「丸山眞男人生の対話」(中野雄著)を読み終えましたが、この本を手にした動機は、9月6日にツイートしたように、「具体的な事柄から、抽象的思考を導き出すのがポイント」という丸山の言葉に惹かれてのことでした。
この丸山の言葉のエッセンスというのは、この本の最後の方に書かれている、次のようなことでした。
【丸山はよく、「精神活動というのは三角形を成していて、一番下に叡智(wisdom)があって、その上に知識(knowledge)がある。更にその上に情報(information)が乗っかっている。それが人間の精神活動の構造なのです。現代の問題点は、あらゆることの情報化現象なんです。よく「知識過剰」なんていうけれど、ぼくはそうは思わない。情報が過剰なだけです。知識というものは、情報を組み合わせていくものなんです。と語っていた。更に、「叡智というのは、情報量とか知識の量がその価値を決めるものではなくて、別次元の要素、つまり経験から何を学ぶかという、その人物の思考力の問題なんです。」という説明も加えていた。「いくら経験を積み重ねても、何も学べない人もいるし、ただ1度の経験からでも、人生の根幹に関わる教訓を得られる人もいる。とにかく考えることですよ。」というのが、もし”丸山教”というものがこの世に存在したら、教義の神髄であったかも知れないと、いまにして私は思う。】
「経験から何を学ぶかというその人の思考力の問題なんです。とにかく考えることですよ。」、このことを肝に銘じたい。
この丸山の言葉のエッセンスというのは、この本の最後の方に書かれている、次のようなことでした。
【丸山はよく、「精神活動というのは三角形を成していて、一番下に叡智(wisdom)があって、その上に知識(knowledge)がある。更にその上に情報(information)が乗っかっている。それが人間の精神活動の構造なのです。現代の問題点は、あらゆることの情報化現象なんです。よく「知識過剰」なんていうけれど、ぼくはそうは思わない。情報が過剰なだけです。知識というものは、情報を組み合わせていくものなんです。と語っていた。更に、「叡智というのは、情報量とか知識の量がその価値を決めるものではなくて、別次元の要素、つまり経験から何を学ぶかという、その人物の思考力の問題なんです。」という説明も加えていた。「いくら経験を積み重ねても、何も学べない人もいるし、ただ1度の経験からでも、人生の根幹に関わる教訓を得られる人もいる。とにかく考えることですよ。」というのが、もし”丸山教”というものがこの世に存在したら、教義の神髄であったかも知れないと、いまにして私は思う。】
「経験から何を学ぶかというその人の思考力の問題なんです。とにかく考えることですよ。」、このことを肝に銘じたい。