ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

日本ベリーダンス連盟主催「舞踊の著作物セミナー」

2021-09-24 20:26:30 | ベリーダンス


著作権について知る事は、芸術活動をする人間にとって、とっても大事な事ですよね。
 
日本ベリーダンス連盟理事の Izumi さんが講師として、実際の裁判事例や、法律に照らし合わせながら解説している「舞踊の著作物セミナー」、
 
ミュージシャンである私にとっても、とても分かりやすい内容で勉強になりました。
 
こういう著作物・著作権については、個人個人が自ら勉強し、理解しておくべき事柄ですが、実際のところ、本格的に学びたいと思っても、なかなか難しいのが現実だと思います。
 
こういうセミナー形式で、しかも、こんなお値打ち価格で学べる機会は、今後、ほとんど無いと言って良いでしょう。
 
そういう意味でも、プロのとして活動しているダンサーには必見の動画セミナーだと思います。

以下、情報です。


日本ベリーダンス連盟主催
「舞踊著作物に関するセミナー」
 
当初は9月23日にオンラインセミナーで開催予定でしたが、
ほとんどの方が、リアルタイムではなくアーカイブ配信希望でしたので、
 
お申し込みいただいた方に、
見やすく編集した動画リンクをお送りすることにいたしました。
 
9/23-10/22まで視聴できます。
期間中でしたら申込み受付ます。
 
ダンサーなら知っておくべき内容かと思いますので、この機会にぜひ!
 
トラブルの多くは双方の認識の違いによることが多く、特にベリーダンスは個々の、しかも独自のルールで処理しがちに思います。
 
共通認識(というより世間で通用するルール、今回は法律)を持つことにより、トラブルを未然に防ぎ、円滑な活動が出来ますように。
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「舞踊の著作物セミナー」
-著作権で保護される振付とは-
 
振付にも著作権があることご存知ですか?
 
このセミナーでは、ベリーダンサー向けにわかりやすく解説していきます。
 
プロのダンサーの方は必見!
 
※動画配信いたします。
 
視聴期間は、
9月23日~10月22日まで
期間中いつでも申込を受付ます!
 
・参加費
会員1500円/一般3000円
 
・お申し込み
件名を、
「著作権セミナー」として、
1 お名前
2 携帯番号
3 リンク送って欲しいメールアドレス
ご記載の上、
jbaizumi@gmail.com まで。

初代7コース・ウードのブリッジを改良

2021-09-20 01:44:44 | アラブ音楽
今日、初代7コース・ウードのずっと気になっていたブリッジを削って弾きやすくする、という作業をやってみました。
 
初代の方はエジプト製です。最近のエジプト製のウードはブリッジとボディエンドの距離が結構離れているモノが多く、
 
これはきっとイラク人の超絶技巧奏者のナスィール・シャンマとその門下達の演奏スタイルに影響されているのではないか?と勝手に想像してます。
 
現に私が2005年に購入してきたエジプトの一般的なウードは、私の二代目7コース・ウードと同様、ブリッジとボディエンドの幅は狭くなっています。
 
 
その違いの理由ですが、
 
伝統的なウードの奏法は、右手の位置をボディエンドに近い位置に置き、ブリッジに近い辺りで硬くて大きな音を出すので、ブリッジはボディエンドに近い所に設置されますが、
 
ナスィールのイラク・スタイルの奏法はウードのボディを抱え込むような形で支えて、右手の位置がホール寄りになるように斜め上から弾いて、柔らかい音を出すようにするので、
 
ブリッジがボディエンドよりも離れていた方がより深く柔らかい音になって良い訳です。
 
つまりクラシック・ギターに近づけている訳です。
 
だから初代を弾くと、ある弦を弾くと指がブリッジの端(矢印の部分)に時々当たって痛い思いをするので、
 
 
 
二代目が来てからほとんど弾かなくなりました。
 
ただ、それではもったいない、と突然思い立ち、指が当たる部分を削ってみようと閃いて、実行に移しました。
 
当たらないよう、また削り過ぎないよう、注意しながらヤスリで削って行きました。
 
 
結果、実行してみて大成功でした。
 
この作業のお陰で、初代もまた何かの機会で復活するかも知れません😊

久しぶりの演奏でした!!

