ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

メインのウードが・・・。

2007-02-28 04:19:11 | 音楽

本日は常味さんのウード・レッスンの日。

今回で、とりあえず一通りのマカーム、すなわちラスト、バヤティ、ヒジャーズ、サバァを終え、次回から曲に移ることに。

実際、エジプトでも色々と習ってきたのですが、詰め込み、詰め込み、という感じで、日本に帰ってきてから、本格的にウードの弾き方をおさらいしています。

さて、レッスンの最中、どうも「ドの弦」が安定せず、指板(しばん)に接したネックの組木が、微妙に開いているので、

「いつも演奏中、汗をかいているから微妙に削れてきたのかな?」

なんて、あまり気にしなかったのですが、家について今日のレッスンのおさらいをやろうとした時、実はその微妙な開きが、なんと、「亀裂」だということが判明!!

ここで解説すると、ウードは組み木でできている楽器です。

特に、良い楽器だと、ネックが反らないように、ネックまでが組み木になっています。

実は、このメインのウード、エジプトを出国するときに、空港スタッフによってネックを折られてしまったという、不運な経歴があります。

日本に帰国してから、それを直したものの、今になってそのときに入った微妙なヒビが、弦の張力によって徐々に広がって、今回の目立った亀裂になった、ということのようです。

なるほど、通りで最近、ネックが反ったわけだ。

指板だけで弦の張力を支えてたんだものね。

で、すぐにホットボンドという楽器にも使える強力な木工用ボンドを、その亀裂部分に注入し、修理し、ネックをぐっと曲げていたら・・・。

なんとその力がボディに伝わって、ちょうど楽器の背面、真ん中に亀裂が入ってしまったのです!!!

わぁ~~~!!ウードがバラバラになる~~~!!

で、結局その亀裂にも接着剤を注入して、亀裂が接着されるようにボディを紐で固定し、ひと段落着きました。

う~ん、うまくいけば、ネックの反りも解消するのだが、やっぱり、これ一本をメインにするのは将来的にしんどいかも。

ということで、もう一本のエジプトで購入した「イラキアン・スタイル・ウード」の弦を釣り糸弦&アルト・ギター弦に張り替え、こちらもメンテナンスし、この時間となってしまいました。

こういうのを怪我の功名というのでしょうか??

災い転じて福と成す、になれば良いのですがね・・・。


やっぱり自分が変わらねば!!!

2007-02-28 04:18:08 | 音楽

今日は、アラディーンの定例ミーティングの2回目。

あれはどうだ、これはどうだ、などと色々と話し合い、建設的な意見に終始して解散=☆

帰ってから、2月24日の Yuma さんを迎えたライブの映像を見る。

全体的にアラディーンの演奏のレベルは格段に上がってきているが、

う~ん、やっぱりもっと自分が頑張らねば・・・・・。

以前はまったく気にならなかった音の質感にしても、コンタクト・マイクの音質だと、硬いなぁ・・・。

もっとリバーブのかけ方とか、指示しとけばよかった。

などなど、色々反省する部分がたくさんありますね。

もっと上を目指して、頑張らねば。

とにかく練習時間をこじ開けていかねば!!

やらなければならない事がたくさんありますが、一つ一つ、丁寧にクリアしていくしかないですね。


ベリーダンスと音楽の夜 vol.13後記

2007-02-25 02:50:24 | 音楽

満員御礼、ありがとうございました。

キャンセル待ちの状態が、宣伝する前に起きていて、当初どうなることやら大変だ!!と思っていたのですが、前日にキャンセルが相次いだ、ということになったらしく、満席ではあったものの、全員が座れたみたいで、ほっといたしました。

今回は、関西方面で大活躍中のアルカマラーニの Yuma さんをお迎えしての「ベリーダンスと音楽の夜」の第13夜。

Yuma さんのリハは、その当日のお昼に行う、ということで、Yuma さんにとってはかなりナガ~イ一日だったと思うのですが、そんなことを微塵も思わせない、素晴らしいダンスに、感動しながら見ていました。

やっぱり、Yumaさんのダンスは素敵でした。

Chisakoさんのサイーディー・ダンス&アサヤ、隣のテディさんが思わず「わ!すげぇ!!」と小声で唸っていましたが、毎回エネルギッシュなダンス&アイデア、楽しませていただきました。

そして、おなじみのKikiちゃん、ベリーダンスと音楽の夜&トルコ風、もう貫禄~って感じでした。

最後のダンス・タイムには、そうそうたる顔ぶれが輪になって踊ってくれて、楽しかったですね。

ところで、一つ感じたことなので、あえて書かせていただくと、他の方がじ~っと静かに聞いている中で、楽しく歓談されるのは良いのですが、度を越していた方々がいたこと。

私がウード・タクシームやってる最中、皆がし~んと集中しているのに、あれほど馬鹿騒ぎされると、さすがに私も気になりました。

もちろん、私たちが主催してる「ベリーダンスと音楽の夜」は、楽しく音楽&ダンス&飲食をしていただく場です。

が、我々も真剣に「作品」を提供しています。

また、私たちのパフォーマンスに対して「静かに楽しみたい」方々もいらっしゃいます。

むしろ、そういった方々が大半を占めているでしょう。

そういった他のお客さんに対しても、とても迷惑になりますので、心当たりのある方々には、気おつけて頂きたいと思います。

これは、エジプト、トルコ、ヨーロッパ、世界中、どこの国に行っても同じですよね。

他者への想像力=「思いやり」、何にでもいえることですが、楽団も、ダンサーも、お店のスタッフ、そしてお客さんも、ともにその場に居合わせているのですから、いわばその場の運命共同体。

マナーは守りましょうね~☆


2007-02-25 02:48:04

2007-02-25 02:48:04 | インポート

Allano Salimilla 

本日お越しくださった皆様、真にありがとうございました!!

なんと、あっという間に満員で立見、という状態になり、Sali と Milla の人気は凄いものがありますね。

演奏陣も、普段アラディーンでは演奏することのない曲も演奏したり、となかなか力がこもった演奏で、良いできだったように思います。


Cafe Cairo vol.2

2007-02-19 03:03:08 | 音楽

Cafecairo2

大盛況、真にありがとうございました。

主催のTanishq & Henna様、大変お疲れ様でした。

また、景子ちゃん、ペタシ君、いつも安定した演奏&支えあいの精神、真にありがとうございます。

そして、突然のオファーにも関わらず出演を快諾してくれた、ベースの安藤君、お疲れ様でした。

今回、BolBolさんのところには新しいミキサーが誕生していて、しかもモニターまで導入されていましたが、どうも、お店のアンプへの入力レベルが大きかったらしくて、最初のころ、スピーカーが時々「キャー!」って悲鳴を上げていましたが、何とか乗り切りました。

最後は皆でフィナーレ&ダンス・タイム。

長丁場でしたが、お客さん、皆さんご満悦な顔で帰っていかれました。

個人的に反省点はもちろんありましたが、レコーディングを終えて、初のウード奏者としてのライブ、だったので、攻めのタクシーム&ソロで行くことができました。

ダンサーが変わると、演奏も変わってきます!!

またやりたいですね、この編成で。