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休日のバッハ(1.28.12)

2012-01-28 13:36:42 | 休日のバッハ
今日の「休日のバッハ」は、三位一体節後の第9日曜日のためのカンタータ第94番(「われは何ぞ世を思い煩わん」)から、第4曲のアルトのアリアです。

このフルートに導かれたアリアは、バッハのカンタータの中でも一風変わった曲となっております。

英訳は以下の通りです。

4. Aria (A)

Deluded world, deluded world!
E'en thy riches, wealth, and gold
Are a snare and false pretense.
Thou may'st thine idle mammon treasure,
I will instead my Jesus favor;
Jesus, Jesus shall alone
Of my soul the treasure be.
Deluded world, deluded world!

この迷い多い世の中では、富も健康もゴールドもそれらは人々を陥れる誘惑であり偽りのものである。イエスだけがわが心にとっての宝である、と言った意味ですね。

まさしく、今回の大震災で家や仕事はもとより、愛する家族やペットまでも失った被災者の気持ちは、このようなものかも知れません。

話は少し飛躍しますが、有名なタルコット・パーソンズの母系にジョナサン・エドワーズという、プリンストン大学の第三代学長であった、アメリカのプロテスタンティズムを代表する神学者の一人がおります。彼は18世紀半ばに起きた「大覚醒」(The Great Awaken)のきっかけを作ったことで知られております。当時のアメリカのピューリタンが如何に自らが救済されることを強く望んでおり、各人は自らだけは救済の十分な条件を満たす正しい生活様式を選んでいると自負しておりました。でも実際にはそういった傲慢とも言える思い込みこそが救済されない証拠ではないかとの絶望的な懐疑が広く伝播しておりました。そのきっかけを与えたのはエドワーズのエンフィールドの教会での説教「怒れる神の手のうちにある罪人」でした。誠に面白いので再掲しておきます。

「昨晩、あなたが目を閉じて眠った後、地獄に堕ちることなく再びこの世に目を覚ますことが出来たのは、全く何の理由もありません。あなたが今朝起きて後、地獄に堕ちなかったのには、何の根拠もありません。ただ神の手があなたを支えていたに過ぎないのです。あなたが今日礼拝をするためにこの教会に座って今に至るまで、地獄に堕ちなかったことにも、何の根拠もありません。まさに今この瞬間、あなたが地獄に堕ちないでいられるのも、全く理由のないことです。」

この調子でエドワーズは、説教壇から垂れ下がった鐘の紐をじっと見つめながら、ただひたすら陰惨な罪への畏れを語っていたそうです。もともと学者肌であり、人気のある牧師ではなかったようですが、この説教は絶大な反応を引き起こしました。教会で聞いていた教会員たちは、半狂乱になって呻き叫んだといわれております。(以上、エドワーズの説教については、佐藤俊樹、「社会学の方法」を参照。)

まさに、このエドワーズの説教が、このバッハのアリアとともに語られていたら、この曲を最初に聴いた1724年当時の人々も、キリスト教における救済について、懐疑と絶望の間を彷徨っていたかも知れません。

演奏は、ヘルムート・リリング指揮のシュトットガルト・バッハ・コレギウム盤です。

いつものようにここをクリックして、ウィンドウズ・メディア・プレイヤーでお聴き下さい。期間限定の公開です。
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市場概況(1.27.12)

2012-01-28 08:32:12 | 株に出会う
1月27日(金)の市場概況です。先物は午後3時15分現在。 下に27日の海外市況

◆日経先物:8830(-20円)OSC59%(-3%)1月16日のOSC50%、終値8380円から切り返しに転じる。RSIは67%(+1%)
◆日経平均:8841(-8円)OSC61%(-1%)1月16日のOSC44%、終値8378円から切り返しに転じる。RSIは75%(+7%)
◆TOPIX:761(-3)OSC61%(-1%)1月16日のOSC42%、終値725ポイントから切り返しに転じる。RSIは71%(+3%)
◆マザーズ指数:369(-7)OSC49%(-6%)1月26日のOSC55%、終値376ポイントから下落に転じたか?RSIは28%(-2%)

