秋から別誂えを始めていた水色の一つ紋付の付下げですが、先日仕立てが終わり
着物が手元に届きました
いつもよりなんだか重いなぁと重いながら梱包を解いてみると、まぁビックリ。
なんと大きな桐箱が出てきました。桐箱の蓋には「訪問着 花の丸」と書かれて
います。こ、これはまさか、桐箱入りの着物…
桐箱を開けると、鬱金色の風呂敷に包まれた畳紙の中にお願いした着物が入って
いました。公庄工房様からのお手紙によると今年から銘の入った着物の収納箱に
入れて着物を納めて下さることになったそうです
オーダーメイドの着物というだけでも贅沢なのに、更に銘が入った桐箱まで用意
して頂けるなんて、本当に嬉しいです桐箱は早速桐箪笥の上に置いて、畳紙の
ストックを収納するのに使わせて頂きました
これから桐箱が増えてきたら、大事な着物はそこに保管しておくことにします
さて、着物本体のほうですが、こちらが公庄工房様からお送り頂いた着物全体の
画像です。下絵の状態の時には付下げなので柄が少なく少し寂しいかなと思って
いたのですが、こうして彩色されると寂しさなんて全く無く、華やかな付下げに
仕上がっていますね
そしてこちらが裾の模様。付下げですが訪問着と同じく、一度仮絵羽にしてから
下絵を描いて下さった着物ですので、裾の模様は全て綺麗に繋がっていますね
付下げというより付下げ訪問着になるそうで、銘にも訪問着と書かれています
そしてこちらが手元に届いてから撮った写真です。工房からお送り頂いた画像で
見ると少し色が強いかなと思っていた上前のポイントとなる牡丹の花の丸も、
実際に見てみると少し優しい色でぼかし具合もとても美しく、全体のバランスを
考えても、この色で良かったと思います
上前には牡丹をメインに桔梗と橘を少し控えめな色使いで描き、後ろ裾には菊を
描いて頂きました。付下げですが、八掛にも柄が入っています。
こちらは前の左肩~左袖の画像。左肩には紅葉が、袖には椿が描かれています。
いずれも京友禅らしい華やかな色使いで、優しい水色の地色に良く映えます
最後に後ろの右肩~右袖の画像。右肩には散らした花のみを描き、袖には上前と
同じ牡丹の花の丸を少し控えめに描いています。
背中には、陰縫いの一つ紋を入れて頂きました。目立たない色糸を使って入れて
頂いているので、紋付ではありますが、着られる場所は多そうです。
花の丸というよく見かけるモチーフではありますが、金彩を効果的に使ったり、
色使いにメリハリをつけたり、既製品ではなかなか見かけない仕上がりになって
いると思います
普段はあまり着物について口を出さない夫も、珍しく「とても綺麗な着物だね」
と何度も褒めてくれていました
今回もとっても素敵な着物を作ってくださった公庄工房様には心から感謝をして
います。これで公庄様にお作り頂いた着物は4着目になりますが、どれもとっても
気に入っていて、またお気に入りの着物が増えて嬉しいです
早速、また来月には新しい別誂えに入って頂く予定ですが、今回の着物はこれで
完成しましたので、今までの記事をまとめてみました。
これから別誂えをお考えになる方のご参考になりましたら幸いです
◆図案編
◆生地選び編
◆地色見本編
◆仮絵羽編
◆下絵編
◆糊伏せ編
◆地色染め編
◆友禅編
◆金彩完了編
着物が手元に届きました
いつもよりなんだか重いなぁと重いながら梱包を解いてみると、まぁビックリ。
なんと大きな桐箱が出てきました。桐箱の蓋には「訪問着 花の丸」と書かれて
います。こ、これはまさか、桐箱入りの着物…
桐箱を開けると、鬱金色の風呂敷に包まれた畳紙の中にお願いした着物が入って
いました。公庄工房様からのお手紙によると今年から銘の入った着物の収納箱に
入れて着物を納めて下さることになったそうです
オーダーメイドの着物というだけでも贅沢なのに、更に銘が入った桐箱まで用意
して頂けるなんて、本当に嬉しいです桐箱は早速桐箪笥の上に置いて、畳紙の
ストックを収納するのに使わせて頂きました
これから桐箱が増えてきたら、大事な着物はそこに保管しておくことにします
さて、着物本体のほうですが、こちらが公庄工房様からお送り頂いた着物全体の
画像です。下絵の状態の時には付下げなので柄が少なく少し寂しいかなと思って
いたのですが、こうして彩色されると寂しさなんて全く無く、華やかな付下げに
仕上がっていますね
そしてこちらが裾の模様。付下げですが訪問着と同じく、一度仮絵羽にしてから
下絵を描いて下さった着物ですので、裾の模様は全て綺麗に繋がっていますね
付下げというより付下げ訪問着になるそうで、銘にも訪問着と書かれています
そしてこちらが手元に届いてから撮った写真です。工房からお送り頂いた画像で
見ると少し色が強いかなと思っていた上前のポイントとなる牡丹の花の丸も、
実際に見てみると少し優しい色でぼかし具合もとても美しく、全体のバランスを
考えても、この色で良かったと思います
上前には牡丹をメインに桔梗と橘を少し控えめな色使いで描き、後ろ裾には菊を
描いて頂きました。付下げですが、八掛にも柄が入っています。
こちらは前の左肩~左袖の画像。左肩には紅葉が、袖には椿が描かれています。
いずれも京友禅らしい華やかな色使いで、優しい水色の地色に良く映えます
最後に後ろの右肩~右袖の画像。右肩には散らした花のみを描き、袖には上前と
同じ牡丹の花の丸を少し控えめに描いています。
背中には、陰縫いの一つ紋を入れて頂きました。目立たない色糸を使って入れて
頂いているので、紋付ではありますが、着られる場所は多そうです。
花の丸というよく見かけるモチーフではありますが、金彩を効果的に使ったり、
色使いにメリハリをつけたり、既製品ではなかなか見かけない仕上がりになって
いると思います
普段はあまり着物について口を出さない夫も、珍しく「とても綺麗な着物だね」
と何度も褒めてくれていました
今回もとっても素敵な着物を作ってくださった公庄工房様には心から感謝をして
います。これで公庄様にお作り頂いた着物は4着目になりますが、どれもとっても
気に入っていて、またお気に入りの着物が増えて嬉しいです
早速、また来月には新しい別誂えに入って頂く予定ですが、今回の着物はこれで
完成しましたので、今までの記事をまとめてみました。
これから別誂えをお考えになる方のご参考になりましたら幸いです
◆図案編
◆生地選び編
◆地色見本編
◆仮絵羽編
◆下絵編
◆糊伏せ編
◆地色染め編
◆友禅編
◆金彩完了編