ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

ベリーダンスと音楽の夜 第五十八夜 後記

2011-02-28 05:55:26 | 音楽
1月の時点でキャンセル待ち状態に陥った「ベリーダンスと音楽の夜 第五十八夜」無事に終了いたしました。

出演者の皆様、お越しいただいた皆様、真にありがとうございました!

今回は、メイスンさんが「アラディーンのトルコ風で踊りたい。」という希望が発端となって実現したという経緯もあり、私としては嬉しい申し込みでした。

発起人としてのメイスンさんのパフォーマンスが、やはり、ずば抜けていたと思いました。

ダンサーもミュージシャンも、相思相愛である事が全てなのだと思いますね、やはり。

お越し頂いたお客様も、幅広い年齢層で、楽しそうに見ていただけたようで、主催者としても感慨深かったです。

最近、とあるキッカケが高じて、20世紀初頭のディアギレフにまつわるバレエ音楽に興味が沸き、その辺りの音楽を購入しては、むさぼるように聴き、

更には、この音楽に、どんな振り付けが施されるのか興味が沸き、ニジンスキーの作品を再現したマリインスキー劇場のDVDを購入したり、

良く行く古本屋で「バレエ大観」(大田黒元雄著 全音楽譜出版)というレアな絶版物の本を購入したりと、2月は、バレエ・リュスについて、色々学んだ、そういった事で、あっという間に過ぎてしまいました。

20世紀初頭の、ストラヴィンスキーとか、ラヴェルとか、はたまたピカソ、ジャン・コクトーとか、あの辺りの芸術や音楽は、バレエ・リュスと深い関わりあった事を学び、なるほど、と腑に落ちた事がたくさんありました。

日本語の音楽の英訳であるミュージックの語源である、ギリシア語の「ムシケー」は「本来は詩と音楽と舞踊の三者からなる包括的概念であった」(片桐功/はじめての音楽史/音楽之友社)とあるように、

元々は、ある場に存在する人間が、ある時間とある空間の枠の中で、部分的、または全体的な身体運動を元に美を表現する事を「ムシケー」と差していたのを、

詩と舞踊の要素を取り除いて「音の芸術としての音楽だけを指す」(同前著より抜粋)ようになっていった訳で、

今更ながら、「ああ、自分は「音楽」だけの偏重教育を受けてきていたんだ。」みたいに実感したのでした。

詩や、音楽は独立して存在する事はできますが、(というか、日本では、それが独立して存在するのが当たり前のように思えますが、)

詩も、舞踊も、音楽も、元々は切り離せない関係であり、三要素の内のどれもが主となり従となる事も、自然な訳ですね。

そうやって考えてみると、アラディーンの主催する「ベリーダンスと音楽の夜」は、小規模ながらも、詩と舞踊と音楽の総合芸術を提供している訳で(笑)、

更に磨きを掛けていけば、きっと素晴らしい舞台芸術になると思うのでした。

その為には、ダンサーの皆さんとの協力関係が大事になってきますし、更には、それを楽しむ観客の皆さんも大事です。

江戸時代の芝居小屋には「見巧者(みごうしゃ)」と呼ばれる常連客がいて芸人の巧拙を判断し、芸人を育てる人たち、つまり「ファン」が居たそうですが、

ともあれ、我々も真摯に、より良いものを提供できるように、努力を重ねて行きたいと思います。

今後とも、皆さん、よろしくお願いいたします!

マーマレード

2011-02-10 03:42:52 | 音楽
実は、今年から、ジャムを良く作るようになってます。

何がキッカケになったかというと、スーパーに食材を買い物に行くと、必ず有る「賞味期限切れ」「サービス」と書かれた値引き商品の「イチゴ」を見てから。

そういえばエジプトに行ったときに、ちょっと痛んだイチゴのパックをジャムにして食べたっけ、と思い、購入してからジャムにしてみた事が始まりです。

元々、生まれつき体が弱く、母親は「きっとこの子は成人出来ないに違いない」と、20歳まで生命保険を掛けられていたぐらいでしたので(笑)

大学に入学すると同時に一人暮らしを始めることになった私は、健康面、金銭面の為、自炊を始める事に。

それが高じて、料理が得意になった訳です。

ともあれ、今年は、イチゴ、桃、スモモ、と、簡単なジャムを作った訳ですが、

ジャムが食べたいから作ったわけではなく、少し傷んだぐらいの果物が勿体ないと思って、これを美味しく食べる方法は無いか、と思いついた所の結果な訳です。

実は、そういった意味で、前から何とかならないかな、と思っていた、ウチのアパートに生えている「夏みかん」でマーマレードを作ってみようと思いました。

この夏みかんは、毎年、豊作なのですが、あまりに多く成る上、食べてみようという気になる住人が、私とそのすぐ上に住む仲の良い住人だけで、大家を含め、後の住人は、ほとんどが見向きもしないので、ほとんどの実が自然に落ちて土と化すだけ。

実際、夏みかんって、そんなに量食べれないですしね。

なので、今年、ジャム作りに慣れた私は、2階の男の子の部屋に行って、4つほど夏みかんを取り、それをマーマレードにしてみました(笑)。

良く考えたら、全くの無農薬&有機栽培です(笑)

4つの夏みかんで、900gのマーマレードが出来上がりました。

このまま行けば、一年間はマーマレードは買わずにすみそうです(笑)