ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

チベットの事

2008-03-31 14:21:18 | 音楽
最近、自分の問題ばかり抱え込んでいたので、ミクシィからも、ブログからも遠ざかっていたのですが、

ちょっと気になったので、チベットについて少し書く気になりました。

実は、ダライ・ラマの自伝を読んだことがあり、

何故、チベットの宗教指導者であり精神的指導者である彼が、今インドにいるのか?

ということの疑問が氷解した経緯があるのです。

なぜ、ダライ・ラマという卓越した宗教指導者が、中国共産党に完全に包囲される前に、命をかけてインドへ亡命したのかというと、

この方法が、チベットが中国共産党に侵略されたという事実を伝える唯一の手段だったからなのです。

もし、劇的なこの逃避行を行わなければ、多分、今のように、世界各国の人々がチベットのことを心配する事は、無かったのだと思います。

私はこの自伝を読んで、ダライ・ラマに対して尊敬の念を抱くようになりました。

この辺に興味のある方は是非ダライ・ラマの自伝を読んで頂きたいと思うのですが、

実際は、世界中で北京政府がチベットに行っているようなことを色んな国の政府が大なり小なり行っているのです。

今は既に過去の事件になってしまったソビエト連邦の崩壊も、

私が中学生の頃は、可能性すら全くあり得なかった出来事であったし、

ソビエト連邦拡大時における中央アジア諸国に対する激烈な「共産化政策」は、その国の国民の何分の一かを虐殺していった血の歴史であるのは既に周知の事実です。

つまり、今の中国政府も、このような時代遅れな事を行っていれば、いずれ旧ソビエト連邦の二の舞を踏むのは当然な成り行きになるような気がするのです。

もっとも大事なのは、虐待される側の民族なり、国民が、徹して彼ら自身のアイデンティティを保つ努力を持つことだと思うのです。

そして当事者ではない我々が、しっかりと「今何が起きているのか」を知り、記憶することだと思うのです。

権力者というのは、いずれ滅びます。

実は権力というのは、実体の無いものなのです。

権力者は、権力を奪われた瞬間から、か弱い実存的な人間になるのです。

ヒトラーが最悪の見本例ですが、彼は自分が何を行ってきたか自分で知っていたから、自殺したわけです。

彼自身、権力の魔性に魅入られ、破滅した最近の最悪の例でしょう。

生きる主体こそが実在しているもの、なのですから、

チベットの人々は、自らの誇りを捨てることなく、権力者の煽動に惑わされず、賢く生き抜いてほしい、と祈らずにいられません。

というか、今の自分にできることは、「事実を知ること」と「祈ること」しか現実的にできません・・・・。

でも、「祈ること」は、気休めではなく、祈ったことが現実に起こる事は経験で知っているので、私の言う「祈り」はアクティブな活動の一つです。

ところで、仏教では、他人や社会、そして自らの生命をも犠牲にし、傷つける「無明」という魔性の存在と、

自らも、そして他人も、更には世界をも犠牲にせずに正しく利益せしむる「仏性」の存在を、誰の中にも欠けることなく存在する、と説いています。

ガンジーの「非暴力運動」は、まさにその思想に裏打ちされた「相手の善性(仏性)を呼び覚ます行動」だった訳ですが、

中国がチベットに行っていること、また、日本も含めて世界中の国が行っている

「他人の不幸の上に己の幸福を築く行為」は、

「絶対悪」である

という思想を広めることこそが、

人類が何千年と行ってきた侵略の歴史を根本的に解決する唯一の方法なのだと思うのです。

今我々は、チベットと中国との関係、そして、この事実を自らの利益に摩り替えようとする「誰かの欺瞞」に対して、冷静に判断することが賢明に思えるのです。

要は、チベットを侵略しているから、中国人を差別する、という短絡的な考えに陥るのではなく、

もっとより身近に、物事を判断する必要があるのではないでしょうか??

北京オリンピック・ボイコットとか言っているけど、大国間の思惑のせいで、4年に一度の世界的なスポーツ・イベントが縮小され出場できなくなる選手が可哀想だと思いませんか??

