ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

アラディーン・セカンド・アルバム「不死鳥」の発売のお知らせ

2018-10-31 04:49:37 | ベリーダンス

さて、アラディーンのセカンド・アルバム「不死鳥」ですが、2018年11月11日より正式に発売になります。配給は前回と同じくアオラ・コーポレーションさんです。

アオラさんのサイトからも、Amazon のサイトからも、予約購入が出来ます。

アオラ・コーポレーションのサイト
(各トラック、15秒ですが視聴できます)
http://www.ahora-tyo.com/detail/item.php?iid=17828

Aamzon のサイト
https://www.amazon.co.jp/dp/B07JQBL8C3

今回のアルバムは、私が演奏する超絶技巧の7コース・ウードを前面に押し出した、全7曲、私が作曲した曲で構成されています。

アルバムのデザインも、そして今回のアルバム・タイトルになっている「不死鳥」の絵も私の手によるものです。

今回のアルバムは、ファースト・アルバムに収録されている「ユーラシア」「ステップ・ロード」に続く、雄大なシルクロードをイメージして制作しました。

2016年から正式にメンバーとして参加してくれているハスィン・ジュバリ(チュニジア出身)の卓越したヴァイオリンが、アラディーンのサウンドを更に際立たせてくれていて、ネオ浪漫アラベスク・サウンドとも形容すべき、唯一無二の豪華なサウンドになっています。

さて、今回の全7曲については、アラディーンを結成するずっと以前から自身の中で温め続けていたアイデアが元になっています。

勿論、実際に楽譜を書きあげて、曲として演奏できる形に仕上げたのは2016年の7月以降ですが、私の中では具体的ではなかったけれども、常に内側に実在としてあったモノであり、これからも進化し変化し続けるアイデアなのです。

そのアイデアというのは、私が大学を卒業した後、ジャズ的なアプローチで音楽を学んだメーザーハウスにいた時に沸いたアイデアです。

ジャズとはどんな物なのか知らなかった私は、メーザーハウスで音楽理論、ジャズの即興演奏法、編曲、そしてギター演奏を徹底して学びました。

その基礎があるからこそ今がある訳ですが、どうしてもジャズが好きになれず、悩んでいました。

ちょうどその頃(1997年)、民音の「シルクロード音楽の旅」第10回公演のチケットを友人から譲ってもらえる機会を得て見に行った時に衝撃を受けたのです。

その時見たのは、ウズベキスタン、ウイグル、トルコの演奏家、舞踊家のパフォーマンスだったのですが、心の底から、「こういった音楽をやりたい!」と思ったのでした。

その後、何故このような音楽に魅かれるのか、徹底的に追及してみたいと思うようになり、相当な数のCDや、書籍にあたりましたが、その頃手に入る資料は限られていて、その少ない資料を基に創作を始めて行きました。

その頃に完成した曲が「ステップ・ロード」ですが、12弦ギターで作曲しました。

そこから紆余曲折20年以上の時を経て、世に、最高傑作と自負する作品を送り出す事が出来て感慨もひとしおです。

14歳の時にギターを始めて以来、世界を渡り歩くギタリストになりたいと思っていた自分が、まさかウードを弾く事に成ろうとは、1990年代の自分だったら想像だにしなかったでしょうし(笑)

何でこんな難しい楽器を選んだのだろう、と何度も悔やみましたが(笑)

ともあれ、ウードでないとユーラシアを貫く大きな音楽の体系を表現する事は出来ない、と、今では断言できる訳ですから、その選択は正しかったのだと言えます。

これからもウードで、ユーラシアの音楽を深く掘り下げながらも、ウードの新たな可能性を、シルクロードの最東端である日本から発信して行きたいと思っています。

アラディーン・セカンド・アルバム「不死鳥」
1.不死鳥(ふしちょう)6:01
2.悟空(ごくう)5:02
3.月天子(がってんし)6:51
4.天空の舞(てんくう の まい)5:54
5.水のほとりの物語
 (みずの ほとりの ものがたり)5:18
6.疾風(はやて)9:17
7.飛天(ひてん)6:45
Total 45:06


ベリーダンスと音楽の夜 第147夜 後記

2018-10-30 00:20:31 | ベリーダンス

10月27日(土)は「ベリーダンスと音楽の夜 第147夜」でした!立ち見の方にはご不便をおかけ致しましたが、満席、誠にありがとうございました!

さて、今回は初共演となるCHIIさん、久しぶりの出演となるHazuki さん、去年もご出演頂いた三弥さん、そして毎年出演して頂いているMarisah さん、Dilara さんの素晴らし5名のダンサーの皆さんにご出演して頂きました。

毎回そうではありますが、今回はオリエンタルの名曲あり、ジプシーの曲、久しぶりのバラディ、そしてアラディーンのオリジナル曲と、盛り沢山の内容で、ベースのアンディーもMCで話していたように、滅茶苦茶盛り上がったので、演奏者も5割増しぐらい余計に弾いているwといった具合の、本当に熱狂のショーでした。

更にセカンドアルバムの「不死鳥」を先行発売ライブでもあり、また10月は、決まってハローウィンのコスプレを行うというような内容でもあったので、色々と良い事が重なったライブでしたw

実際、アラディーンのメンバーもセカンド・アルバムのCDを手にしたのが、この日初めてという事もあり、皆、気合が入っていいたと思います。

ともあれ、来月の11月11日が正式に全国で発売予定という事もあり、皆さん、「ベリーダンスと音楽の夜」同様、アラディーンのセカンド・アルバム「不死鳥」をよろしくお願いいたします!

