ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

ベリーダンスと音楽の夜 第127夜 後記

2016-11-30 01:11:59 | ベリーダンス

11月26日(土)は「ベリーダンスと音楽の夜 第127夜」でした。11月はアラディーンの結成月であり、今月でアラディーンは結成11周年となりました!皆さん、ありがとうございます!

大勢のお客様にお越し頂き、更に、Farasha さんと、FODSSの皆さん、Maiさん、Sarahさん、Arishiaさん、Harukaさん、Ayaaさん、Aileenさん、の7名の素晴らしいダンサーの皆さんに素敵に舞って頂きました。皆様、誠にありがとうございました!

今回、Farasha さんにお願いして、先月披露した新曲の「飛天(Hiten)」を踊って頂きましたが、想像以上に素晴らしく舞って頂きました。

丁度、今月初旬に京都で行われた関西アラブ音楽祭りに参加する前に、宇治平等院鳳凰堂を見て来たのですが、雲中供養菩薩と今は呼ばれている飛天の群像を見て来て、インド、中央アジア、中国、朝鮮半島を経由して日本に至った仏教文化の一端を実感しました。

鳳凰堂も、修復がされて完成当時の色彩になっていました。完成当時には、きっと祭事の際には、音楽と舞が披露されて、とても華やかだったのではないかな、と想像してみたりしました。

仏教は、江戸時代になってから葬式仏教になった為、仏教=葬式と結びつく様な辛気臭い、暗い感じがしますが、

実際には、宇宙をも生み出した「法」が存在し、どの人にも、その「法」の力が秘められており、仏道修行によって、その力を自在に使いこなす事が出来、その力によって、その人自身も、周りの人々も、住む場所も含めて、現実の困難を転換し、素晴らしい世界に変革していく事を説く宗教です。

ですから、仏教の経文では、釈迦が衆生に説法する時には、天から花が降り、天から七色の光が差し、大地が光り輝き、種々の天神が舞い降りて来て音楽を奏で、竜や神々が舞い降り、というように、誠に華やかな情景が描かれます。

そういった観点から、経文の視覚化を狙った仏像や寺院は、凝った装飾がなされ、派手な色彩で華やかに彩られていたのです。

そんな華やかなイメージで表現されいてたインドや中央アジアの仏教の寺院が中国大陸、朝鮮半島に受け継がれ、

中国、朝鮮との交流が盛んだった飛鳥時代、奈良時代、平安時代の貴族文化と結びついた仏教の興隆期では、仏教寺院は華やかな色彩で彩られ、雅楽や舞も披露されていた筈なのです。

また奈良時代にはペルシア人の役人もいた事がつい最近の発見(平城宮跡で出土した木簡に「破斯清通(はしのきよみち)」という名前が記されていた。「破斯(はし)」は「ペルシャ(現在のイラン付近)」を意味する。)でも分かったように、平城京も、唐と同じく国際色が豊かだったのだと思われます。

飛天のイメージも、中国に渡る時に天女に変更されたようで、ベリーダンスのイメージは、個人的には天女のイメージにリンクするのですが、こういったアイデアから新曲の「飛天(Hiten)」は生まれました。

Farashaさんが踊り切った時、彼女のパフォーマンスと姿が、飛天のイメージそのままだったので、思わず微笑んでしまいました。

さて、同じく新曲だった「月天子(がってんし)」も披露できて良かったです。こちらも好評でした。

来月には、同じく新曲の「天空の舞」も披露します。

今後とも、皆さん、よろしくお願いいたします!


Farasha Tokyo Bellydance 2016 with Alladeen "Hiten 飛天"  


クリオ尚子先生の発表会に出演して参りました。

2016-11-27 20:04:22 | ベリーダンス

クリオ先生のハフラに参加して参りました!
皆さま、大変にお疲れ様でした!
素晴らしいハフラでしたね。

個人的には、ソロ演奏の時にテンポを上げすぎて久しぶりに、やらかしました(涙)。

ともあれ、メインの、マナさん、クリオさん、とのトリオ演奏、マナさんとのデュオ演奏は上手く行きました。

実は、クリオ先生と、マナ先生は、私のオリエンタル音楽のリズム(イーカー)レッスンを地道に学んでいまして、その成果が現れていたと思います。ダンスでのリズムの取り方とは、違うので、新鮮だったようです。

ともあれ、皆さま、おめでとうございました!また宜しくお願いいたします!


第四回関西アラブ音楽まつり 後記

2016-11-08 20:58:10 | ベリーダンス

11月5日(土)は毎年参加している関西アラブ音楽祭りでした。歴史的建造物の旧京都府庁の一室を使った演奏会、毎年、どんどん進歩している感じで、参加者も増え、初めてお会いする方も大勢いらっしゃいました。

今年も3時間みっちりのプログラムで、楽屋は混雑している為、本当にごあいさつ程度しか出来ない方も沢山いらっしゃったと思いますが、皆さん、お疲れ様でした!

さて、今回はプログラム的に1部の早めの出番となり、レクの大石君と「ガミール・ガマル」を演奏しました。個人的には、このデュオでの演奏は上手く行ったと思います。

東京で二人でリハーサルを行った時、大石君には初めての曲でもあり、出来上がるまで時間が掛かった訳ですが、やはりこういう事はやってみないと分からない訳で、それだけ時間をかけた分、良い出来だったと思います。

今回は見る余裕が結構あったので、それぞれ出番的に見る事が出来るパフォーマンスは、じっくり見る事が出来ました。

やはり4回目ともなると、それぞれの演奏家の演奏曲も、初めて聞く曲も多く、またアンサンブルや技術的にも高くなってきていて、個人的に楽しんで聞いていました。

次回、どんな感じに発展するか楽しみです。

ともあれ、アラブ音楽祭りですが、東京も、京都も、運営面を考えて持続できるよう考えて行きたいですね。

では、皆さん、来年もよろしくお願いいたします。


Leilet Nagam (名古屋)後記

2016-11-08 00:10:27 | ベリーダンス

名古屋、京都と行って参りました。皆さん、お世話になりました!

まず、11月3日(木祝)は、「Leilet Nagam」でした。主催して頂いた Leila さん、ありがとうございました!また、Lale さん、Tomoko さん、Ayumi さん、Harika さん、誠にありがとうございました。

更に、わざわざ東京まで来てリハーサルに臨んで頂いた、ウエシマユウキ様、安定した素晴らしいダラブッカ、ありがとうございました!

そして、お越し頂いた皆さん、本当にありがとうございました!

名古屋で演奏したのは、とても久しぶりでした。2011年以来5年ぶりの演奏だったので、多分、初めてお会いした方ばかりだったのではないでしょうか?

ともあれ、ダンサーの皆さん、とても技術が高かったので、私もかなり自由に演奏させてもらいました。

また、こんな風に訪れたいと思っていますので、皆さん、これからもよろしくお願いいたします!