2021-09-09 21:44:42 | トルコ音楽
 
今日はとっても久しぶりの演奏でした。
 
去年は新コロの為、中止・延期となっていた月島第一幼稚園での国際理解教室。
 
2年前と同じく、トルコについて理解しよう、という内容でしたが
 
今年は、なんと私のウード・ソロ演奏でした😊
 
やっと実現。
 
で、ウードのソロ演奏を、幼稚園児の、年少、年中、年長組と、3回に分けて披露してきました。
 
流石に幼稚園児を前にフル・リサイタルは初めてだったので、どうなるのか、実際に肌で感じ無いと分からない部分があったので選曲も悩みましたが、
 
演奏曲目は以下の通り。
 
ロンピロンピ(9拍子)
 
ヒジャーズ・マンディラ(7拍子)
 
サマーイ・フセイニー・
タティオス・エフェンディ(10拍子)
 
ロンガ・ヒジャーズカールクルド・
ケマニ・セブー・エフェンデイ(2拍子)
 
ロンガ・ナハワンド・
ジャミール・ベック・タンブーリ(2拍子)
 
サマーイ・ファラッファザ・
ジャミール・ベック・タンブーリ(10拍子)
 
年少組(3歳)には上記の上から2曲。
 
年中組(4歳)には、上記の上から3曲。
 
そして、最後の年長組(5歳)には、上記の曲を勿論短めにアレンジしたモノの、全曲披露しました。
 
面白かったのは、年少組、年中組、年長組と、それぞれが反応が違った事。
 
年少組は、じっと聞くものの、どう反応して良いか戸惑ってる様子、
 
年中、年長組は何も言わなくても手拍子&ダンスを披露してくれました😊
 
奇数拍子の手拍子の叩き方の説明も、園児に好きな動物の名前、好きなお寿司のネタをリクエストすると、直ぐにレスがあり、それを使って
 
7拍子は、エビ・エビ・マグロ、
 
9拍子は、リス・リス・リス・キリン
 
などなど、と説明しました🤣
 
勿論、皆んな「え」って感じで戸惑ってましたが、
 
演奏が始まると、そんな事に構わず、みんなそれぞれ自由に楽しんでくれてました。
 
踊り出す子、それを見て笑う子、足踏みで拍子を取る子、それを真似て足踏みがドンドン増えて行ったり、手拍子しすぎて手が赤くなった、と訴える子😊
 
流石に、先生方は私が気にするかも、と思われたようで足踏みが増えていった時には静止されていましたが、
 
演奏している曲はダンス曲なので、踊り出したくなって当然ですから、好きにさせてあげてください、と話ました。
 
ともあれソロ・リサイタルは大成功。
 
サマーイの複雑なメロディの曲で手拍子が起きたのには、逆に新鮮な感動を感じました。
 
また、先生方も楽しんでくれたようで、時間ギリギリまでリクエストしてくださり、大人から子供まで、私も含めて楽しい時間でした。
 
さて、リサイタル終了後、園長先生に招かれてコーヒーをご馳走になりながら、色々教えて頂きました。
 
この一年半を過ぎての新型コロナ禍は、色んな人に重荷を課している事を実感。
 
幸い、園内では感染者ゼロが続いている事もあり、今回、こうやって実現したそうです。
 
これは運が良いという事ではなく、やはり、先生方、ご家族、職員の皆さん含め、全員が感染防止の意識が高いからだのだと感じました。
 
まだまだ不特定多数の人が集まる運動会などのイベントは出来ないとの事。
 
一日も早く終息しますように。
 
ともあれ、今回のソロ・リサイタル、
 
前日ギリギリまで曲目を考え抜いた事も良かったのですが、
 
一番の収穫は自分の演奏力が一段とアップしている事を確信出来た事でした。
 
このコロナ禍での地道な研鑽と技術の見直し、そしてスキルアップを目指している訳ですが、
 
その成果を、こういう本番で確認出来た事に感謝です。
 
最後に、幼稚園を去る際、園児が玄関にいっぱい集まってくれて、「また来てねー。」「今度はいつ来るの?」「いつでも来てねー」などなど言われてお見送りされて帰る事が出来たのは嬉しかったです。
 
