今回で3回目となりますが、フランス料理教室のレッスンに行ってきました
今日は初夏の時期に相応しい爽やかなテーブルコーディネートと、さっぱりした
お料理を教えて頂けるようです。お料理ももちろんですが、いつもこのテーブル
コーディネートが楽しみで仕方ありません
最初のドリンクはメーカーさんからの協賛があったようで、サントリーさんから
発売されている「のんある気分」シリーズの新商品、ワインテイストドリンク。
外がまさに初夏の陽気で暑かったので、微炭酸のドリンクがとても嬉しいです
これまではカンチューハイのノンアルコール版のような位置づけだったものが、
容器もワインボトル、作り方も本当のワインからアルコール分を抜くという作り
方にして、かなり本格的なノンアルコールワインに近いものを作ったそうです
いつも飲んでいるノンアルコールスパークリングワインよりは若干ジュース風な
お味は残っていましたが、小さいボトルで出ているのが魅力的ですね
テーブルコーディネートのテーマは、ラベンダーの香るカンパーニュスタイル。
カンパーニュはフランス語で田舎を表しますが、その中でもイメージするのは、
やはり南仏ではないでしょうか
南仏はラベンダーが有名ですので、ちょうどこの時期に咲き始めるラベンダーを
取り入れて、南仏のプチホテルをイメージしたセッティングにされたそうです
可愛らしいディスプレイコーナーには、オリーブの枝が飾られた白い木枠の鏡。
その前にはドリンクワゴンが置かれていて、ドライのラベンダーやミモザなどが
籠に入れられています
毎回色々な折り方を教えて頂くナプキンですが、今日は「ブーケ」というもの。
正方形にしたナプキンを水平に置き、角を一つ取って上部の中央に折り上げて、
下のほうをくしゅくしゅっと纏めて持ってそこをナプキンホルダーに通すだけ。
作り物の蝶々とワイヤーを使って作られた可愛らしいナプキンホルダーに、少し
ラベンダーを飾ったものでした。ナプキンホルダーって、既成のものでなくても
自分で色々と作れるのだとびっくり
テーブル全体はこんな感じに。中央に飾られたラベンダーはアーティフィシャル
フラワーで、根元がオリーブの枝でくるくるっと纏められています。
テーブルクロスは麻のような素朴な素材でラベンダーや蝶を刺繍したランナーを
ポイントに使っていらっしゃいます。こういうランナーが欲しいなぁ
テーブルフラワーのラベンダーやランナーの刺繍に合わせて、白っぽいフレンチ
アンティーク風なお皿に紫色のガラスプレート、その上に立体的なガラスの器を
飾り、さらにナプキンを載せています。ガラス製品はどちらもsghrのもの。
お料理はまず前菜とメインに使うラタトゥイユから作ってきます。前菜の一つは
「Canapés de ratatouille」。ラタトゥイユは南仏プロヴァンス地方の郷土料理
ですが、本来は野菜をゴロゴロと大きめに切ってクタクタに煮て食べるもの
今日は小さめに切ってさっと炒めて軽く煮込む感じで作ります。
玉ねぎ・ナス・ズッキーニ・パプリカを小さめの角切りにしたら、フライパンに
たっぷりのオリーブオイルとをみじん切りのニンニクを入れて香りを出します。
野菜を加えて軽く塩を振り、サッと炒めます。
そこにホールトマトを手で潰しながら加えたら軽く煮込んで、塩コショウで味を
整えてバットなどに移して冷ましておきます。粗熱が取れたら冷蔵庫へ。
私はいつも手軽なカットトマト缶を使っていたのですが、実はカットトマト缶に
使われているトマトとホールトマト缶に使われているトマトは品種が違うそう。
カットトマト缶の方が酸味が強く型崩れしづらいそうなので、今日のような場合
にはホールトマト缶の方が合うのだとか
次に冷やす時間が必要なデザートを作ります。今日は「Panna-cotta au yaourt et
gelée de thé au jasmin」。パンナコッタとは「生クリームを煮た」という意味の
イタリアンドルチェですが、フランスでも良く食べられます
まずヨーグルトのパンナコッタ作りを。生クリームとお砂糖を火にかけて、沸騰
しない程度のところで火からおろしふやかしたゼラチンを加え溶かします。
ヨーグルトと牛乳を良く混ぜ合わせたものを加えたら、型に流し込んで冷蔵庫で
冷やし固めておきます。
今日はジャスミンティーのゼリーも添えるので続いてゼリー作りを。ジャスミン
ティーは茶葉から煮出しても良いのですが、その場合はにごる可能性があるので
ペットボトルのジャスミンティーが手軽でオススメだそうです
ジャスミンティーにお砂糖を加えて火にかけ、お砂糖が溶けたら火からおろし、
ふやかしたゼラチンを加えて溶かします。こちらも冷蔵庫で冷やし固めて。
次にもうひとつの前菜を作ります。こちらは「Légumes marinés à la grecque」。
ギリシャ風と名前が付いていますが、パリの近郊で良く食べられるお料理です。
レモンとコリアンダーを入れるのが定番
コリアンダーは日本ではカレー以外にあまり馴染みがありませんが、ニンニクと
同じでオイルと一緒に熱して香りを移し、炒めものなどに使うそうです。
野菜は好みのもの良いのですが、今日はパプリカ・プチトマト・ヤングコーン・
レンコン・キュウリ・茗荷を使います。
