉・鶏肉などなど、なんでも
良いのだそうですよ。


今日はシチリア料理ということで、シチリアが発祥のワイン「マルサラ酒」を
使ってシチリア風に調理します。



今日のお肉は厚さが1cmほどある豚ロース肉が用意されていました。薄切り肉と
いっても最初から薄い生姜焼き用のようなお肉を使うよりは、少し厚めのお肉を
叩いて薄くしたほうが美味しいそうです

豚肉は両面筋切りをして、肉叩きで厚さ5mmほどになるまで叩いて伸ばします。
両面に塩コショウをしたら小麦粉をつけて、余分な粉をはたいておきます。



フライパンにオリーブオイルとバターを入れて熱し、中火くらいの火加減にして
お肉を焼いていきます。バターが入っているのであまり強い火ではすぐに焦げて
しまうので注意が必要です


片面が綺麗なきつね色になったらお肉を返し、マルサラ酒を入れてアルコールを
飛ばして、水を加えて煮詰めます。ソースにとろみがついてきたら塩コショウで
味を調えれば完成です


マルサラ酒は普通のワインよりもアルコール度数は高めで18度くらいあるので、
アルコールを飛ばす時に気を付けないとこのように火がついてフランベになって
しまいますので、注意してくださいね



最後はパスタを茹でて、煮込んだソースと絡めます。仕上げにオリーブオイルを
入れて乳化させ、塩コショウで味を調えれば完成。盛り付ける際にミント入りの
パン粉をたっぷりとかけます。


オーブンで焼いていたスフォルマティーノを型から取り出して、トマトソースの
上に乗せれば前菜も完成~

全て出来上がったところで、おまちかねの試食タイムに


前菜はナスとリコッタチーズのスフォルマティーノ。今が旬のナスはやっぱり
味がしっかりとしていて美味しくて、リコッタチーズの風味と良く合いますね。
今日は柔らかめの仕上がりだったので、家で作るときは少し固めにしようかな


パスタはマグロとミントのリングイネ。お魚とミントという組み合わせで食べる
のは初めてでしたが、夏らしく爽やかでケッパーの酸味が効いていて、とっても
美味しい一皿でした


メインは豚肉のスカロッピーネ・マルサラ風味。とてもシンプルなお料理ですが
マルサラ酒の甘みが良く合っていて、私好みの一品でした。ほかには何も添えて
いないので、ちょっと生姜焼きのような見た目になってしまいましたが…(笑)


食後にはコーヒーを頂いてホッとひと息。今月の中旬くらいに8月のメニューと
スケジュールが発表されていたので、来月のレッスンも予約させて頂きました

来月はオーダーメイドレッスンが1回、手打ちパスタコースが1回、シチリア料理の
中級コースが1回と、久しぶりに3回もレッスンがあります

次回はどんなお料理が習えるのか、今から楽しみです


土用の丑の日

2014-07-29 23:50:07 | 季節行事
今日は土用の丑の日ですね。皆さんはもう鰻を食べましたか

我が家はここ数日夫婦揃って食事が出来る日がなかったので、残念ながら今年は
まだ食べていません。近いうちに鰻屋さんへ食べに行こうと思います

そもそもなぜ土用の丑の日に鰻を食べるのでしょうか

土用とは、暦の立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれ18日前からの期間のことで、
そのなかで十二支が丑の日を「土用の丑の日」といいます。つまり、年に4回も
あるわけなのですね


なのになぜ夏だけに鰻を食べるのかというと、諸説あるようですが、そもそもは
この夏の土用の時期は暑さが厳しく夏バテはしやすい時期とあって、昔から鰻に
限らず、餅・卵・しじみなどの精のつくものを食べる習慣があったそうです

もちろん鰻も精のつくものの代表として奈良時代から食されていて、かの有名な
万葉集にもこのような一句があります。

「石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻とり食せ」大伴家持

1300年近くも前から夏バテには鰻が良いとされていたのは驚きですね

さて、そのように精の付く食べ物の、うち鰻が土用の丑の日に食べられる由来と
なったのが、江戸時代の発明家「平賀源内」です

ある日、知り合いの鰻屋から鰻を売るための相談を持ちかけられた平賀源内は、
「本日丑の日」と書いた紙を店先に貼ることを勧めたそうです。

もともと土用の丑の日には「う」の付く食べ物を食べると夏バテをしないという
風習があったそうで、それにあやかったのでしょうか

紙を貼ったことで鰻屋は繁盛したそうでそれをほかの鰻屋も真似るようになり、
土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着したのだとか

我が家も夏バテしないように、早めに食べに行かなくっちゃ


【付下げの別誂え(フルオーダー)第2弾】《地色染め編》

2014-07-28 23:30:57 | 着物
春から別誂えをお願いしている「橘に扇散らし」柄の一つ紋付き付下げですが、
地色が染め上ったということで、公庄工房様からお写真が届きました