早く普通の日常が戻って来ますように。
 

新型コロナのワクチン、積極的に接種して行きましょう!

2021-09-04 21:02:14 | うんちく・小ネタ
ワクチン接種は任意なので、接種するのも、接種しないのも自由。
 
ただし、ワクチンがそもそも何なのかが全く分かって無い人が多いのには驚かされます。
 
私は新型コロナのワクチン接種には積極的に接種するよう呼びかけています。
 
その理由は、当初は新型コロナに対して、そんなに恐るべきモノだとは思っていなかったから、真偽はどうなのか理解する為に、時間をかけて、色んな情報ソース、それこそ医療論文も含めて一年半前から読んだり、聞いたりして確認し、
 
勿論、陰謀論が根拠にしている反ワクチン論の内容についても確認した結果です。
 
今接種が進んでいるmRNAワクチンや、ベクターワクチンは画期的であり、実際のデータが示しているように、感染防止と発症、重症化を驚異的な有効性で、ほとんど防ぐ事が出来ます。
 
デルタ株プラスの変異種についてもです。
 
だから現時点で特効薬が承認されて無い限り、ワクチン接種をする事が、感染拡大を押さえ込み、変異種誘発を食い止める最大の切り札だという事です。
 
さて、ほとんどの陰謀論については、実際の所、感染症の専門家でも無い医者の手前勝手な意見だったり、
 
データも自分の論を補完する為にいいように使っているモノだったりしています。
 
後で述べますが、こういう陰謀論の著しい欠陥は、
 
反対の意見や、不都合な事実を反論する事が無い上、
 
取り上げる事もほとんど無く、全く無視しているか、反論が単なる誹謗中傷になっている所です。
 
タチが悪いのは、陰謀論は、アフィリエイト目的の炎上商法には、格好の商材である事です。(勿論、その中には自著を売って稼ぎたい人も含まれますよね。)
 