1部:
Magic Carpet(インスト)
Fi Youm Wa Layla(Hazuki)
Alf Layla Wa Layla(Marisah)
Laylat Hob(CHII)
Nagwa(Dilara)
Enta El Hob(Miya)
2部:
天空の舞(インスト)
悟空(Marisah)
Mariovsak Tresenica(Miya)
Min Hobby Feek Ya Garry - Tahat El Shubak(Hazuki)
Luxor Baladna(CHII)
Akdeb Aleik(Dilara)
飛天(インスト)
Rakkas(Finale)

 


ジョージア国立民族合唱舞踊団を「ルスタビ」を見に行きました!

2018-10-20 15:26:09 | 音楽

昨日は民音主催のジョージア国立民族合唱舞踊団を「ルスタビ」の昼公演を見に行きました。

合唱、演奏、そして舞踊と、本当に見応えがあって素晴らしいステージでした。

ジョージアは黒海と世界最大の湖のカスピ海に挟まれ、大コーカサス山脈の南麓に面した国で、ジョージア正教というキリスト教の国です。

演目を見ていて気づいたのは、トルコの黒海地方の音楽や踊りと全く同じ物があるという事です。

音楽は、ドリと呼ばれるシリンダー型の両面太鼓によって叩き出される16分の12拍子、8分の6拍子を元にした2拍子を中心に、8分の5拍子、8分の7拍子、を織り交ぜたる激しい舞曲と、

それに合わせた高速回転する男の舞踊があり、その男性の踊りが、これが圧巻で、つま先立ち、つま先立ちを利用したピルエット、膝を使った高速回転舞や、信じられない位高く跳躍した後、着地をつま先を利用して膝で行う(!)という大技が繰り広げられ、ともかく凄い!の一言でした。

女性の踊りは、本当に豪華な衣装で、優雅で美しい物や、時に足さばきの激しい物もあり、息をのみました。

また、男性、女性の群舞では、一糸乱れぬフォーメーションを作ったりと、観客席から何度も感嘆の声が出るステージでした。今まで観たステージの中でもベストに入る内容で、本当に見に来た甲斐がありました。

ともあれ、ジョージアの舞曲と、トルコの黒海地方の舞曲は、元々は同じコーカサス地方の文化の物なので、踊りと衣装も似ているのは当然ですが、

やはり違ったモノを感じたのは歌曲と弦楽器でした。

ジョージアでは、ポリフォニーで歌い、楽器もチョングリ(Chonguri)という4本のガット弦を張った小さな弦楽器の伴奏で歌うので、楽器の響きは中央アジア周辺で演奏されるコムズやドンブラ等の音の響きに近く、

合唱はヨーロッパの教会音楽のような荘厳な響きの物が多く、この辺りは、やはりキリスト教文化なのだなぁ、と思った次第です。

ちなみに、発売されているパンフレットによると、ヨーロッパの教会音楽が、逆にジョージア発のポリフォニー音楽を取り入れた、という説が現在は有力だそうです。同じく、ワインもジョージアが起源だそうですから、ジョージアの事をもっと研究する必要があるようですね。

ともあれ、この公演は始まったばかり。ジョージア国立民族合唱舞踊団「ルスタビ」は結成50周年という佳節であり、11月19日まで日本各地を公演して回りますので、皆さん、この機会をお見逃しなく!

ジョージア国立民族合唱舞踊団「ルスタビ」の特設サイト
http://www.min-on.or.jp/special/2018/georgia/index.html

民音の「ルスタビ」のサイト。Web上からチケット予約が出来ます。
https://www.min-on.or.jp/play/detail_160038_.html…


アラディーンのセカンド・アルバム「不死鳥(ふしちょう)」、遂に完成!

2018-10-11 01:37:48 | ベリーダンス

遂に、遂に、完成!長かったな~。本当に長かった!!

今月10/27(土)「ベリーダンスと音楽の夜 vol.147」の会場で先行販売いたします!

今回は紙ジャケットで、デザインも全て、微に入り細に入り、凝りに懲りました!

勿論、肝心の音も、自信を持って世界に向けて発信できるクオリティです。

来月で結成13周年。その間、様々な事が起きましたが、生命の大法を用いて全てを良い方向に転換して完成した、これまでの集大成であり、新しい章を開くアルバムです。

アラディーンのセカンド・アルバム「不死鳥(ふしちょう)」、是非ともよろしくお願いいたします!


ひとりの人間として〜ハンセン病訴訟「控訴断念」への道のり〜

2018-10-10 00:11:10 | 国際・政治

ハンセン病(らい病)患者に対して国が行ってきた非人道的な対応の根拠となった悪法の「らい予防法」。1996年、何の説明もなく「廃止」。

ハンセン病患者に対しての非人道的な行為についても何の謝罪もなく、手前勝手な幕引きを行う事が見え見えだった為、

1998年(平成10年)7月、熊本地裁に「らい予防法」違憲国家賠償請求訴訟が提訴され、翌年には東京、岡山でも訴訟が提訴されました。

2001年(平成13年)5月11日、熊本地裁で原告(患者・元患者)が勝訴。

が、官僚たちは当然のことのように控訴を行い、国家賠償を避けようとした事を、

時の厚生労働大臣だった公明党の坂口力が自身の進退をかけて小泉総理に控訴を断念させ、

ハンセン病患者に対する本格的な国家賠償を行う為の「ハンセン病補償法」を成立させた。

その再現ドラマを是非ともご覧ください。

これが公明党の実力であり、仏法を基調とした人間主義の視点があるからこそ、出来る政治です。

ひとりの人間として〜ハンセン病訴訟「控訴断念」への道のり〜