こちらが上前の部分。今回は初めてのぼかしに挑戦しましたが、異色でのぼかし
ではなく、同系色で裾濃になるようにぼかしを入れて頂きました。淡いピンクが
下に向かって徐々に濃くなっているのがわかります


こちらは袖の部分。本当は袖はぼかしをなしにして裾だけにしようかと思ったの
ですが、全体のバランスを考えてやはり袖にもぼかしを入れて頂きました

今まであまりぼかしの着物を好んで着ることはなかったのですが、ここ数年で、
いくつか素敵な裾濃ぼかしの着物を見る機会があったので、挑戦してみたくなり
ました。こちらの着物も素敵に仕上がると良いなぁ

地色染めまでが終わりましたので、この後は公庄工房様にて友禅の彩色が始まる
ことになります。どんな彩色になるのかここが一番ドキドキしますが、公庄様の
センスを信頼しているので、お任せして楽しみに待っています


杵勝ゆかた祭り(水色地合わせ貝柄絽小紋) / 人形町「玉英堂彦九郎」の玉饅

2014-07-27 23:25:29 | 日舞&三味線
今日は久しぶりに着物を着てのおでかけということで、朝からルンルンでした
私が所属する長唄の流派では、ここ数年毎年夏に浴衣会が行われていて、今日は
それを見に行くことになっていたのです

午前中は夫がジムに行っていたので、その間に娘と遊びつつ化粧とヘアセットを
済ませて、お昼に夫が帰宅してから着付けを開始しました


以前、出演者としてではなく観客としてこちらの浴衣会を見に行ったときには、
第一回目の浴衣会、しかもお家元も見にいらっしゃるということで絽の訪問着で
お伺いしましたが、今回は回も重ねていますので、小紋でお伺いしました


こちらの小紋は夏のお茶会でおろすつもりでいたのですが、茶室の改修があって
お茶会自体が延期になってしまったので今日のゆかた会の鑑賞でおろすことに。
帯に古楽器が描かれているのでちょうど良かったかもしれませんね

夏物は地色がくすんだものが多いのですが、くすまずに綺麗な色で、それでいて
派手ではなく落ち着きのある良い色味をと悩んで決めた地色は、真夏の日差しに
とても良く映えて綺麗でした。帯の柔らかな白と相まって、涼しげな一揃いに

どちらも一緒に別誂えで作って頂いたものなので、ぴったりと合っていますね


着物はクリアな水色の駒絽地に、菖蒲・芙蓉・百合・朝顔・撫子・桔梗・菊など
初夏~初秋の花を描いた合わせ貝と、袋上げの白い波が描かれた別誂えの小紋。

帯はほんのりオフホワイトに色づいた白い駒絽地に、白と淡い翡翠色で描かれた
菊青海波をベースに、柔らかな色彩の古楽器や笛袋を描いた別誂えの名古屋帯。

帯揚げは淡いピンクの絽地に赤い絞りで桔梗が描かれた輪出し。
帯締めは白地に水色のポイント柄の夏用の組紐。

浴衣会の会場になっているのは日本橋にある小さなホール。今日は同門のお弟子
さんがお二人出演されるので、演奏を聴きにお伺いしました

長唄の会に行くのは約一年ぶり。去年の6月に南座で行われた流派の演奏会に出演
して以来です。生の三味線の音を聞くのも一年ぶり(笑)

まず楽屋にお伺いすると、ちょうどお師匠さんと同門のお弟子さんがお部屋から
出ていらしたところでご挨拶をすることができました

出演直前の時間だったので、そのままそこでお別れして私は観客席に移動。


娘を夫に預けているのであまり長時間は滞在できず、同門のお弟子さんお二人の
うち、お一人の「連獅子」の演奏を聴いて帰ることにしました。

去年お名取さんになられたのですが、以前にも増して堂々とした演奏で、日頃の
熱心なお稽古がよく表れていました

一年ぶりにお会いしたのですが、皆様お変わりなく笑顔で迎えて下さって、早く
お稽古場に戻りたいなぁと改めて思いました


ご挨拶をした同門のお弟子さんから、とても素敵な「まきもの」を頂きました。
「まきもの」とは、日舞や長唄など伝統芸能の舞台に立った方が、見に来た人に
お礼としてお渡しするもので、お菓子であることが多いです

熨斗紙は水引の上に出演した演目名、下に自分の名前(名取さんはその名前)を
書くのが決まりとなっています



今回頂いたのは人形町にある老舗和菓子司「玉英堂彦九郎」製の「玉饅」です。
このお菓子は玉英堂名物で、片手にギリギリ乗るくらいの大きなお饅頭ですが、
中を割ってみるとなんと4色の餡が詰まっているのです。皮を含めると5色で、
五味餡と書かれていました

本来は皮の色は白だそうですが、まきものに使うため、今回は特別に皮を赤に、
そして上に「寿」の焼き印を押して頂いたのだとか

とても華やかでおめでたく食べ応えのあるお饅頭で、目も舌もお腹も楽しませて
頂きました。どうもありがとうございました