11月26日(土)は「ベリーダンスと音楽の夜 第127夜」でした。11月はアラディーンの結成月であり、今月でアラディーンは結成11周年となりました!皆さん、ありがとうございます!
大勢のお客様にお越し頂き、更に、Farasha さんと、FODSSの皆さん、Maiさん、Sarahさん、Arishiaさん、Harukaさん、Ayaaさん、Aileenさん、の7名の素晴らしいダンサーの皆さんに素敵に舞って頂きました。皆様、誠にありがとうございました!
今回、Farasha さんにお願いして、先月披露した新曲の「飛天(Hiten)」を踊って頂きましたが、想像以上に素晴らしく舞って頂きました。
丁度、今月初旬に京都で行われた関西アラブ音楽祭りに参加する前に、宇治平等院鳳凰堂を見て来たのですが、雲中供養菩薩と今は呼ばれている飛天の群像を見て来て、インド、中央アジア、中国、朝鮮半島を経由して日本に至った仏教文化の一端を実感しました。
鳳凰堂も、修復がされて完成当時の色彩になっていました。完成当時には、きっと祭事の際には、音楽と舞が披露されて、とても華やかだったのではないかな、と想像してみたりしました。
仏教は、江戸時代になってから葬式仏教になった為、仏教=葬式と結びつく様な辛気臭い、暗い感じがしますが、
実際には、宇宙をも生み出した「法」が存在し、どの人にも、その「法」の力が秘められており、仏道修行によって、その力を自在に使いこなす事が出来、その力によって、その人自身も、周りの人々も、住む場所も含めて、現実の困難を転換し、素晴らしい世界に変革していく事を説く宗教です。
ですから、仏教の経文では、釈迦が衆生に説法する時には、天から花が降り、天から七色の光が差し、大地が光り輝き、種々の天神が舞い降りて来て音楽を奏で、竜や神々が舞い降り、というように、誠に華やかな情景が描かれます。
そういった観点から、経文の視覚化を狙った仏像や寺院は、凝った装飾がなされ、派手な色彩で華やかに彩られていたのです。
そんな華やかなイメージで表現されいてたインドや中央アジアの仏教の寺院が中国大陸、朝鮮半島に受け継がれ、
中国、朝鮮との交流が盛んだった飛鳥時代、奈良時代、平安時代の貴族文化と結びついた仏教の興隆期では、仏教寺院は華やかな色彩で彩られ、雅楽や舞も披露されていた筈なのです。
また奈良時代にはペルシア人の役人もいた事がつい最近の発見(平城宮跡で出土した木簡に「破斯清通(はしのきよみち)」という名前が記されていた。「破斯(はし)」は「ペルシャ(現在のイラン付近)」を意味する。)でも分かったように、平城京も、唐と同じく国際色が豊かだったのだと思われます。
飛天のイメージも、中国に渡る時に天女に変更されたようで、ベリーダンスのイメージは、個人的には天女のイメージにリンクするのですが、こういったアイデアから新曲の「飛天(Hiten)」は生まれました。
Farashaさんが踊り切った時、彼女のパフォーマンスと姿が、飛天のイメージそのままだったので、思わず微笑んでしまいました。
さて、同じく新曲だった「月天子(がってんし)」も披露できて良かったです。こちらも好評でした。
来月には、同じく新曲の「天空の舞」も披露します。
今後とも、皆さん、よろしくお願いいたします!
Farasha Tokyo Bellydance 2016 with Alladeen "Hiten 飛天"