さて、アラディーンのセカンド・アルバム「不死鳥」ですが、2018年11月11日より正式に発売になります。配給は前回と同じくアオラ・コーポレーションさんです。
アオラさんのサイトからも、Amazon のサイトからも、予約購入が出来ます。
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アオラ・コーポレーションのサイト
(各トラック、15秒ですが視聴できます)
http://www.ahora-tyo.com/detail/item.php?iid=17828
Aamzon のサイト
https://www.amazon.co.jp/dp/B07JQBL8C3
今回のアルバムは、私が演奏する超絶技巧の7コース・ウードを前面に押し出した、全7曲、私が作曲した曲で構成されています。
アルバムのデザインも、そして今回のアルバム・タイトルになっている「不死鳥」の絵も私の手によるものです。
今回のアルバムは、ファースト・アルバムに収録されている「ユーラシア」「ステップ・ロード」に続く、雄大なシルクロードをイメージして制作しました。
2016年から正式にメンバーとして参加してくれているハスィン・ジュバリ(チュニジア出身)の卓越したヴァイオリンが、アラディーンのサウンドを更に際立たせてくれていて、ネオ浪漫アラベスク・サウンドとも形容すべき、唯一無二の豪華なサウンドになっています。
さて、今回の全7曲については、アラディーンを結成するずっと以前から自身の中で温め続けていたアイデアが元になっています。
勿論、実際に楽譜を書きあげて、曲として演奏できる形に仕上げたのは2016年の7月以降ですが、私の中では具体的ではなかったけれども、常に内側に実在としてあったモノであり、これからも進化し変化し続けるアイデアなのです。
そのアイデアというのは、私が大学を卒業した後、ジャズ的なアプローチで音楽を学んだメーザーハウスにいた時に沸いたアイデアです。
ジャズとはどんな物なのか知らなかった私は、メーザーハウスで音楽理論、ジャズの即興演奏法、編曲、そしてギター演奏を徹底して学びました。
その基礎があるからこそ今がある訳ですが、どうしてもジャズが好きになれず、悩んでいました。
ちょうどその頃(1997年)、民音の「シルクロード音楽の旅」第10回公演のチケットを友人から譲ってもらえる機会を得て見に行った時に衝撃を受けたのです。
その時見たのは、ウズベキスタン、ウイグル、トルコの演奏家、舞踊家のパフォーマンスだったのですが、心の底から、「こういった音楽をやりたい!」と思ったのでした。
その後、何故このような音楽に魅かれるのか、徹底的に追及してみたいと思うようになり、相当な数のCDや、書籍にあたりましたが、その頃手に入る資料は限られていて、その少ない資料を基に創作を始めて行きました。
その頃に完成した曲が「ステップ・ロード」ですが、12弦ギターで作曲しました。
そこから紆余曲折20年以上の時を経て、世に、最高傑作と自負する作品を送り出す事が出来て感慨もひとしおです。
14歳の時にギターを始めて以来、世界を渡り歩くギタリストになりたいと思っていた自分が、まさかウードを弾く事に成ろうとは、1990年代の自分だったら想像だにしなかったでしょうし(笑)
何でこんな難しい楽器を選んだのだろう、と何度も悔やみましたが(笑)
ともあれ、ウードでないとユーラシアを貫く大きな音楽の体系を表現する事は出来ない、と、今では断言できる訳ですから、その選択は正しかったのだと言えます。
これからもウードで、ユーラシアの音楽を深く掘り下げながらも、ウードの新たな可能性を、シルクロードの最東端である日本から発信して行きたいと思っています。
アラディーン・セカンド・アルバム「不死鳥」
1.不死鳥(ふしちょう)6:01
2.悟空(ごくう)5:02
3.月天子(がってんし)6:51
4.天空の舞(てんくう の まい)5:54
5.水のほとりの物語
(みずの ほとりの ものがたり)5:18
6.疾風(はやて)9:17
7.飛天(ひてん)6:45
Total 45:06