他にズッキーニ・マッシュルーム・カリフラワー・玉ねぎ・セロリ・人参なども
オススメだそうですよ。お好みでレーズンを入れても良いとか
野菜はそれぞれ適当な大きさに切っておきます。フライパンにオリーブオイルを
ひいて潰したニンニクを加え、オイルに香りを移します。そこへ固めのお野菜を
加えて軽くいためたら、白ワイン・レモン汁・コリアンダーシード・はちみつ・
ローリエ・塩を加えて、落し蓋をして15分ほど煮込みます。
柔らかい野菜を加えてさらに5分ほど煮込んだら火からおろし、湯剥きしておいた
プチトマトを加えて冷蔵庫で丸1日寝かせます。
作ってすぐだと味がしみこまないので、丸1日寝かせるのがベストです。今日の
試食には昨日のレッスンで作られたものを頂きます
次にメイン料理を。メインは「Agneau en croûte farci de la ratatouille」。
日本ではまだまだ羊肉を食べる人は少ないですがヨーロッパでは牛や豚と同じく
羊肉
も食べます。
羊肉というと独特の臭みで好みが分かれますが、生後一年未満の仔羊であれば、
それほど臭みは強くありません。それでも気になるようであれば、脂身の部分が
臭みが強いので、できるだけ削いでおくと良いそうです
今日はラムチョップを使いますが、手に入らない場合(もしくは苦手な場合)は
豚ヒレ肉で代用することもできます
ラム肉は塩コショウをして、オリーブオイルをひいたフライパンで表面を強火で
さっと焼いて取り出しておきます。あとでオーブンでも焼きますし、パイ包みに
するとオーブンから出しても保温されて熱が入りますので、この時点であんまり
焼きすぎないほうが良いです。
ラム肉が冷めたらパイ生地に乗せて(今日は冷凍パイシートを使っています)、
上にラタトゥイユを乗せて、パイ生地で隙間が出来ないように包みます。表面に
溶き卵を塗ったら、220度のオーブンで13分ほど焼けば完成です。
パイ包みは冷めにくいので、オーブンから取り出してもしばらくはアツアツで、
おもてなし料理にとっても向くそうです
最後は食前酒の準備を。今日の食前酒は「Vinaigre à boire aux myrtilles」。
ブルーベリー酢を炭酸で割ったもので、ブルーベリー酢はブルーベリー・お酢・
氷砂糖を瓶に入れて漬け込んでいます
今回はテーブルセッティングに合わせてブルーベリーを使いましたが、他の果物
などでも美味しくできるそうで、オレンジ・グレープフルーツ・キウイなども。
冷蔵庫で1ヶ月ほど保存できますが、その場合は果物を10日ほどで取り出します。
お料理が出来上がったところで、前菜を盛り付けてテーブルセッティングを完成
させます。もともと素敵だったテーブルコーディネートが、お料理が乗るとより
素敵になって、このままの状態で保存しておきたいくらいでした
全員テーブルについて、食前酒で乾杯。ブルーベリーの香りがほんのりとする、
酸味がとっても美味しいノンアルコール食前酒でした。今日のテーブルカラーが
紫がポイントなので、ドリンクの色を合わせたそうです
テーブルコーディネートのテーマカラーを小物で揃えようとすると色々と大変に
なってしまうのですが、ドリンクは手軽に色を合わせられるのでオススメとか
前菜はとっても素敵なsghrの器を使って盛り付けました。この立体皿がとっても
素敵だったので、私も絶対欲しいと思って、帰宅してすぐに注文しました
前菜1品目はラタトゥイユのカナッペ。今日はメイン料理にラタトゥイユを使って
いるのでカナッペにも使いましたが、メインが違う場合にはわざわざ作らずに、
別の具材を乗せたカナッペでOK
前菜2品目はギリシャ風野菜のマリネ。コリアンダーの爽やかな香りが引き立って
いました。何よりもビネガーを使っていないので、レモン汁だけの酸味のため、
酸っぱすぎずとってもマイルドなマリネなのです。これなら子供も大丈夫かも
メインは仔羊とラタトゥイユのパイ包み焼き。オーブンから出してから少し間が
開いていたのですが、切ってみるとまだアツアツでとってもジューシーでした。
パイ包み焼きって見た目も可愛らしいですし、手をかけたようにも見えるので、
おもてなしに是非使いたいメニューです
デザートはヨーグルトのパンナコッタとジャスミンティーのジュレ。タピオカを
彩りに添えています。パンナコッタはヨーグルトが入っているのでさっぱりして
いて、さらにジャスミンティーの爽やかな香りで、初夏らしいデザートでした
今日のお茶はフランスの紅茶メーカーの「DAMMANN」。フレーバー緑茶シリーズの
「オリエンタル」です。「DAMMANN」は日本ではまだまだあまり馴染みのない
メーカーですが、1692年にフランス国王ルイ14世から紅茶の独占販売を許された
メーカーだそうです。
その後それまで上流階級の嗜好品だった紅茶を一般にまで広めたのだそうです
オリエンタルは中国の煎茶にパッションフルーツ・ピーチ・野イチゴなどで香り
づけしたものです。甘い香りのするすっきりとしたお茶で、ジャスミンティーの
ジュレに良く合っていました
今日もとっても楽しいレッスンで、お料理もテーブルコーディネートもこれから
しっかり復習して身に着けて行きたいと思います
次のレッスンは6月。どんなレッスンになるか楽しみです