ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

『迷子の警察音楽隊』関西公開記念~アラブな夜~

2008-01-28 20:18:51 | 音楽
数々の各国の映画賞を受賞したハートフルな映画の公開記念イベントに参加します!!

イベントでは、エジプトの曲を中心に、演奏いたします。

伴奏は、関西一のダラブッカ奏者、永田充君。

ダンスは、アルカマラーニ・フィルガルビの「Yuma」さんをお迎えいたします。
http://<wbr></wbr>www.al<wbr></wbr>camara<wbr></wbr>ni-fil<wbr></wbr>gharbi<wbr></wbr>.com/i<wbr></wbr>ndex.h<wbr></wbr>tml

ところで、この映画、良い映画なのです。

音楽の演奏シーンは、当て振りで、ほとんど出て来ないのが残念ですが、

そんな事は問題にならないぐらい内容が良いのです。

この映画がイスラエルで作られ、全てのキャストも、皆イスラエル人であることに深い意義があります。

私は、この映画の解説を読むまで、全く知らなかったのですが、

イスラエルに住む人々の中には、周辺のアラブ諸国に元々住んでいた「ユダヤ人」がたくさん移住していた事。

建国を行った「ヨーロッパ系ユダヤ人」から迫害を受けながらも、「アラブ系ユダヤ人」の彼らが受け継いでいたアラブ文化、特に音楽や映画が、イスラエルでブームになった事など。

もちろん、そういった背景を知らずとも、素直に感動できる映画でもあります。

このイベントでは、公開用のCMを見る事が出来ます!!

皆さん、是非遊びに来てください!!
よろしくお願いいたします!!


『迷子の警察音楽隊』

Story

主人公は文化交流のためにイスラエルに招かれてやってきた
エジプトのアレキサンドリア警察音楽隊。
なぜか空港に出迎えはなく、自力で目的地にたどりつこうとするうちに、
彼らは一文字間違えてホテルすらない辺境の町に迷い込んでしまう。
そこで食堂の美しい女主人に助けられ、
地元民の家で一泊させてもらうことに。

でも、相手は言葉も宗教も違い、
しかも彼らアラブ人と長年対立してきたユダヤ民族。
空気は気まずく、話はまったくかみあわない。

しかし、一人が「サマー・タイム」を口ずさんだ時、
その場の空気が変わってゆく。

国を越えて愛されてきた音楽の数々、
それが彼らの心を解きほぐし…
愛や友情、家族について語り合う、
忘れられない一夜がはじまる。

2007年 カンヌ国際映画祭 
 ある視点部門 ”一目惚れ賞”国際批評家連盟賞/ジュネス賞
2007年 第20回東京国際映画祭 
 東京サクラグランプリ(最優秀作品賞)

監督・脚本:エラン・コリリン
出演:サッソン・ガーベイ、ロニ・エルカベッツ、
サーレフ・バクリ、カリファ・ナトゥール
音楽:ハビブ・シェハデ・ハンナ
2007年イスラエル・フランス合作映画 /87分 /
後援:イスラエル大使館 / 配給:日活
http://<wbr></wbr>www.ma<wbr></wbr>igo-ba<wbr></wbr>nd.jp

2008年2月2日(土)
「『迷子の警察音楽隊』関西公開記念~アラブな夜~」
@CLUB TALISMAN
兵庫県神戸市中央区北野町4-8-3
ジャスナムアベニュー3F

tel 078(230)4466 (火~土10:00~20:00)
メールでのお問い合わせ:clubtalisman_wise@able.ocn.ne.jp
http://<wbr></wbr>www.ic<wbr></wbr>afetra<wbr></wbr>de.com<wbr></wbr>/

1st/ 17:30open 18:00start
2nd/ 20:00open 20:30start
Charge/前売り 2,500yen / 当日 3,000yen
※要1drinkオーダー
※本イベントは完全入替制となっております。予めご了承願います。

ベリーダンス /Yuma

松尾賢/ウード
永田 充/ダラブッカ

ジプシーキャラバン

2008-01-27 05:16:22 | 音楽
で、ウードのレッスンのあと、一息ついて、是非見たかった「ジプシーキャラバン」を見に行きました。

ちょうど、タワーレコードで「前売り券&パフレット」のキャンペーン(300円ぐらい安い上、パンフ付)をやっていたので、それを購入して行きました。

いや~行って良かった!!

去年、関口さんから、この映画を日本で公開するかどうか、映画の配給会社(?)から助言を受けた、という話を教えてもらって、

この映画の英語のウェブサイトを見た時、これは是非見たい!!と思ったので、今日見れて本当に良かったです。

是非、DVD化して、日本でも発売して貰いたいものです。

ジプシー、と言っても、この映画に出演しているジプシー達自身が語っている通り、いろんな人達がいて、住んでいる場所も言葉も違う。

でも、ジプシーとしての心は同じだ、

という言葉に、確かに、ジプシーの出自を誇りに思うアーティストとしての気概を感じました。

実際、アラディーンでレパートリーにしている曲は、このジプシーキャラバンに出演している、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスや、ファンファーレ・チョカリーア、エスマの曲だったりするので、

なんだか、かなり深く見入ってしまいました。

何だろう、何故彼らの音楽やパフォーマンスに深く感動するでしょうか??

