ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

レコーディングに向けて、ウードの調整をしました。

2017-02-28 04:37:39 | ベリーダンス

今日はレコーディングの為のリハーサルでした。新曲、実際に音を皆で出してみて徐々に完成形に近づいていく作業は、とてもエキサイティングで、ずっとワクワクしながら細かい直しや調整を行いました。

個人練習で弾けていても、実際に皆で一緒に音を出してみると、最初は混乱して弾けないのですが、何度も『慣れる』までリハを繰り返していくと、段々弾けてくるから面白いものです。

さて、皆が帰った後、今メインで使っているトルコ製のウードですが、表面板が内側に曲がって来た為、弦高が高くなって来ており、少し演奏し辛くなってきているので、思い切って弦高下げの調整を行いました。

ウードには、アコースティック・ギターやエレキ・ギターのネックに仕込まれているトラスロッドのようなネック(棹)の曲がりを調整できる金属の棒は入っていません。

では、どうやって調整するのかというと、指板を紙やすりで削って
調整するので、とても大変なのです。

更に、私の場合、ウードの指板が削られないよう薄いプラスチックの板(いわゆるゴルペ板)を張っているので、それを剥がして、接着剤をふき取り、その後は以下の工程を繰り返します。

削る

削りカスを掃除機で吸い込んでキレイにする

ナット(糸巻きと指板の間に置く駒)を置き、弦を張り、高さを見る

今度はナットを削って弦高を見る。

て、ダメだったらまた指板を削る

これを地道に繰り返して3時間、

結果、調整も上手くいき、かなりギリギリまで弦高を下げる事が出来、新しいゴルペ板も貼って出来上がり。

弦高に関しては、以前メインで使っていたエジプト製のウードが良いのですが、やはり音で言えば、今のトルコ製のウードの方が良く、音量も大きいので、調整に満足しています。

ちなみに、両方とも7コースのウードです。この7コースを使っているのは、今のところ日本では私位なものですが、アラブ世界だと、徐々に増えつつある21世紀型ウードです。

ともあれ、レコーディング目指して、各曲の練習に臨みます!

久しぶりの再会。

2017-02-06 00:55:23 | ベリーダンス
大学時代にお世話になった先輩をお見舞いに広島経由で山口の岩国まで行き、17年、25年ぶりに再会した大学の先輩方にも会え、それぞれの近況を聞いて刺激を受けました。

去年から何十年ぶりの再会と復縁が続いていて、とても不思議な感じですが、去年(2016年)は節目の年として意識していた通り、今年は、その流れでの再生と新出発という大きな展開の年になって行きそうです。

さて、先輩方と別れた後、38年ぶりに広島の広島平和記念資料館と平和記念公園を訪れ、原爆ドームを見、広島城を訪れ、路面電車(ひろでん)に乗り、お好み焼きを食べて帰ってきました。

ともあれ、こうやって年数を書いてみると、自分も人生の折り返し地点に来ていることを実感しますね。