◆騰落レシオ(25日間)
 東証1部:124.05%(+2.75%)-1月27日現在。
 マザーズ:90.7%(-0.05%)-1月27日現在。

◆10日高値移動平均値超の銘柄比率:51%(-8%)
◆75日移動平均値オーバー銘柄比率:51%(-2%)
◆75日移動平均値オーバー&25日移動平均値GC銘柄比率:14%(+3%) 

主力市場はあまり大きな下げはなく、ジリ安での終了。マザーズ指数だけがサイバーエージェントの影響が大きく、大きく下げております。騰落レシオは東証1部で更に上昇して、節目の120%を超えるいわば過熱状態。

今日も取引はなし。

以下は27日の海外市況

◆ドル・円:76.67円(-77銭)OSC44%(-8%)1月24日のOSC59%、終値77.7円から円高基調に転じる。RSIは47%(-13%)
◆ユーロ・ドル:1.323ドル(+0.012ドル)OSC71%(+1%)1月13日のOSC39%、終値1.267ドルからユーロ高に転じる。RSIは74%(+3%)
◆USドルインデックス:79.39(-0.18)50MA(79.64)をサポートラインにしての右肩上がり中で50MAを少し割り込む。(26日現在)
◆10年債利回り:1.93%(-0.03%)50MA(1.98%)をついに下抜くも再度割り込む。
◆米3ヶ月国債:0.06%(+0.01%)対10年債スプレッド:1.87%(-0.04)3%切ると要注意。
◆NYダウ:12660ドル(-74ドル)OSC60%(-4%)RSIは71%(-2%)1月25日のOSC64%、終値12757ドルから下落に転じたか?
◆ナスダック:2817ドル(+11ドル)OSC67%(-2%)、RSIは85%(+1%)12月19日のOSC38%、終値2523ドルから切り返し中。
◆上海総合:2319(+23)OSC57%(+2%)RSIは65%(+1%)1月5日のOSC41%、終値2148から切り返し中。(20日現在)-休場中
◆VIX指数:18.53(-0.04)200MA(25.86)を割り込み、下落の最下点から一歩下に。
◆CRB指数:318(+1)50MA(309)上を抜け出し上昇中。
◆WTI原油先物:99.76ドル(-0.07ドル)50MA(99.33ドル)を再度回復も。
◆NY金:1734ドル(+14ドル)200MA(1644ドル)を超えて50MA(1666ドル)を一気に抜き去り急伸中。
◆セミコンダクターインデックス:413(+1)200MA(387)を一気に奪還して急伸後の停滞中。
◆バルチックドライ指数:726(-27)200MA(1551)をも一気に割り込みつるべ落としの下落中。
◆シカゴCME(円建て):8835円(+5円)

NY株はダウが予想より低い4QのGDP(2.8%、予想比-0.2%)で利益確定の売り優勢に。但しナスダックは上げておりVIX指数は少し下落しております。
個人消費(2.0%で予想より-0.4%)の不振がダウの下落を招いたようです。なお、GDPデフレーターは逆に予想を大幅に下回る0.4%(予想は1.9%)となり、インフレはかなり落ち着いております。

為替は、フィッチがイタリア、スペイン、ベルギー、キプロス、スロベニアの5カ国の格下げを発表するも、それによるユーロの下落が見られなかったことから、逆に売り方の買い戻しが進んでおります。
但し、クロス円は円の全面高です。

なお、フェースブックが来週にでもIPOの申請を行う見通しとのニュースが伝わっております。
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1月27日(金)のつぶやき

2012-01-28 01:18:29 | 株に出会う
15:51 from gooBlog production
市場概況(1.27.12) goo.gl/qSwWZ

by mariomariot on Twitter
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