訪問数や視聴数を稼ぐ為には、扇情的な言葉で喧伝されるモノが良く、
 
そういう意味でも新型コロナのワクチンに対する陰謀論は、
 
今最高のトレンドと言って良いでしょう。
 
センセーショナルで、恐怖や怒り、憎悪、疑惑を誘発させるモノこそ、炎上商法には魅惑的な商材です。
 
その真偽や、それによって引き起こされる被害は二の次。
 
拡散されて注目を集めるだけでお金が稼げるのだから、
 
炎上商法で稼ぐ者にとっては、
 
多くの人々が正しいデータを元に判断が出来ず、ちょっとした噂に右往左往し、理性的な思考が出来無い事が望ましいし、
 
更に騙くらかされた親切な人達を使って陰謀論が拡散されれば、それ以上に嬉しい事は無いのです。
 
そういう意味でも、各人が賢くなり、真偽を確かめて正しく判断できるようになる事が重要だと思います。
 
さて、自分が直接話して「ワクチン打ちたく無い」という人の大多数の意見は、
 
副反応が怖い、ワクチン接種後にこれだけ多くの人が死んでいるから
 
というのが大多数でした。
 
これについては、そもそも「ワクチンが何なのか?」という事が分かって無いからなのだな、という事に気づきました。
 
そもそも何故副反応が起きるのか?が分かって無いのは、ワクチンの仕組みが分かって無いからです。
 
ワクチンは安全性がコントロールされた状態で擬似的な感染を行う、本番向けの予行演習です。
 
つまりは擬似的な弱い感染状況を作り出して免疫を獲得する活動ですから、実際の症状より軽い副反応は出て当たり前。
 
ある人が書いてましたが、副反応でこれだけ高熱が出るのだから、本当に感染したらどれだけヤバイか分かる、と。
 
自分も、2回目は微熱が出たり、左頬の唾液腺が詰まったりと、副反応はありましたが大して酷くはありませんでした。
 
これについては個人差があるので、何とも言えませんが、高熱が出た場合は積極的に解熱剤を飲んでも良いようです。
 
また心筋炎が本当に稀に若い世代に起きる事が確認されていますが、こちらも安静にしていれば命に別状は無い事が分かっていますし、
 
アナフィラキシーも、症状が出始めた時にアドレナリン注射を打てば問題は
ありません。(だから接種後は15分、または30分待機するのです。)
 
大体、ワクチン接種後に休みも取らず、普通に働く事自体、どうかと思います。
 
後は発熱のある人、免疫疾患のある人や、血液がサラサラになる薬を飲む人、余命幾ばくも無い高齢者や、身体が極度に弱っている人など、ガイドラインに該当する人は接種はしてはいけません。
 
副反応が引き金になって重篤な症状を引き起こしたり、亡くなる可能性があるからです。
 
それ以外の方は積極的に接種するべきです。
 
また、そもそも何故新型コロナウイルスが怖いのか?が分かって無いのも問題の一つなんだな、とも思いました。
 
陰謀論者の意見を見ると、ハッキリ欠落しているのが、
 
●新型コロナウイルスに罹患した際の症状(それぞれの軽症、中等症、重症の症状)
●無症状も含めた罹患後の後遺症の恐ろしさ
●獲得免疫の出来にくさ
 
に絞れると思います。
 
最後の獲得免疫の出来にくさについて、ですが、そもそもコロナウイルスは風邪を引き起こすウイルスとして知られていますが、何故、毎年風邪をひく人がいるのでしょう?
 
それは獲得免疫が持続しないからだそうです。
 
これは何故mRNAワクチンや、ベクターワクチンであるのか?という意味でもあります。
 
確かに、元祖コロナウイルスに対しては日本人を含む、アジア人に対する影響は欧米よりは小さかったのは確かですし、
 
一年前に紹介した日本人の集団免疫については、確かにあったのだと思いますが、
 
今回のデルタ株では、全く様相が違います。多分、ファクターXと呼ばれた何かは、今の陽性者の激増を見れば、効果はほぼ無くなりつつある、と思って間違いは無いでしょう。
 
デルタ株は、強毒化し、ウイルス産生数は1000倍、更には日本人の白血球に特に感染しやすく変異している事からも、
 
1年半前の元祖コロナに対する以上に警戒しないといけません。
 
インドが反面教師ですが、インドは集団免疫を獲得した、と大々的に宣言した後のデルタ株の感染拡大で危機に陥りました。
 
今、東京で猛威を振るっているデルタ株は、新しく変異して、アルファ株、デルタ株の両方の性能に進化した「東京株」とも揶揄されています。
 
ともあれ、現時点でワクチン接種をしない事は、更なる強毒化する変異株を生み出す事になるでしょうし、本当の医療崩壊を招きかねません。
 
東京では陽性者が緩やかに減ってきていますが、人流と関連するデータを見ると、人流の約一ヶ月半後の動きに連動している事が分かっており、
 
そういう意味では、この医療逼迫の状態を脱するのはまだまだ先だと考えても良いと思います。
 
悪いことは言いない。「とりあえずワクチンは打っておこう」でも良いから、ワクチン接種はするべきです。

※この記事は、私のFacebook の記事と同じ内容で、紹介したリンクの記事も、同様です。多くの皆様が、反ワクチン論者の「カモ」にされずに、現時点の最大の切り札であるワクチン接種を積極的に接種されますように。

 

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