ボイコットは、確かに効き目のある「反対行動」なのかもしれませんが、オリンピックが様々な国の代表者達が交流を深めるきっかけになるのは事実なのですから、

政治と民間交流は切り離して考えるべきだと私は思います。

ともあれ、「生存の権利」を無視する行為は絶対に許してはならない。誰かを誰かの都合の良いように操ってはならない。

北京政府は、各自治区、少数民族に対し、独立が必要か否かという意思決定の選挙をそのうち行うべきだと思う。

これこそが、北京政府を国際的に認めさせる最も大事な行動だと思うのです。

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アラディーン・フル・メンバー関西公演&横浜

2008-03-12 02:04:23 | 音楽

Alla080405 Noursama Noursamaback



来月の4月5日(土)にアラディーンのフルメンバー6名&Kikiちゃんとで、大阪のショーに参加します。

特に2部は必見!!

アラディーンの生演奏で、関西で活躍するダンサー方が踊ります!!

メイン・ゲストはオーストラリア人ダンサーのJrisi(ジュリースィー)を迎えます。

Jrisi は、一昨年、去年と共演したブラジル人ダンサーの Lulu とも交友が深いそうで、世界中で活躍しているそうです。

Jrisi on You Tube
http://<wbr></wbr>www.yo<wbr></wbr>utube.<wbr></wbr>com/re<wbr></wbr>sults?<wbr></wbr>search<wbr></wbr>_query<wbr></wbr>=Jrisi<wbr></wbr>

アラディーンも更に国際的になってきました。

しかも、韓国からもダンサーが来るそうです。

お隣の国、韓国もベリーダンスはかなり盛んらしく、3年前、エジプトに滞在している時にも、すでに韓国人街がカイロにあり、キムチを買って食べた記憶があります。

また私が2ヶ月ほどステイしていたイスマイレイヤ・ホテルは、韓国版「地球の歩き方」で宣伝されていて、韓国人のバッグ・パッカーが多く滞在していました。

トルコに行ったときにも、多くの韓国人ダンサーが習いに来ていたり、ベリーダンス・コスチュームの販売店と契約しに来ていましたし。

ベリーダンスはやはり世界中で流行っているのですね。

それだけ世界中の女性を魅了するということでしょうか。

ともあれ、この又とない機会に、ぜひご参加ください!!

そして、翌日の4月6日は横浜のサムズにて、大阪とは違ったショーを行います!!

ちょっとしたツアーです!!

4月5日(土)
「Nour Sama - Light of The Sky」
http://<wbr></wbr>www1.o<wbr></wbr>dn.ne.<wbr></wbr>jp/kek<wbr></wbr>e/even<wbr></wbr>t/0804<wbr></wbr>05.htm<wbr></wbr>l
詳細は後日
※2部制になっております。どちらも同じ演目です。

時間:
1st Stage : 15:30~17:30
2nd Stage : 18:30~20:30

料金 前売り(advance) 3,800yen
当日(at the door) 4,300yen

予約は以下のサイトでお願いいたします!!
http://<wbr></wbr>www1.o<wbr></wbr>dn.ne.<wbr></wbr>jp/kek<wbr></wbr>e/appl<wbr></wbr>icatio<wbr></wbr>n.html<wbr></wbr>
場所:世界館 NEW OSK World Theater(弁天町)
http://<wbr></wbr>www.an<wbr></wbr>daman-<wbr></wbr>p.com/<wbr></wbr>sekaik<wbr></wbr>an01.h<wbr></wbr>tml
TEL          06-6581-9004      
(会場ではチケットの予約などは取り扱っておりません。)

ベリーダンス :
Jrisi(from オーストラリア)
Keke
Kiki(アフロディア主催)、他

松尾賢/ウード
テディ熊谷/フルート
及川景子/ヴァイオリン
檜山学/アコーディオン
平井ペタシ陽一/ダラブッカ
安藤亮輔/ダブル・ベース

---------------------

4月6日(日)
「ベリーダンスと音楽の夜@神奈川 vol.6」
@THUMBS UP(サムズ・アップ)
横浜市西区南幸2-1-22 相鉄ムービル3階
TEL :          045-314-8705      
FAX : 045-323-2558
http://<wbr></wbr>www.te<wbr></wbr>rra.dt<wbr></wbr>i.ne.j<wbr></wbr>p/~sto<wbr></wbr>ves/tu<wbr></wbr>p/

