題して「食事崩壊と心の病」(大沢博著 レグルス文庫)
うつ病、統合失調症、キレ易い、暴力、無気力、アレルギーそしてアルツハイマー病など、そういった原因は、長い年月をかけて培ってきた伝統的な食生活が崩壊したことによって起きる「低血糖症」によるものではないか、
そして、その仮説で30年間研究してきた裏づけなどを紹介している本である。
「低血糖症」というのを簡単に説明すると、炭酸飲料や、甘い菓子、アイスクリームなどを、恒常的に摂取する事によって引起こされる症状で、
「甘いもの」を摂取した後、絶食時(空腹時)の血糖値に比べて、更に低い血糖値を示す症状をさす。
まず「低血糖」になると、脳の唯一の栄養である「ブドウ糖」なくなる訳であるから、脳の働きが悪くなって、集中力が切れたりする。
だから疲れたりした時に「甘いもの」をとるということは理にかなっている訳であるが、
問題は、バランスの良い食事を摂らないで、清涼飲料水ばかりの飲み、甘い菓子パン類や、スナック菓子、インスタントラーメンばかり取っていると、ビタミン類やカルシウムなどが必要以上に消費される上、
すい臓が疲れてうまく機能しなくなり、必要がなくてもインスリンを分泌し続け、
少しお菓子を食べただけで過剰に反応するようになり、必要量以上のインスリンを分泌して、常に血糖値が下がり過ぎた状態が続くことになる。
更に、低血糖の状態になると、低血糖の状態から脱しようと、アドレナリンというホルモンが分泌され、体内に蓄積されている糖分を血液中に出して正常な血糖値にするよう指令を出す。
このとき分泌されるアドレナリンというホルモンは、別名「攻撃ホルモン」とも呼ばれ、気分が高揚し、ときに攻撃的になってしまうという特徴がある。
お腹が空いたときに、イライラしたり、怒りっぽくなるのは、アドレナリンがはたらいている訳であるが、
普通、イライラしたり、集中力が切れたときに即効で利くはずの「甘いもの」が、
逆に恒常的に摂りすぎた事によって、それら甘いものを摂れば摂るほど、「低血糖状態」になり、無気力&イライラの状態を繰り返す原因になる、そうである。
(低血糖症って何だろう?)
http://<wbr></wbr>www2.h<wbr></wbr>ealth.<wbr></wbr>ne.jp/<wbr></wbr>librar<wbr></wbr>y/5000<wbr></wbr>/w5000<wbr></wbr>365.ht<wbr></wbr>ml
前から食生活を重視してきたが、
エジプトに行ってから、日常的に少し甘いものを多く摂りすぎてきた私は反省して、
「白砂糖」を極力減らすようになりました。
やはり日々の食事というのは、本当に大事なんですね。
<script type="text/javascript"></script>