2017年から、「互助送迎」と呼ばれるライドシェアをやっております。
この11月までに2500回を超える送迎実績です。9割以上が医療機関への往復送迎。
送迎ですから、「送り」と「迎え」の往復となります。これは結構しんどい。国交省は、ガソリン代と任意の謝礼なら収受可能という通達を出しておりますが、特に最初の頃はガソリン代しか支払わない方(支払ってはいけないと誤解しているケースも含む)が多く、精神的にも段々と疲弊して行きました。
そこで2年ほど経った頃から、もうガソリン代は不要と宣言しました。
じゃあ、利用を止めるとすぐに言った方はほとんどおりませんでしたが、どこか気まずい思いを抱きながら、私の送迎を利用していた方々が7割程度いたようで、そうした方々は最初はワンコイン、そのうちタクシーの半額程度を目安として、自主的に任意の謝礼を出すようになりました。
残りの3割程度は、それでもガソリン代相当の任意の謝礼しか出さない方々でした。いわゆる「使い倒し」の意図で私の善意の送迎を利用していた方々ですね。
そうした方々を相手にしていると身体に良くないので順次お断りしました。これは別に違法でも何でもありません。
そして、今年の5月頃、ふとしたことから、こうした「任意の謝礼」のやり取りをもっと自然に合理的に行えないかとの疑問が芽生え、いわゆるアプリでの任意の謝礼の決済ができる仕組みを考えました。
(「CREW」が、以前にアプリ決済で白ナンバー送迎を行っていましたが、任意の謝礼の決済を経ないと降車できない仕組みが槍玉にあがり頓挫したという歴史があります。)
これだと、道路運送法の改定をすることなく即実施できる案です。(ちなみに、この方法は11月30日の政府の規制改革推進会議でも、国交省から「任意の謝礼のアプリでの決済はOK」との発言を引き出しております。)
そして何とか、この互助送迎の新しい仕組みを全国に広めたいとの一心から、様々なライドシェア関連の法人・団体にコンタクトしました。
しかし、案の定というべきか、1個人のそうした提案は一顧だにされないという現実に帰結。
そうこうするうちに、この夏頃から俄にライドシェア論議が高まり、今は、年内に政府としての素案も出すような段階まで急展開しております。
5月頃、ふと思いついて考えた案が、ひょっとすると日の目を見るかも知れないこの状況の変化に、これは何らかの作用が私に、早期に実現可能なライドシェア案を作るよう促したのではないかと、最近は思うようになりました。
まあ、そんなことはない。世の中は生々流転です。良いこともあれば、悪いこともある。そんな繰り返しが常。
これは株の売買にも通じることですね。
以上、休日の戯言。