きっと、生活に深く関わる、人間本来の喜怒哀楽をストレートに表したものでいて、その根底には、それを肯定しいた上で、人生を楽しもうとするたくましい生命力に満ちている、

そう思えるのでした。

ともあれ、もし見に行かれる方は、渋谷のタワレコで「パンフレット&前売り券」キャンペーンを今月末までやっているそうなので、是非利用してみてはいかがでしょうか?

感動する事請け合いです!!

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今月のウードのレッスン

2008-01-27 04:40:56 | 音楽
師匠とはありがたい、とつくづく今日思った次第。

今日のレッスンの課題曲を弾き、色々と自分の直面している課題をズバリと指摘してもらいました。

それだけでもありがたいのですが、

更に、ズ~ッと悩んでいる右手のテクニックについて質問したところ、何と「リーシャ(撥)」の持ち方に変な癖がついていた事が判明。

実際、毎回直されるのですが、今日は決定的でした。

師匠に見せてもらった持ち方は、確かに、私のエジプトの先生もそうだったし、ナセール・シャンマもそうだったし、その弟子達もそうだったし・・・。

試行錯誤が仇となっていたようです。

以前の持ち方は、実は自分なりに色々解釈した上で決めた持ち方だったので、直された当初は、かなり戸惑ったのですが、

家に帰ってじっくりと取り組んで見た結果、なるほど、コントロールするポイントが違っていたみたいでした。

お師匠様も、私が以前悩んでいた事について、同じように「5年間それで悩んだ」と話してくれ、わ、同じことで悩んだ事があったんだ、と少し感動しました。

お師匠様は、これまた、そのお師匠様には「とにかく練習しなさい!」の一点張りで、技術的なことについては全く教えてくれなかったそうですが、とにかく「格好イイ」と思う演奏を真似ようとして、今に至るそうです。

そうやって考えると、今、師匠が近くにいて、定期的に習える、というのは奇跡だとさえ思えるのでした。

さ、「練習、練習」

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久々のウード弦の張替え

2008-01-12 03:22:11 | 音楽
久しぶり(多分、3ヶ月ぶり??)にウードの弦を張り替えました。

早くやっとけば良かったんですが、何せ忙しくて張り代えるどころではなかった・・・・、と勝手に思い込んでたんです。

要するに、弦が落ち着くまで時間が、なんて考えてたんですが、

元々張りが弱い楽器なので、落ち着くのそんなに時間が掛からず、弦が新しい方が勿論ピッチも性格&安定してるので、

張り替える前に比べると、もう別の楽器みたいに音が良い♪

昨日、たまたま家の近くにある釣具屋さんに入ったら、

何とそこは、リュート弾きの人々にとっては有名な釣具屋さんだったらしく、

ハリスを見ていたらいきなり「リュートか何か古楽器に使うんですか?」と言われ、

「いや、リュートの原型になったウードと言う楽器に張る弦用のハリスを見たいんです。」

と言うと、色々と親切に教えていただきました。

ちなみに、ウェブ上では以下のサイトが弦用の釣り糸購入時に、非常に参考になります。
http://<wbr></wbr>www.cr<wbr></wbr>ane.gr<wbr></wbr>.jp/CR<wbr></wbr>ANE_St<wbr></wbr>rings/<wbr></wbr>string<wbr></wbr>s_line<wbr></wbr>s.html<wbr></wbr>

リュート弾きのみなさんは、低音の弦まで「ハリス」にしているみたいですね。

今回は、今まで低音弦のF弦を複弦にしてみました。

これはこれで良いかも・・・。ただ、ガーンと音の伸びが失われるので、単弦に帰るほうがいいかな・・??

ともあれ、ちょっと世間は狭いな、なんて思ったのでした。

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カヌーン

2008-01-04 02:35:23 | 音楽
カヌーンをついに調弦し終わりました、昨夜。

カヌーンとは簡単に説明すると、「アラビア琴」です。

音はまさしく、琴や筝と同じです。

去年の4月頃、エジプトで人を介して購入してから我が家に到着するまで、色々と大変でしたが、到着して以来、色々な不具合を修正して、実際に演奏できるように何度も調節し、

でも、去年はそんなにカヌーンに掛かりきりになる事なんて出来なかったから、この正月の空いた時間を使って調弦をやりきり、

やっと演奏できるようになりました~☆

私のカヌーンは、レバーが4つのモノ。

つまり、エジプトで唱えられている「クォーター・トーンはただ1つ」という論にそぐった、いわゆる「アラブ平均律カヌーン」です。

厳密な古典曲では使用は出来ませんが、

いえいえ、音が綺麗だし、なんといっても「クォーター・トーン」がしっかりと出せるのって、良いもんだな、と思います。

意外と奏法は簡単(!?)だと思ったりしました。

勿論、そんな事をいうと、反論がどんどん出てきそうですが、

カヌーンを弾く事で見えてくるものが確実にあるし、逆にウードの素晴らしさ、難しさも見えてきました。

勿論、まだまだコンサートを行うレベルには到達していませんが、いずれは習得して発表会を行いたいな、と目論んでいる所です。

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