今日は仕事のあと娘をお迎えに行ってから、娘を夫に預けてイタリア料理教室に
行かせてもらいました。今日も私がお教室へ行くのに間に合うようにと、急いで
帰って来てくれた夫。いつも協力してくれて、本当にありがたいです
最近娘は離乳食も後期食に入って毎日3回食べるようになったので、お風呂の前に
ご飯を食べさせるのですが、私がこうして出かける時はご飯・お風呂・ミルク・
寝かしつけと、全てやってくれるのでとても助かります
今日はシチリア料理のレッスンなのですが、この夏に新たに始まった「シチリア
料理中級」コースなので、初級を完了した人だけが受けられるレッスンです
といっても初級と比べて難しいというわけではなくて、よりマイナーなシチリア
料理を教えて頂けるもののようです
いつものようにメニューの内容や調理手順をお伺いしてから、調理スタート
まずは焼きあがるまでに一番時間のかかる前菜から準備をしていきます。今日の
前菜は「Sformatino di melanzane e ricotta」。去年9月の手打ちパスタコース
でもブロッコリーのスフォルマティーノを習いましたが、今回はナス
ナス
は今が旬で色々な種類のものが出回っていますが、皮を剥くので、日本の
普通のナス
でも米ナスでも良いそうです。ただ、水分の多い水ナスはNG。
スフォルマティーノは「形から出した」という意味の、フランのようなお料理。
前菜として出てくる場合にはたいていソースが添えられていて、付け合せとして
出てくる場合にはソースがないことが多いそうです
ナスに合わせるのはリコッタチーズで、私の場合は手作りをしてしまいますが、
市販品を使うのならば、お勧めはこちらの「Galbani」のリコッタチーズだそう。
このリコッタチーズは少し塩味が効いていますが、そのままでハチミツをかけて
食べても美味しいのだとか
日本のメーカーからも出ているそうですが、そちらはあまり美味しくないので、
先生はあまりお使いにならないそうです
ナスとリコッタチーズの組み合わせは南イタリアで良くある組み合わせだとか。
ちなみに、シチリアでは牛乳ではなく羊乳
のリコッタチーズを使います。
まずはナスの皮をむいて、一口大に切っておきます。最終的にミキサーニかけて
しまうので、大きさは火が通りやすければ適当で大丈夫です
型にはオリーブオイルを内側全面に塗って、目の細かなパン粉をつけて、生地が
型にくっつかないようにしておきます。
フライパンにたっぷりとオリーブオイルをしいて、スライスした玉ねぎを入れて
弱火でじっくり炒めます。玉ねぎがしんなりしたらナスを入れて更にじっくりと
炒めます。そこに隠し味にトマト缶を一匙、粉チーズ、そしてリコッタチーズを
入れて水分が飛ぶまで焦げないように根気よく炒めます。
十分水分が飛んだらミキサーにかけてペースト状にし、そこに卵を加えて混ぜ、
塩コショウで味を調えます。
今回はスフォルマティーノなので固めるために卵を入れていますが、卵を入れず
ラビオリの中身として使うこともあるそうですよ
出来上がった生地を型に流し込み水を張ったバットに入れたら、180度に余熱した
オーブンで40分ほどかけてじっくりと焼き上げます。
次はパスタソースの準備を。今日のパスタは「Linguine con tonno e menta」。
ミント
をお料理に使うというのは日本ではあまり馴染みのない食べ方ですが、
マグロとミントの組み合わせはシチリアでは伝統的なパスタ
です。
特産品の多いシチリアですが、実はマグロもまた特産品のひとつなのだとか
今日はトマトベース
のソースにしますがオイルベースで作ることもあります。
パスタはリングイネ以外にも、スパゲッティーやショートパスタでも大丈夫
最後にパン粉をたっぷりかけて食べるのはシチリアならではの食べ方です。
まずマグロを1cm角に切り、塩コショウをしておきます。お魚の場合は基本的に