横浜駅から横浜駅から徒歩3分!
JR、京急、東急からは南通路西口出口を目指してください。
西口5番街の先、ハマッコならばみんなが知ってる映画館「相鉄ムービル」の3階です。
東京からも30分圏内。終電のチェックは忘れずに。

Open/17:30~
Show/19:00~ 2stage
Charge/前売り3,000yen/当日3,500yen

ベリーダンス /
Jrisi (from オーストラリア)
Keke
Ruka(アルカマラーニ)、Kiki(アフロディア主催)

松尾賢/ウード
テディ熊谷/フルート
及川景子/ヴァイオリン
檜山学/アコーディオン
平井ペタシ陽一/ダラブッカ
安藤亮輔/ダブル・ベース

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九仞の功を一簣にかく

2008-03-09 05:42:49 | 音楽
九仞の功を一簣にかく(きゅうじんのこうをいっきにかく)

九仞(約18m)もの高い山を作っていて、あと一盛りという所になって、

油断して盛り忘れたために、あっという間にその山が崩れ、台無しになってしまうことを言う。

何の世界でもそうだが「心こそ、大切なれ」である。

つまり、積み重ねた栄光も、ある致命的なミスを犯したがために、

そんなものは、最初から無かったかのごとく、消えて行ってしまうのである。

現実は本当に厳しい。

今日は自分の師匠の演奏を見て、本当に感動した。

もちろん演奏も素晴らしかったし、ダンスも更に素晴らしかった。

芸術は、年月を重ねてこそ更に輝きを増す、という素晴らしいお手本だったと思う。

本当に行って良かった。

そこには、長い年月をかけた素晴らしい芸術家同士の素晴らしい積み重ねの結晶を感じた。

さて、人間、自分が想像し得なかった状態になったとき、その人の本性が現れるのだと思う。

良い意味でも、悪い意味でも。

たとえば、突然有名になったり、仕事が想像以上に回転しだす時、

傲慢になってしまえば、あっという間に急降下である。

逆に「自分が今あるのは、この人のおかげだ。」という原点があれば、

何が起きようと、ちゃんと誠実に話し合って、お互いの為になるよう物事を解決しようという姿勢が生まれるはずである。

アラディーンが参加し、コンピレーションCDまで発売されたイベントは、結局、中心者にその姿勢が無いために、目先の利に走って、様々な人の善意を台無しにした故、

いろいろな人が楽しみにしていたにも拘らず立ち消えになってしまった。

その後違う名前でそれに変わるイベントが立ち上がったが、

予想通り、結局は単なる企画モノのショーで終わってしまった。

当たり前である。

何でもそうだが、感謝の心が無いところには、最初は上手く行っている様な感じがしても、先細りになるに決まっている。

「心こそ、大切なれ」

結局は、誰でも分かっているその道理を、行動に移せるかどうかなのではないか?

もちろん、私も何かある度に、自分に対して厳しいチェックを行わなければならない、と常に思っている。

感謝というものを忘れれば、手前勝手な言い分に終始し、相手の状況を想像することもできないだろう。

ともあれ、九仞の功を一簣にかく様なことだけは、絶対に避けたいものだ。

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腹が決まった!!

2008-03-02 04:35:29 | 音楽
E-chan & Milla のショーにお越しくださった皆様、真にありがとうございました!!

2人の人気は凄まじいですね。

これも、彼女達の研鑽の結果だと思いました。

真におめでとうございました!!

関係者の皆様も、お疲れ様でした!!

さて、2月は色々と忙しかった事もあり、自分のウードの技術に対しても、徹底的に見直し、ある程度の答えと、成果を得る事ができました。

ウードも壊れた事が幸いしましたし(笑)。

今後も、「苦徹玉と成す」それに徹していく事に決めました。

とにかく、自分。

周りの状況は、結局は自分の一念の現れ。

仏法では、一念三千と言う深い法理を説いていますが、まずは自分ありき。

とにかく、自分を徹して鍛えぬく以外に、今の状況を打開する事は絶対に出来ない、と改めて決意しました。

その過程でどういった変化が起きようと、一喜一憂することなく、悠然とした境涯で高らかに前進あるのみ。

とにかく、自分に甘えることなく、改革の対象は、自分。

人生の師匠を目標に。

それしかない。

頑張るぞーー!!

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