昨日は「ベリーダンスと音楽の夜 第120夜」でした。大盛況で終了、誠にありがとうございました!
今回は、初共演のRuna さん、そして去年から出演して頂いているDilara さん、毎年出演して頂いているDonya さん、そして、既にベテラン勢の中心となるスタジオ・ラピスのMeg さん、と4人の素晴らしいダンサーの皆さんに出演して頂きました。
この所、Facebook上で暴言を吐いたり色々とお騒がせ状態でしたが、
先日、このイベントの告知の時に「見ないと絶対損をしますよ。」とお知らせした通り、生演奏でのショーの醍醐味を満喫できる夜になったと思います。
リハーサルの時から、ダンサーから「こうして欲しい」という要求を、楽曲にどう取り入れるか、とか、こちらから、こうした方が良い、とか、そういったアイデアをやり取りした分、
想像した通り、本番のステージは、とても良いエネルギーで、ショーの全ての演目が光っていました。
特に、タクシームと呼ばれる即興演奏の部分でのダンサーとの掛け合い、これは、アラディーンの演奏技術の中でも、他の演奏家では絶対に真似する事が出来ない事です。
アンコールで演奏したラッカスの時に、ダンサー4人の策略で、4回とも私のウードの即興を望まれた時、あんな風なエネルギーを保って、ダンサーと共に上へ上へ展開して行くのは、並みのミュージシャンでは絶対にできない事。
あのアンコールしか見る事が出来なかった、としても、あれを見る事が出来て、あの一夜に参加した価値があった、と言い張れる位のパフォーマンスで、自分のまだ余韻に浸っています。
ああいった事が、アラディーンの演奏で踊るベリーダンスの生演奏の醍醐味の一つであると確信を持って言えます。(体験できなかった人は残念でした…。)
CDでの伴奏で踊るのとは全く違う、お互いプロのアーティスト同士で作り上げる、二度と同じ事は起らないステージ。
これが「ベリーダンスと音楽の夜」です。
ですので、これから共演するダンサーの皆さん、また将来、我々と一緒にショーを作り上げたい、と思っているダンサーの皆さん、
アラディーンの演奏で踊る、という事は、どれだけ稀有な事なのか十分理解して、どうやって自身の踊るパフォーマンスを、アラディーンと共に構築するか、心して臨んでください。(または、想像してください。)
要は、エンターテイナーとしてのプロ意識の問題だと思います。
感動を呼び起こすパフォーマンスを行うには、演者が感動しなければならない。自身が感動するから、人に伝わるし、伝えたくなる。
わざわざ、お金と時間を割いてまで見にいらっしゃって下さるお客様に、それ以上の価値と感動を伝えるのが、アーティストでありエンターテイナーである我々の仕事です。
この根本を忘れなければ永遠に上手く行くし、少しでも惰性に陥って「こなす」ようになれば、その瞬間から堕落、凋落が始まります。
わざわざ見に来てくれる方々が本当に感動してくれるショーを持続して行きたいと思っています。
これからも皆さん、よろしくお願いいたします!
(写真はRunaちゃんの記事より拝借)