白コショウを使いますが、マグロは黒コショウでも合いますので、お好みで使い
分けてみてくださいね
パン粉をフライパンで乾煎りします。キツネ色になったら火を止めて、ちぎった
ミントを入れて予熱で火を通します。なるべく目の細かいパン粉を使ったほうが
イタリアで使われているものに近いので良いそうです。
フライパンにオリーブオイルをしき、みじん切りの玉ねぎ・ニンニク、鷹の爪を
入れて弱火でじっくり旨味を出していきます。
しんなりしてきたら火を強めてマグロも加えて炒めて、マグロの色が変わったら
ケッパーを加えます。白ワインを入れてアルコールを飛ばして、トマト缶、水、
ミントの葉を入れて軽く煮込みます。
煮込んでいる間にメインの準備を。今日のメインは「Scaloppine al marsala」。
スカロッピーネとは「薄切りのお肉」という意味で、イタリア全土で食べられる
お料理ですが、色々なバリエーションがあります。
夏にレモンを加えれば「al lemone」に、秋にはポルチーニ茸
を加えて食べれば
「al porcini」になりますし、以前に習った「サルティンボッカ」というお料理も
ローマ風スカロッピーネなのだそうです。
本来は仔牛肉を使いますが、牛肉・豚肉
・羊肉
・鶏肉
などなど、なんでも
良いのだそうですよ。
今日はシチリア料理ということで、シチリアが発祥のワイン
「マルサラ酒」を
使ってシチリア風に調理します。
今日のお肉は厚さが1cmほどある豚ロース肉が用意されていました。薄切り肉と
いっても最初から薄い生姜焼き用のようなお肉を使うよりは、少し厚めのお肉を
叩いて薄くしたほうが美味しいそうです
豚肉は両面筋切りをして、肉叩きで厚さ5mmほどになるまで叩いて伸ばします。
両面に塩コショウをしたら小麦粉をつけて、余分な粉をはたいておきます。
フライパンにオリーブオイルとバターを入れて熱し、中火くらいの火加減にして
お肉を焼いていきます。バターが入っているのであまり強い火ではすぐに焦げて
しまうので注意が必要です
片面が綺麗なきつね色になったらお肉を返し、マルサラ酒を入れてアルコールを
飛ばして、水を加えて煮詰めます。ソースにとろみがついてきたら塩コショウで
味を調えれば完成です
マルサラ酒は普通のワインよりもアルコール度数は高めで18度くらいあるので、
アルコールを飛ばす時に気を付けないとこのように火がついてフランベになって
しまいますので、注意してくださいね
最後はパスタを茹でて、煮込んだソースと絡めます。仕上げにオリーブオイルを
入れて乳化させ、塩コショウで味を調えれば完成。盛り付ける際にミント入りの
パン粉をたっぷりとかけます。
オーブンで焼いていたスフォルマティーノを型から取り出して、トマトソースの
上に乗せれば前菜も完成~
全て出来上がったところで、おまちかねの試食タイムに
前菜はナスとリコッタチーズのスフォルマティーノ。今が旬のナス
はやっぱり
味がしっかりとしていて美味しくて、リコッタチーズの風味と良く合いますね。
今日は柔らかめの仕上がりだったので、家で作るときは少し固めにしようかな
パスタはマグロとミントのリングイネ。お魚とミントという組み合わせで食べる
のは初めてでしたが、夏らしく爽やかでケッパーの酸味が効いていて、とっても
美味しい一皿でした
メインは豚肉のスカロッピーネ・マルサラ風味。とてもシンプルなお料理ですが
マルサラ酒の甘みが良く合っていて、私好みの一品でした。ほかには何も添えて
いないので、ちょっと生姜焼きのような見た目になってしまいましたが…(笑)
食後にはコーヒー
を頂いてホッとひと息。今月の中旬くらいに8月のメニューと
スケジュールが発表されていたので、来月のレッスンも予約させて頂きました
来月はオーダーメイドレッスンが1回、手打ちパスタコースが1回、シチリア料理の
中級コースが1回と、久しぶりに3回もレッスンがあります
次回はどんなお料理が習えるのか、今から楽しみです