今日の休日のバッハは、ハープシコードの演奏です。
ハープシコード協奏曲ニ短調(BWV974)ですが、チェンバロ協奏曲のように弦楽合奏とハープシコードの競演ではありません。あくまでも、ハープシコードだけのソロです。第2楽章のアダージョから。
使われているハープシコードは、1734年のブリュッセルのHass Instrumentという制作者のコピー版です。
バッハの時代のハープシコードがどういうものであったか、2008年の12月に行ったアイゼナッハのバッハハウスで実際に聴きましたが、今日のものとは全く異なり、音の響きが抑制されていて、ポロポロといった音を奏でる古楽器でした。
やはり、音楽を今の時代に聴くには、当時のコピー版とはいえ、このようなクリヤーな響きである必要があるのでしょうね。
曲はA.マルチェロという人のオーボエ協奏曲を素材にしております。バッハはビバルディなどの当時の作曲家から、編曲用に時々拝借しております。
そう言えば、何となくバッハ自身の旋律ではない趣がありますね。しかし、バッハの手にかかるとビバルディの曲も味付けがバッハらしくなっておりますので、多分、この曲も何も先入観なしに聴けば、それとは分からないでしょう。
バロック音楽の憂鬱とでも言えるこうしたメロディ。
バッハは、先祖の音楽家だけではなく、ドイツだけでなくイタリアなどの音楽家の系譜をすべて「大河」として取り込んだが故に、音楽の父と呼ばれている存在なのだということが、しみじみと分かる曲です。
現代に生きる我々も、それぞれの国の社会に生まれ落ちておりますが、過去の歴史の流れをすべて背負っている存在です。国や社会の歴史のみならず、それぞれの家系の歴史も。また、最も身近な近親者の歴史も。。。
演奏はPatrick Ayrtonです。1961年ロンドン生まれ。10歳の時からオルガンを習ったと言います。23歳の時にインスブルックの、24歳の時にブルージュのコンクールで賞を取ったようです。ブルージュのあの優雅な大聖堂は今も強く印象に残っております。
いつものように、ここをクリックして、ウィンドウズ・メディア・プレイヤーでお聴き下さい。期間限定の公開です。
ハープシコード協奏曲ニ短調(BWV974)ですが、チェンバロ協奏曲のように弦楽合奏とハープシコードの競演ではありません。あくまでも、ハープシコードだけのソロです。第2楽章のアダージョから。
使われているハープシコードは、1734年のブリュッセルのHass Instrumentという制作者のコピー版です。
バッハの時代のハープシコードがどういうものであったか、2008年の12月に行ったアイゼナッハのバッハハウスで実際に聴きましたが、今日のものとは全く異なり、音の響きが抑制されていて、ポロポロといった音を奏でる古楽器でした。
やはり、音楽を今の時代に聴くには、当時のコピー版とはいえ、このようなクリヤーな響きである必要があるのでしょうね。
曲はA.マルチェロという人のオーボエ協奏曲を素材にしております。バッハはビバルディなどの当時の作曲家から、編曲用に時々拝借しております。
そう言えば、何となくバッハ自身の旋律ではない趣がありますね。しかし、バッハの手にかかるとビバルディの曲も味付けがバッハらしくなっておりますので、多分、この曲も何も先入観なしに聴けば、それとは分からないでしょう。
バロック音楽の憂鬱とでも言えるこうしたメロディ。
バッハは、先祖の音楽家だけではなく、ドイツだけでなくイタリアなどの音楽家の系譜をすべて「大河」として取り込んだが故に、音楽の父と呼ばれている存在なのだということが、しみじみと分かる曲です。
現代に生きる我々も、それぞれの国の社会に生まれ落ちておりますが、過去の歴史の流れをすべて背負っている存在です。国や社会の歴史のみならず、それぞれの家系の歴史も。また、最も身近な近親者の歴史も。。。
演奏はPatrick Ayrtonです。1961年ロンドン生まれ。10歳の時からオルガンを習ったと言います。23歳の時にインスブルックの、24歳の時にブルージュのコンクールで賞を取ったようです。ブルージュのあの優雅な大聖堂は今も強く印象に残っております。
いつものように、ここをクリックして、ウィンドウズ・メディア・プレイヤーでお聴き下さい。期間限定の公開です。